艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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阿賀野型軽巡洋艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定、他作ネタ、ガムシロップ五つ程含みます。


艦これSS改100話

 

 ○○鎮守府、二二〇〇ーー

 

 提督自室ーー

 

提督「では夜間の見回り、よろしく頼む」

 

電「お任せくださいなのです♪」

五月雨「頑張ります!」フンス

阿賀野「提督さんのために頑張っちゃうんだから☆」キラリーン

 

 本日の業務も終えた鎮守府。

 しかし夜間の見回りも当番制で行われている。

見回りと言っても艦娘が見回るのは鎮守府本館と艦娘寮のみで、鎮守府全体は妖精達やセキュリティシステムで管理されているのだ。

 これは主に電気の消し忘れや夜更かししている者がいないかの確認する任務。

しかし仮に夜更かししていても自己責任なのでその場で処罰はされず、遅刻や任務中の居眠りなどをしなければ特に問題はない。

 

 ただ今回、提督は少し不安だった。何故なら艦隊きってのドジっ娘ツートップである電と五月雨が揃い、普段からのほほんとしている阿賀野という面々だからだ。

 三人共仕事はキッチリとこなすと重々理解している提督だが、やはり一抹の不安は払いきれない様子。

 

提督「私はまだ起きているから、何かあれば連絡してくれ」

三人『了解!』

 

 そうは思っても提督は三人を信頼し、ちゃんと送り出し、こうして三人は夜間任務へと赴くのだった。

 

 

 本館・二階ーー

 

 二階には大きな会議室が複数、資料室、伝令室、そして執務室と先程いた提督の自室がある。

 消灯時間が過ぎているため暗いが、阿賀野達は懐中電灯をそれぞれ照らして一部屋一部屋確認していく。

 

阿賀野「真っ暗な本館ってなんか雰囲気が違って楽しいわね♪」

電「そうですね♪ 月明かりのお陰でそこまで暗くもないのです♪」

 

 阿賀野と電は楽し気に話しをしつつ見回るが、

 

五月雨「………………」

 

 対する五月雨はビクビク、オドオドしながら見回っている。普段から慣れている場所でも、雰囲気が違うとどうしても怖く思えてしまうタイプだからだ。

 

阿賀野「? 五月雨ちゃん、大丈夫? お花摘みに行く?」

 

 心配している方向性は皆無だが、阿賀野の問いに五月雨は大きく頭を横に振る。

 

阿賀野「あれ、違った? じゃあ……あぁ、お夜食食べたいとか?♪」

五月雨「ち、違いますよぅ」ニガワライ

阿賀野「隠すことないよ〜? 阿賀野ね、今日のお夜食は焼きそばにしようって決めてるの♪ 五月雨ちゃんも一緒にどう?」ニコニコ

五月雨「ふふふ……ならご一緒させて頂きます♪」

 

 阿賀野の何気ない言葉に五月雨の恐怖心は何処かに行ってしまい、ようやくいつも通りの五月雨に戻った。

 

阿賀野「電ちゃんも一緒に食べるよね? ね?」ニコッ

電「はい、ご一緒するのです♪」

 

 見回りをしているというよりは雑談している方が多いが、これが阿賀野流の気遣いなのだ。

普段からだらしないとか怠け者とか言われているが、やはり軽巡洋艦の長女ということだけあって面倒見はとてもいい。

更には電も五月雨も妹力は抜群なので、阿賀野も自然とお姉さんの行動を取ってしまう。

 

 これはある意味ではいい面子なのかもしれない。

 

 三人はその後も和やかなムードのまま本館の見回りを続け、それが終わると艦娘寮の見回りへ向かった。

 

 

 軽巡洋艦寮、廊下ーー

 

五月雨「川内さんとか起きてますよね、絶対」ドキドキ

電「急に出てこられると驚いちゃうかもです……」ハラハラ

阿賀野「そうでもないよ? 前に川内ちゃんが萩風ちゃんと舞風ちゃんを驚かした時に提督さんと神通ちゃんから凄く怒られて、それからは起きててもお部屋で過ごすようにしてるんだって♪」

 

 阿賀野の言葉に二人は苦笑いを浮かべるしかなかった。理由が理由なのでそうなるのは必然である。

 

 そして見回りは続きーー

 

阿賀野「でさ〜、能代ってば私がお姉ちゃんなのにお世話焼くんだよ〜? 酷いよね!? もっと二人みたいに妹妹しててほしいよ〜」プンスコ

電「妹妹、なのです?」クビカシゲ

五月雨「どういう意味ですか?」クビカシゲ

 

 相変わらず阿賀野と雑談しながら見回っていた。

 そして阿賀野の先程の愚痴で分からなかった言葉を二人が訊ねると、

 

阿賀野「妹妹は妹妹だよ♪」

 

 などと阿賀野らしい答えが返ってきた。

 答えになってないよ……と二人が思ったのは秘密。

 

阿賀野「あ〜、そのお顔は分かってないな〜?」

電「は、はい……」

五月雨「…………」コクコク

 

電・五『(どうして分かったんだろう……)』

 

 二人がそう考えているのをよそに、阿賀野は「う〜ん」と二人にどう説明しようか思案している。

 それから少しして「あっ」と閃いた阿賀野は「あのね」と口を開いた。

 

阿賀野「妹っぽいことを妹妹って言うよ♪」

電「妹っぽいこと、なのです?」

五月雨「う〜ん」ニガワライ

阿賀野「えっと、例えば珈琲を飲んでるのに、何か珈琲っぽくないって思うと珈琲珈琲してないって思わない?」

電「あ、それはちょっと分かるのです」

五月雨「つまり思っていることと違和感があると、二回言ってしまうんですね!」

 

 五月雨の言葉に阿賀野は一瞬だけ「ん?」となったが、すぐにそうそうと頷く。

 

電「能代さんはそんなに妹っぽくないのですか?」

阿賀野「そうだよ〜。矢矧に限っては能代ばっか頼るし……酒匂みたいにもっと阿賀野に甘えてくれていいと思うの!」

五月雨「能代さんや矢矧さんは大人な女性って感じですからね……でも私、阿賀野さんみたいなお姉ちゃんだと毎日が楽しいと思います♪」

電「それは電も思うのです♪ 阿賀野さんはどんな時でもいつもニコニコしてるので安心するのです♪」

 

 天使達の天使たる言葉に阿賀野は「この二人を自分の妹にしたい」と強く思った。

そう思ったと同時に阿賀野は二人を抱きしめていた。

 

電「あ、阿賀野さん?」

五月雨「どうしたんですか?」

阿賀野「二人が可愛いから抱きしめてるの〜♪」ムギューッ

電「み、見回りがまだなのです〜」ハワワ

五月雨「怒られちゃいますよ〜」アワワ

阿賀野「大丈夫大丈夫♪」

 

 すると阿賀野の両肩を何者かが同時に叩く。

 阿賀野が振り返ると、

 

能代「見回り中なのに二人の邪魔して」ニコニコ

矢矧「何が大丈夫なのかしらね〜?」ニコニコ

 

 実の妹達がニッコニコで阿賀野の背後に立っていた。

 

阿賀野「じゃ、邪魔してなんかないよ!? ちょっと妹妹してる二人が可愛くて抱きしめてただけだから!」

能代「それって邪魔してると思うわよ?」ニッコリ

矢矧「悪かったわね。私達は妹妹してなくて」ニッコリ

阿賀野「べ、別に二人が妹妹してないなんて……」

能・矢『言ってたわよね?』ニッコニコ

 

能代「阿賀野姉ぇだけじゃ電ちゃん達を任せられないと思ってあとをつけて、様子を見てれば……」

矢矧「雑談と愚痴ばっかだなんて……」

阿賀野「そ、その方が楽しいかなと思って……」オロオロ

 

電「やっぱり阿賀野さんの妹は能代さん達なのです♪」

五月雨「そうだね♪」

 

能・矢『阿賀野姉ぇ(姉さん)!』

阿賀野「ごめんなさ〜い!」

 

 その後は能代と矢矧も一緒に見回り、無事に何事もなく任務は終えたが、その途中阿賀野はずっと能代達に睨まれていたとか。

 因みに夜食の焼きそばは酒匂が作って待っていて、みんなして笑顔あふれる夜食タイムを過ごしたそうなーー。




今日は夜の見回りというネタにしました♪
そして本編には出せませんでしたが、今日は望月ちゃんの進水日と野分ちゃん、イクちゃんの竣工日です♪
みんなおめでとう!

余談ですが、この作品も早いもので百話となりました。
百話なので特別なお話にしようとも思いましたが、変に凝らず、いつも通りほのぼのとしたお話にしました。その方が私の作品らしいかなと思ったので(^^♪
今後どこまで書けるか私自身も分かりませんが、まだまだ頑張って続けていこうと思っています!
なので、これからも読んで頂けると幸いです♪

では此度も読んで頂き本当にありがとうございました☆
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