この素晴らしい世界にリリカルな魔導師を!   作:ゴマフアザラシ

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爆裂娘の遠征

パーティーメンバー交換から数日後、ギルドに集まったメンバーに俺はある提案をした。

 

「実は、デストロイヤー偵察のクエストを請けようと思ってるんだ」

 

俺の言葉にカズマ以外が驚いた顔をして、

 

「な、何考えてるの! デストロイヤーよ! 下手に近づいたらペシャンコなのよ!!」

 

「そうだぞ! 私としては成す術もなく蹂躙されるのは、むしろご褒美だが相手が悪すぎる」

 

「全てを破壊する天災として扱われいる機動要塞ですよ? しかも強力な結界が張られていて、我が爆裂魔法でもダメージを与えることは困難です」

 

アクア、ダクネス、めぐみんの三人ともこのクエストを請けるのに難色を示しているが、

 

「聞いた限り、デストロイヤーってのは相当ヤバイんだろ? いくら借金があるからって危険なクエストは請けたくないぞ」

 

カズマも三人の話を聞いて、クエストを請けるのを反対していた。

 

「すまん、説明不足だった。今回は俺一人で行く、というか俺一人の方がおそらくやりやすい」

 

「危険です。ユウが強いのは知っていますが、今回ばかりは無謀というものです!」

 

俺の言葉にめぐみんがすぐ反論する。まだ説明途中なんだから最後まで聞いて欲しい。

 

「やるのは偵察で、近づく必要がないんだったらそこまで危険はないって。速度も馬より速い位なら大丈夫だし」

 

「いや待て、近づく必要がないといっても徒歩では万が一の場合逃げられん。私はそれでもいいのだが……」

 

ダクネスが顔を赤くして俺にクエストをやめるように訴えかけている。自分がやられるシーンを想像してなきゃ素直に喜べるんだけどな。

 

「だから大丈夫だって。俺、結構速いスピードで空飛べるから」

 

俺の言葉に四人はしばし沈黙の後、

 

「「「「ええーーーーーー!!!」」」」

 

大声を出して驚いていた。そういえば最近、空に上がってなかったから、みんなに見せたことなかったんだっけ。

 

「えっと、空飛べるって……マジか?」

 

四人が顔を見合わせた後、カズマが俺に質問してきた。

 

「俺のいた所だと、みんながみんな飛べるってわけじゃないけど、俺は飛べる方の魔法使いなんだ。空戦魔導師っていうんだけど。ちなみに前にここに来たフェイトとはやてもだけどな」

 

「つまり、ユウは空を飛べてデストロイヤーより早く動けるから、そこまで危険じゃないってことか?」

 

「そうゆうこと。進路予測のための偵察なら、ある程度離れながら飛べば割と簡単にクエスト達成できると思う」

 

俺の説明で四人全員が納得したようなので、クエスト受注のためにカウンターへ向かう。俺からすれば飛行うんぬんより死者蘇生ができるこの世界の魔法の方が驚きなんだが。

 

クエストで『デストロイヤー進路予測のための偵察』のクエストを請け、みんなの所へ向かう。クエスト内容自体は至ってシンプルだ。クエストを請けた時に貰った地図にデストロイヤーの進路を書き込むだけ。ただし、偵察途中でデストロイヤーに襲われたら一溜りもないので、高難易度クエストに指定されているということだった。

 

みんなの所へ戻ると、カズマ、アクア、ダクネスが席に着いているのに対して、めぐみんだけが立ってモジモジしながら俺を見ていた。

 

「……ユウ」

 

「却下」

 

めぐみんが何を言おうとしているか大体予想できたので、即座に答えを返すと、

 

「まだ何も言ってませんよ! 最後まで話を聞いてください!」

 

「なんとなく分かる。付いて行きたいってんだろ? さっき言ったとおり、これは俺一人のほうがやりやすい。誰か一人でも一緒だと難易度が跳ね上がる」

 

めぐみんは図星を突かれたような顔をしていたが食い下がらずに、

 

「お願いですから! 是非とも近くでデストロイヤーを見てみたいのです。その間、荷物持ちでも何でもしますから!」

 

「……本音は?」

 

「もちろんデストロイヤーに爆裂魔法を撃ってみたいのです!」

 

めぐみんは俺の問いかけに、グッと拳を握りながら力強い声で答えを返す。

 

……やっぱりか。本人も言ってたが、廃城に爆裂魔法を撃って以来、大きくて硬いものに爆裂魔法を撃たないと満足できないらしい。

 

「なら、なおさら却下。正直に話したのはいいけど、寝てるめぐみん背負いながら飛ぶのはきついし、食料だって二人分用意しなきゃならないし、色々手間が増える。日課の一日一爆裂は俺以外に頼んでくれ」

 

そうして、めぐみんを説得していると、

 

「俺は爆裂付き合うのは無理だぞ。借金返済のための内職で大量発注がかかったんだ。朝から晩までやらないと間に合わないからな」

 

「私もバイト先が人手不足でめぐみんに付き合ってる暇はないわよ」

 

「私も実家でどうしても外せない用があってだな……」

 

カズマ、アクア、ダクネスがそれぞれ、めぐみんの爆裂に付き合うのは無理と言ったので、

 

「じゃあ、日課の爆裂は休みでいいだろ。たまにはゆっくりしてたらどうだ?」

 

「いいえ! これだけは毎日続けます!! たとえ爆裂魔法を撃った後にアクセルに連れて帰る人がいなくてもです! そして、運悪くモンスターに襲われたりするかもしれませんが、ユウはそれでもいいのですね?」

 

自分を人質にして俺を脅すとか、何やってんだか……。

 

その後もめぐみんの説得を続けてはいたが、なかなか引き下がらずにいた所にカズマから、

 

「ユウ、もう諦めろって。めぐみんはこうなったらテコでも動かないのは分かってるだろ」

 

「なあカズマ、内職の合間でどうにかならないか?」

 

「さっき言った通り無理だ。ホントならお前にも手伝って貰おうと思ってたところなんだからな。ただ、そっちの方が報酬がいいから、内職は俺一人でどうにかするけど」

 

どうやら、もう諦めた方が良さそうだ。こうなったら仕方ない。

 

「……わかった。ただし、デストロイヤーに爆裂魔法を撃つのは禁止。それと日課の一日一爆裂は俺の指定した場所でやること。これができないんなら連れて行かない」

 

俺の言葉にめぐみんの顔がパァっと明るくなり、

 

「わかりました! 思わずデストロイヤーに撃ってしまうかもしれませんが、何とか頑張ってみます!」

 

……不安だ。

 

 

 

 

こうして、準備を整えた俺とめぐみんはクエストへと赴くため街の外へ出た。

デストロイヤーは天災扱いになってるだけはあり、偵察クエストはアクセルだけでなく他の街のギルドも行っており各地での情報共有もなされている。今はアクセルの北西の方向を進んでいるそうだ。

 

「ファルシオン、索敵でデカイ魔力反応や熱源があったらすぐ教えてくれ。機動要塞ってくらいだから相当大きいはずだ」

 

『分かりました。それと同時に空中にいるモンスターの索敵も実施します』

 

デバイスに対して、頼むといいかけたとき、

 

「あの、これは流石に恥ずかしいのですが、どうにかなりませんか?」

 

「贅沢言うな。飛んでる時に落ちたら大惨事になるんだからな」

 

現在、俺はめぐみんをおんぶしている。ただしいつもとは違い、おんぶ紐でガッチリと括り付けている状態だ。めぐみんからすれば赤ん坊の様に背負われているのは結構恥ずかしいはず。ダクネスなら喜ぶ……か? やりたくはないが。

 

「じゃあ、飛ぶからな」

 

そう言って飛行を開始すると、

 

「……ああ、本当に飛んでます! 遠くの景色がはっきり見えますよ!」

 

最初は空を飛んだことで、はしゃいでいためぐみんだったが……、

 

「きゃああああああああああ!!!」

 

デストロイヤーに追いつくため、それなりの速度を出し飛行をしたところ、俺の耳元で悲鳴を上げていた。そして一旦休憩するために降ろした時には、糸が切れた人形の様にグッタリし虚ろな眼で遠くを見つめていた。

 

「……お~い、めぐみん。生きてるんなら返事しろ~。返事がないなら、”へんじがない、ただのしかばねのようだ”って言って置いてくぞ」

 

「誰が屍ですか! 勝手に殺さないでください!!」

 

おお、目覚めた。とはいえ、あの速度でいきなり空を飛ぶのは無茶があったか……。

 

「なあ、めぐみん。今からでもいいからアクセル戻るか? クエストは俺一人でやるから」

 

「こ、紅魔族は空を飛ぶのなんて怖くありません。……こ、怖くはありませんから、お願いですから、もう少しゆっくり飛んでください」

 

怖いんなら素直に怖いって言えばいいのに。それに、ここまで付いて来ちゃったらアクセルに一旦帰ると相当なロスになるんだよな。

 

とりあえず、めぐみんが大丈夫というスピードで飛行し、その日はデストロイヤーを見つけられないまま日が沈んできたので、野宿することになった。その前にめぐみんには、モンスターのいなさそうな所で爆裂魔法を撃たせたので、今は眠っている。

めぐみんはそのまま寝せて、自分も索敵はデバイスに任せて仮眠しようとしたところ、

 

「……ここはどこですか?」

 

めぐみんが目を覚まし、問いかけてきた。

 

「とりあえず日が完全に沈んだから野宿中。それと起きたんならこれでも食べてくれ」

 

そう言って、アクセルで買った保存食をめぐみんに渡す。爆裂魔法を撃った後で消耗しているため直ぐに食べきってしまった。

 

こうしてると、ホント子供みたいなんだけどな……。そんな事を考えていると、

 

「ユウ、紅魔族はとても知能が高いのです。今何を考えたか当ててあげましょうか?」

 

「いつもと違って年相応だなって思ってました」

 

「紅魔族は売られた喧嘩は買う種族です。私のどこが子供っぽいのか教えてもらおうか」

 

今度は喧嘩腰になるし、ホントにコロコロ変わるな。これに付き合うのは大変だ。

俺がため息をつき少し疲れたような様子を見せると、

 

「いいですか。私が独自に調べた統計学によると、腕利きの魔法使いはスタイル……、特に胸が大きいのです。今はこうでも私もいずれ……」

 

子供っぽいと思われたのを気にしてか、めぐみんが将来自分の胸が大きくなるとか言い出した。男の前で言っていいのかそれ……。

 

「……あのなあ、そんな馬鹿げた関連性あるわけが……」

 

……あるわけが、……あれ?

 

……待てよ。めぐみんの言うとおり、今ミッドチルダにいるアイツらは確かにSランク以上で胸が大きい。はやてだって背丈は少し小さいが出るとこはちゃんと出てる。シグナム姐さんやシャマル先生だってそうだ。ヴィータは外見がああだから仕方ないが。

……何てことだ!? 何の関係も無いと思っていたが……これは!

 

「……めぐみん、お前もしかして天才か?」

 

「フッ、今更何を言っているのですか。紅魔族随一の天才ですよ、私は」

 

俺とめぐみんは、そんな事を話しているうちに二人とも眠りについた。

 

 

 

次の日、昨日と同じようにめぐみんを背負って飛んでいると、

 

『マスター、前方約10キロに巨大な熱源反応があります』

 

……おそらくこれだな急いで向かうか。

 

「めぐみん、少し飛ばすぞ。きつかったら言ってくれ」

 

「わかりました。でも昨日ので慣れたので大丈夫です」

 

めぐみんの言葉を聞き速度を上げてデストロイヤーの方へ向かうと、

 

「これが、デストロイヤーなのか……!?」

 

デストロイヤーの外見は一言で表すなら城サイズの巨大な蛛。機動要塞ってくらいだから陸上用の戦艦みたいなのを想像していたのだが……。結界も張ってあるし、おそらく素材の金属だって多分特別製だ。ちょっとありえないだろこれ。

 

あまり、近づきすぎると空中モンスター用の迎撃システムが作動するらしいので、ある程度距離をとりつつ並列に飛びながら、ギルドで受取った地図に進路を書き込んで行く。途中でめぐみんが、

 

「黒より黒く、闇より暗き……」

 

「おい、やめろ! 爆裂魔法撃つな! 空で撃ったら反動で堕ちるかもしれないし、モンスターだって寄ってくる!」

 

爆裂魔法の詠唱を始めていたので、慌てて止める。まったく油断も隙もない。

そして数日間デストロイヤーの偵察を行い、クエストは無事終了したかの様に思ったのだが……、

 

「おーい、めぐみんそろそろ帰るぞ。準備してくれ」

 

めぐみんは俺の声が聞えていないのか、デストロイヤーの方をまっすぐに向き、何やら呟いていた。

……あれは爆裂魔法の詠唱!ヤバイ。直ぐに止めないと!

 

しかし、そう思ったときにはめぐみんは詠唱を終え、

 

「デストロイヤー、いつか必ず我が爆裂魔法で破壊してみせます! これは挨拶代わりです。受取りなさい!! 『エクスプロージョン』ッ!!!」

 

 

 

 

……油断した、完全に油断した。クエストも終わりだと思って気を抜いたのが悪かった。折角、ここ数日モンスターのいない場所にいって爆裂魔法撃たせて無用な戦闘は避けるようにしてたんだけどな……。そりゃあこうなるよな……。

 

現在、めぐみんは爆裂魔法を撃って魔力と体力切れで俺の隣で眠っている。ただし、俺とめぐみんは爆裂魔法の轟音で集まった地球のより二回りくらい大きい狼型モンスターに囲まれていた。これだけなら空に逃げればいいのだが、空には空で鷲を大きくした様な鳥型のモンスターもウロウロしていた。俺一人ならどうにか振り切ることもできるが、めぐみんを抱えて飛ぶと……。

とりあえず、眠っているめぐみんの安全確保を優先する。

 

『Circle Protection』

 

めぐみんの周りにフィールドを張り、狼達の攻撃を防げるようにした後、自分は戦闘態勢に入った。

 

この狼はそれほど単体ではそれほど強くはないが、しつこい上に倒したそばから別のヤツが沸いてくる。空の鳥は俺らが動かなくなったら狼達の隙を見て掠め取る気なのだろう。ならとりあえず狼の方をどうにかするか。

 

『Stinger Ray』

 

直射型射撃魔法で狼を攻撃するが、怯む気配がない。

こういった場合は群れのリーダーを倒すのが定石だけど……、おそらくあいつだな。

 

群れのリーダーと思しき狼は遠方でじっとこっちを見ている。試しに射撃魔法で攻撃してみるが、すぐに物陰に隠れてしまう。

 

……こいつら、どう考えても冒険者を襲い慣れてるな。

 

狼のリーダーに接近する為にここを離れて、めぐみんの周りに張ってるフィールドに影響が出てもまずい。もうこれなら仕方ない。

 

「こうなったら、そっちが嫌になるまで付き合ってやる! 順番に倒してやるからかかって来い!!」

 

そうして狼達に対して啖呵をきっていると、

 

「『カースド・ライトニング』!」

 

黒い雷が降り注ぎ狼達の何頭が動かなくなっていた。声のしたほうを振り向くと、

 

「……我が名はゆんゆん。アークウィザードにして、上級魔法を操る者。やがては紅魔族の長となる者……!」

 

めぐみんと同じ紅い瞳で黒髪をリボンで束ねた少女が、狼相手に顔を赤くしながら恥ずかしそうに自分の名前を名乗っていた。

 

……誰だか知らないけど、そういうのは思いっきりやった方がいいんだよ? じゃないと余計恥ずかしくなるから……。しかも狼相手に名乗ってどうするんだ……。

 

思わずツッコミたくなったが、ゆんゆんと名乗った少女は俺たちにの所まで来ると、

 

「だ、大丈夫ですか? えっ……? こっちはめぐみん!? どうして……」

 

どうやらめぐみんの知り合いらしい。さっき紅魔族って言ってたから不思議はないが。

 

「えっと、ゆんゆんだっけか。事情は後で説明するから、悪いけどめぐみんの護衛を頼めるか?俺は群れのリーダーを叩く」

 

「は、はい。わかりました。めぐみんは任せてください」

 

その言葉を聞いた俺は一足飛びで狼のリーダーの所まで行き、一気に止めを刺す。すると、リーダーを失った狼たちは退散。空の鳥達も散っていった。そうして、ゆんゆんの所へ戻ると、今までの経緯を説明した。

 

「そうでしたか。めぐみんの爆裂魔法で……」

 

ゆんゆんは俺の説明を聞いて、やけに納得した表情をしていた。もしかしてゆんゆんも同じような事があったんだろうか。

 

「ともかく助かったよ、ありがとう。ゆんゆん……でいいんだよな?」

 

自分の名前を呼ばれたゆんゆんは恥ずかしそうにしながら、

 

「……その、私の名前を聞いても笑わないんですか?」

 

「なんで? 俺もこっちだと変わった名前になるし、いちいち気にする程でもないだろ」

 

その言葉を聞いたゆんゆんは嬉しそうな表情をして俺に話しかけてきた。会話の内容は殆ど紅魔の里とめぐみんのことだったが。そうしているうちに、

 

「……私はもう行きますね。道中お気をつけて」

 

「そっちもな。俺とめぐみんは他のパーティーメンバーとアクセルにいるから、来たらそのときは改めてお礼をさせて欲しい」

 

そう挨拶して、ゆんゆんは俺たちのもとを去って行った。それから30分位過ぎた頃、

 

「ユウ、……えっと、何があったんでしょうか?」

 

めぐみんが目を覚ますと周りには魔法を撃った跡と狼の死体が転がっていたので、自分が寝ている間に何があったのかを俺に困った様な顔で聞いてきた。

 

「……さてと、めぐみん。ちょっっっっっっと俺と大事な”お話”をしようか」

 

俺のただならぬ気配を察しためぐみんは、

 

「ユウ、ごめんなさい! デストロイヤーに爆裂魔法を撃ったことは謝ります! ですから笑顔でそんな威圧感を出さないでください! お願いですから許してください!!」

 

必死に謝罪するめぐみんを正座させ、きつく説教をした。途中から涙目になりブルブル震えていたので、流石に懲りたと思い終わりにしたが。その甲斐あってかアクセルに着くまでは大人しく俺の言う事を聞いていた。

 

……やっぱり俺一人で行くべきだった。今回も本当に疲れた。まあめぐみんに怪我がなくてよかったが……。

 

 

その頃ミッドチルダでは……、

 

「くしゅん !」

 

「なのは、風邪? 最近冷えてきたから気を付けないと……」

 

「大丈夫だよ、フェイトちゃん。これでも体調管理はちゃんとしてるから」

 

「うーん、なんや悠君がしょうもないこと言うとる気がする」

 

なのは、フェイト、はやてが通信で近況を報告しあっていると、何かを感じ取ったらしいはやてがそんな事を口にしていた。続けてフェイトが、

 

「私も何かピリッとする。噂でもされてるのかな? なのはもさっきくしゃみしてたし……」

 

「そのうち行って、ちょう問いただしてみよか。じゃあなのはちゃん、フェイトちゃん、おやすみな~」

 

「「おやすみ~」」

 

ミッドチルダの三人がそんな会話をしているとは知らない俺は何故か寒気を感じていた……。

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