この素晴らしい世界にリリカルな魔導師を!   作:ゴマフアザラシ

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いつの間にか合計文字数が100万を突破していた……だと!?


良い雰囲気になったところで邪魔が入るのは、お約束

――コンコン。

 

 ウィズ魔道具店へ高額素材の相談をしにいった、その日の夜。部屋のドアをノックする音が部屋の中に響いていた。またかすみが一緒に眠りたいとでも言いだすのだろうと思い、ドアを開けると。

 

「あ、あの……、少しいいですか?」

 

「どうした……? てっきりかすみかと思ってたけど……」

 

「カスミならアクアの新手品に目を輝かせてしまいまして、今日はアクアの部屋に泊まると言っていました」

 

 そこにいたのはめぐみんだった。風呂に入った後らしく、パジャマ姿で髪も少々濡れている。子供ならもう寝た方が良い時間ではあるが、それを言うと喧嘩を吹っかけられそうなので止めておく。この世界なら14歳はもう大人扱いではあるからだ。

 

「今……何か、おかしな事を考えませんでしたか? これは……?」

 

 ちょびっと考えただけなのに思考が読まれてしまう紅魔族マジ怖い。その内かすみもこうなってしまうのだろうか? そうなら嘘とか付けなくなるなあ……。

 

「ああ……、こいつは参考書だな。資格取るためのだ。『中隊指揮官』ってのだけど。後は昇進試験対策とか……」

 

 俺の今の階級の『准尉』は曹長と三尉の中間に位置するのだが、字だけ見れば尉官。しかし階級的な実情はそうではなく、一般的な尉官と言えば三尉からとなる。そこへ上がる為には、試験に合格しなければならないというわけだ。はやて曰く、例の機動部隊でのポストも結構上の方にするという事なので、それに見合うように何が何でも合格しろとのお達しが届いていたのだ。

 

「あのお姉ちゃん(はやて)も結構おっかないんだよ。ニコニコしながらのお説教で背筋が凍る時があるし……。あれは正座お説教よりランクが上だ……」

 

「そういえば……ハヤテとは保護者が同じ人と言ってましたね? だから”お姉ちゃん”と呼ぶ時があると……」

 

「ん? その人なら……、これを見ると良い」

 

 そう言ってめぐみんに差し出したのは、ある写真が入っているフォトフレームだ。こちらに本格的に引っ越してくる際に持ってきた物の一つだが、それには……、

 

「この髭を蓄えた男の人……ですか?」

 

「ああ……。凄い人なんだ。『歴戦の勇士』って呼ばれてたくらいの生きる伝説だな」

 

八神家一同に俺、そしてグレアムおじさんと猫の使い魔二匹が一緒に写っている。まだ10歳の頃なので、はやては車椅子。リーゼアリアの方と守護騎士、特にヴィータは顔を合わせると剣呑な雰囲気になってしまっていたので、お互い悪い目つきをして牽制し合っているのがそのまま写っている。

 

「こちらには黒髪の男の子……? と……、ナノハ達ですか。黒髪の子は会った事はないですが、同い年位ですよね……?」

 

「いや、そいつは俺より5歳年上で今は双子の子供もいるからな」

 

「ではこれは……シグナムと子供のユウと……知らない人ばかりです。里の服屋にあった物干し竿みたいのを持ってる人もいます」

 

「それは今の所属になる前のだな。武装隊って言って非常時に現場で活動する方だ。軍隊色が強いけど」

 

 などなど、机に飾っていた写真を見ながら思い出話を交え、雑談をしていた。すると、

 

「これは……カスミと私達が写っているものですか。いつの間に……」

 

「ふっ……。その辺はこいつでこっそりとな」

 

俺のファルシオンを見せると納得した様だった。証拠映像とか写真とか必要になる場合もあるので、こんな機能も搭載されていたりする。通信とかもできるから、下手な便利グッズより便利なのだ。ちょっとしたゲームとかも入ってるのは秘密だ。それを教えるとカズマやアクア辺りがやりたがりそうなので。

 

「子供の頃は写真なんて残してどうするんだか……って思ってたけど、最近はたくさん撮りたくなってきたかな。主にかすみの成長とか、かすみの成長だったり、かすみの成長なんかを」

 

「全部同じ事しか言ってませんよ! 全く、あれほど”お父さん”と呼ばれるのを嫌がっていたというのに、名実ともにお父さんではないですか!?」

 

「俺はお父さんじゃないですー。お兄さんですー」

 

「では、カスミにそう呼ばれたらどうするのですか?」

 

「……それはそれであり! 妹にして娘だから!」

 

 とうとう開き直ったか……、とばかりに頭を抱えてしまっためぐみんであった。

 

「それで、何か用か? 明日の朝食のリクエストならアクアの要望通り、焼き鮭とご飯に味噌汁だが?」

 

「何でメニュー変更の話題ですか!? というかそこに至る理由は何ですか!?」

 

「育ち盛りだから、もっと栄養のあるのにして欲しい……とか?」

 

「違います! その……、妖精の件です……。それと私が成長期にも関わらず小さいままだと!? それに関しては後で話し合いましょうか……!」

 

 妖精――融合騎の件らしい。これについては、アクアの勘違いの一件からみんなに知れ渡ってしまっていた。昼間にバニルにも造った方が良いとは言われたものの、はっきりとした答えはまだ出していない。バニルがアルカンレティアでの戦闘を見通した感じだと、レベルを上げたところでまだ地力には差があるのだとか。

 

「めぐみんまで、造って貰えって言うつもりか? 言っとくが、俺はそこまで戦力に困ってるわけじゃなくて――」

 

「では、何に迷っているのですか? いえ、それも聞いていました……。その妖精を戦わせるのが心苦しいのですよね?」

 

 それはめぐみんの言う通りだった。人間に近い姿と人格があるとはいえ、融合騎は兵器としての側面も備える。言わば、生まれながらにその機能を持たされているのだ。

 

「女々しいとか言うつもりか? 俺がそんな人間だって知ってるだろ? かすみの事だってあるし……、子供がそんなのやるとか……、それも自分でやらせるとかは出来れば……な」

 

「知っていますよ。その……ちょっとこちらへ来てもらえますか?」

 

 今の会話では、俺は床に胡坐をかきながら、めぐみんは部屋のベッドに腰かけていた。さっきの言葉と共にすっと立ち上がり、めぐみんに近づくと……。

 

「ちょ……!? なな……何してる!? 離せ! とりあえず離せ!!」

 

「少しこのままでいて下さい。多少の事では逃げられない様にしたいだけですから。肝心な時には、目の前から消えようとしてしまう男ですので」

 

 俺の胴に腕を回し、ギューっと抱きしめられてしまった。こんなにピッタリくっつくのは初めてではないのだが、心臓の動悸が激しくなっている。もしかしたら目の前の少女に聞こえてしまっているんじゃないかと思う程に。自分の中でそんな緊張が支配していたが、

 

「ユウは……その妖精を道具と思っているのですか?」

 

めぐみんが問いかける様にそう呟いていた。

 

「んな訳あるか! 良いか、次にそんなの言ったらただじゃ置かない。めぐみんでもだ!」

 

 それだけ聞くと、安心した様な感じで目を閉じながら、

 

「でしたら大丈夫です。ユウは……どうしてこう、最悪の事ばかり考えてしまうのでしょうね?」

 

「そんなのは職業柄だと思うけど……」

 

 それ以外には基本的に運なんてものがないから、色んな可能性を想定したうえで動かなきゃならない。まだ腕輪が付いていた頃のかすみの件にしたって、そうしていたはずだ。それを説明していると、

 

「それだと少しだけ違いますよ。本当にそれで動いていたのであれば、あの女(現魔王)と同じ事をしようとしたはずです。それが一番確実な方法でしたから」

 

「おい……、さっきから何言ってるんだ!? そんなのは本当に行き詰った時だけだ。最初からかすみを手に掛けるなんて、そんな……」

 

「ええ……。あなたはそういう人です。カスミがもたらしていたかもしれない被害と、あの子の命を天秤にかけて、それでも両方を守ろうとしていました。ですが……あの時、一番被害が少なくなるのはカスミを葬る事でした。それはちゃんと分かっていたでしょう?」

 

 当り前だ。けどそんなのは……。そんな心情を見透かしたように、めぐみんが俺の眼をジッと見つめながら、

 

「私も……、ユウが一度死んだ時、カスミを爆裂で亡き者にしようとしましたから、その気持ちは分からなくはありません。あの子と戦うために一人で魔王城まで行ったユウが、私達を傷付けない様にどれだけの覚悟であの場にいたのかも」

 

 あの時はカズマ達には荷が重いと勝手に判断して、黙って行ってしまった。結果としては、そう思っていたみんなに良いだけ助けられたんだから、自分の未熟っぷりを再確認させられてしまったが。

 

「ですが……良いですか? 人間というのは理屈だけで生きているわけではないのです。あの時はカスミの存在をこの世から消してしまえば、少なくともあれだけの苦労はしなかったはずです。それでもあなたは、あの子を見捨てたくはなかったのでしょう? あの子の名前の意味を知って、境遇を知って、ほんの少しだけしか話していなくても、あの子の優しい性格を知って……、助けたいと思ったのですよね?」

 

「それはな……、お兄ちゃんって呼ばれたか……痛い! めぐみん痛い!! 背中思いっ切り抓るな! マジで痛いから!!」

 

「……真剣な話をしている時に、ふざけた罰です。何でこう、話を逸らすようにしてしまうのですか?」

 

 若干ジト目になりながら、ダメな人間を見るような雰囲気となってしまっためぐみんさんでした。

 

「人間は理屈だけで生きてない……か。爆裂娘(めぐみん)が言うと説得力がある……、やめっ……痛い!? 今度は足が痛い!! ごめんなさい! もう言いません!!」

 

「次に言ったら、本当に怒りますからね?」

 

足を力一杯踏むとか、もうかなり怒ってるんじゃないかなってのは言わない方が良いだろう。

 

「……それで、その事と融合騎の件と何の関係があるんだ?」

 

「ユウはその妖精は自分の道具でもあると言っていましたが、それは単なる一面です。少なくともさっき答えた通り、道具とは思っていないのですから、それで良いではないですか。カスミの様に新しい家族として迎えてあげてください。それだって本来なら無駄な行為でしかないはずですよ?」

 

「いや……ほら……、俺だってこのままって訳じゃないかもしれないし……」

 

 それだけ聞くと、めぐみんは呆れたように、はあ……とため息をつきながら。

 

「もしもカスミやその妖精を傷付けるような事をしたら、ちゃんと叱ってあげます! それでもダメなら……」

 

「ダメなら……?」

 

(はりつけ)にしてから爆裂の的にして、泣いて謝るまで許しません」

 

……めぐみんさん、おっかないです。そういえばゆいゆいさんは、ひょうざぶろーさんが借金すると首から下を氷漬けにして、里近くの森に放置してたとか……。血筋って奴なのか……。

 

 背筋が凍るような提案の筈なのに、何故か安心してしまう。そんな心地よい温もりに包まれている様な気分になっていたのにも関わらず、

 

「最近、嫌になるほど分かって来たけど……、俺ってかなり面倒臭い人間だぞ?」

 

自己嫌悪に陥ってしまいそうな、そんなセリフを吐き出していた。

 

「分かっています。何でも人並み以上にこなせるのに、人を頼るのが苦手で、一番大事な時にはどこかに消えてしまうような……、カズマよりも厄介な男だというのも」

 

「もしかしたら……、仕事中に帰れなくなっちまうかも」

 

「そうならない様に頑張ってレベルを上げようとしているのでしょう? カズマから聞きましたよ」

 

 カズマさん……、後でゆっくり話し合おうか……。

 

「俺……、結構馬鹿な事するぞ?」

 

「それこそ今更です。あまりやりすぎな様なら、こめかみグリグリでも正座でお説教でも何でもしてあげます」

 

 これが決め手だった。自分は一生この娘に頭が上がらないかもしれないと、そう思わせるには十分となっていた。

 

「その……、あのな? ありがとうな……、心配ばっかりかけたみたいで……」

 

「もっと何か言う事はありませんか?」

 

「いや……ええっと……、それはだな……」

 

 めぐみんが俺を抱きしめていた腕を解き、一歩ばかり後ろに下がった後で、思わず見惚れてしまうような微笑を浮かべながら。

 

「今日はこの位で許してあげます。ですが、後でちゃんと聞かせてくださいね?」

 

 やっぱり頭が上がらない。もう勝てる気がしない。そう思いながら部屋の入口まで送ろうかなと考えていたところ。

 

「……めぐみんさん、どうして俺のベッドに入っているのでしょうか?」

 

「たまにはカスミ抜きでも良いかと思いまして。私は二人っきりは初めてではありませんよ? シルビアと戦った後、意識不明のユウと一緒の布団で寝ていた事もありますから」

 

それは知らなかった。まあ、三日間、目が覚めなかったんだから分かる筈もないのだが。

 

「まずいって! いくら何でも今はまずい。俺は床で寝るから――」

 

「ダメです。二人っきりはそうそうないのですから、こちらに来てください」

 

 半ば無理矢理ベッドまで引っ張られてしまったが、そこで……、

 

「きゃ……!?」

 

小声で驚きの声を上げていためぐみんだったが、これは当然だ。勢い余って彼女に覆いかぶさるような体勢になってしまっていた。

 目の前にはショートカットながらも滑らかな髪質で、風呂に入ったばかりでシャンプーのいい匂いがする、紅玉の様な瞳の少女が頬を赤くしながらこちらをジッと見つめている。その姿を見ているだけで心臓の鼓動が早くなって行くのが手に取るように分かってしまう。

 

「めぐみん……、ちょ……その……」

 

「さっきの続きをちゃんと言ってくれたら、良いですよ……」

 

「さっきの続き……か……それはな……」

 

 しどろもどろになってしまった俺を見ながらクスッと笑い、

 

「でしたら……行動で示してください」

 

それだけ言って目を閉じためぐみんの期待通りに彼女へ顔を近づけて唇に触れるか触れないか、そこまでの距離になった時……、

 

「お兄ちゃん……、やっぱり今日はこっちで寝る~」

 

ばたんと勢いよくドアを開ける音とともに、目を擦りながら能天気な声を出して、かすみが俺の部屋へとログインなさいました。

 これは子供には厳禁なシーンだ。それは俺もめぐみんも良くわかっている。即座に……これが刹那の境地とばかりに、かすみがこちらへ注目する前に二人共ベッドへ腰かけて話している体勢へと奇跡的な速さをもって移行した。

 

「あれ? めぐみんお姉ちゃん、どうしたの?」

 

「少しだけユウに話がありまして。カスミはこちらに来たのですか?」

 

「うん! アクアお姉ちゃん、お酒飲んで眠っちゃって……。気持ち良さそうだったから、一人の方が良いかなって」

 

 ついでに息が酒臭くなるので、かすみにとってはきついかも知れない。

 

「今日はお姉ちゃんも一緒?」

 

「そ、そうですね……。三人で一緒に眠りましょうか」

 

 思わず、俺の意見は……と聞きたくなってしまったが、この流れで異を唱える度胸は俺にはない。そんなこんなで三人でベッドに入ったのだが……、

 

「……めぐみんさん、いつもと違います。どうしてでしょうか?」

 

「言わなければ分かりませんか?」

 

 それは分かる。分かるのだが、一応子供の前です。

 

「今日はお兄ちゃんが真ん中なの? どうして?」

 

「カスミ、今日はユウを半分こしましょう。私もたまにはこうしてみたいのです。良いですか?」

 

「うん、良いよ! お兄ちゃんを半分こ」

 

 いつも三人で眠る時はかすみが真ん中で川の字になるのだが、今日は俺が真ん中でその両脇にはめぐみんとかすみという配置となっている。なのでかすみだけでなく、めぐみんまでぴったりと俺に寄り添っている状態なのだ。両手に花とかになってはいるが、かすみが部屋に来るまでの流れといい、今日は眠れないんじゃないだろうか……。

 それはめぐみんも同じかもしれないが、何やら思い出したように、

 

「そういえば……、例の妖精ですが、うちに来るそうですよ」

 

「ほんとに!? お兄ちゃん、リインちゃんみたいのが来るの?」

 

まだ正式に依頼していないのに……、もう腹は決まってたけど。かすみに対して決定事項とばかりに説明をしていました。

 

「ねえ! どんな子? 男の子? 女の子?」

 

「いや……まだ全然、そこまでは考えてなくて……」

 

 下の子が増えるのが余程嬉しいらしい。かすみがさっきまでの眠気がどこへやら……といった感じで質問攻めを繰り返していた。その中で、

 

「名前はどうなるの?」

 

そのキーワードに反応したのは、もう一方の少女であった。

 

「そうですね……。でしたら、私が名前を考えてあげましょう。それこそ聞いただけで皆が一目置くような、そんな格好良い名前を……!」

 

「それは駄目だ。名前は俺が考える」

 

正にゼロセコンド。脊髄反射? 神速? いや……それを超える走馬燈が見えそうな速度を持って即座に否定した。

 

「おい、私のネーミングセンスに文句があるなら聞こうじゃないか!」

 

「俺の(ぴよぴよ丸)もそうだし、集束斬撃もおかしな名前つけようとしたろうが! 前科がありすぎるんだよ!!」

 

「そういえば……里での魔法の命名はゆんゆんの案を採用していましたね! でしたら今度は私の番です。こればかりは譲れません!!」

 

「だとしても、めぐみんの案は採用できるか!? その子に一生モノの傷を植え付けるだろうが!!」

 

 その場のもう一人の存在などお構いなしとばかりに、ベッドの上で口喧嘩を始めてしまった俺とめぐみんだった。かすみは本気でやっていないのは分かっているらしく、こちらを見詰めていたのだが、

 

「わたしも考えたい! どんなのが良いかな?」

 

「それは……来てからで良いんじゃないか。まだ考える時間は沢山あるから」

 

やはり相当嬉しいらしく、自分も命名に参加すると言い出していた。だというのに……、

 

「私のセンスのどこがいけないのですか!? 貰った杖にだって格好良い名を付けましたよね!?」

 

「あんな厨二センスな名前にするつもりは無かったんだよ!! 言っとくが設計は俺だぞ? 俺にだって命名権はあったはずだ!」

 

「ユウの案の『破壊の杖(ヴァナルガンド)』もそう変わりませんよ! あなたのセンスだって結構いいと思いましたけど、私の方が上です!!」

 

「俺のセンスは紅魔族並か!? 傷付くぞ、それ……」

 

「最近、技名を四字熟語っぽくしてる男が何を言いますか!?」

 

そのかすみは一言だけで俺達の口論に参加できず、その内飽きてしまいスヤスヤと寝息を立ててしまった。この喧嘩の声が子守歌にでも聞こえたとでもいうのだろうか……。

 その口喧嘩は約一時間続き、

 

「つ……疲れた……。もう眠い……」

 

「そ……そうですね……。眠りましょうか……。明日は朝食の支度もしなければなりませんので……」

 

 俺達双方が疲れ果ててしまい、その後10分経たずに熟睡してしまっていた。そして次の日の朝……。

 

「う……腕が……両腕が痺れてる……。動かない……」

 

 眠っている間に、両隣の少女達が俺の腕を枕代わりにしてしまっていたらしい。力が入らずに痺れが収まるまで起き上るのも苦労する破目になってしまっていた。

 その日が終わり、ミッドに戻ってから本局技術部に真っすぐ向かい、新しい家族(ユニゾンデバイス)の相談を持ち掛けていた。




何気に子供の頃はレヴィと気が合っていたので、厨二的なセンスが残っている主人公です。普段はそうそうないですけど、抜剣のバリエーションでも見え隠れしてますね。
というか、魔法の命名って厨二が大事なんじゃなかろうか?

昇進試験については適当に設定を考えてます。自衛隊でも下士官(曹長、准尉)が三尉に昇進するための試験があるらしいです。
管理局の階級制度って本当にどうなってるんでしょうね? はやてが受けた上級キャリア試験とかあるので、試験制度自体はちゃんとありそうですが。

次は命名ですけど、短くなるかも……。
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