キャラ崩壊、他作ネタ、少し真面目なシーン、独自解釈含みます。
○○鎮守府、〇七〇〇ーー
埠頭ーー
提督「全員、黙祷!」
提督の言葉にこの場に集まった者達は海に向かって黙祷を捧げた。
今日、一月十一日は軽巡洋艦『球磨』が沈んだ日なのだ。
球磨「…………」
いつものほほんとしている球磨も、この日は気を引き締めて黙祷を捧げ、艦娘となった今の暮らし等を静かに報告していた。
一九四四年、同日。
球磨は対潜戦演習のため駆逐艦『浦波』と共にペナンを出港した後、イギリス海軍の潜水艦『タリホー』に発見され、対潜演習中に潜水艦に沈められるという、皮肉な結末を迎えてしまった。
タリホーから放たれた七本の魚雷は球磨めがけて海中を進み、球磨も必死に回避しようと大きく舵を切るが間に合わず、船尾に二本の魚雷が命中。
それにより球磨は炎上し、沈むことになった。
その際、浦波が球磨の乗員達の救助に向かったものの、一三八名が犠牲となってしまった。
球磨は艦時代、兵装強化をしたはいいが、二〇〇〇tもの上積みをされた結果、高速性能が犠牲となり、速度が三三ノットまで低下。
また当時の海軍は重巡洋艦を重要視していたため、「川内型」から「阿賀野型」の間には十七年もの空白期間があった。
球磨はそのような状況で、太平洋戦争開戦時の艦齢が二十一年ととても良い状態とは呼べなかった。
そのため球磨は戦前こそは「シベリア出兵」・「支那事変(日中戦争)」と参加したものの、太平洋戦争では戦争初期の「フィリピン攻略作戦」に参加した後は、ほぼ輸送任務・船団護衛に就き、その「フィリピン攻略作戦」でも特に大きな活躍もなく、アメリカ水雷艇と一戦交えた程度だった。
それでも輸送、哨戒、砲撃支援など黙々と任務をこなしていた球磨は、一九四三年十一月にシンガポールで対空兵装の増備改装を行い、五番砲塔を撤去してカタパルトを設置。
また新たに二五mm三連装機銃を二基増備し、もともとの二五mm連装機銃二基と合わせて、機銃は計十門となった矢先の出来事だった。
球磨「…………」
球磨は黙祷を終えると大きく息を吸った。
そして、
球磨「みんな〜! 球磨は元気にやってるクマ〜! だからみんなは見守っててほしいクマ〜! みんなが安心出来るように頑張るクマ〜! 来年もこうして報告するからその時を楽しみにしててほしいクマ〜!」
と大声で海に言葉をかけた。
そんな球磨の行動に提督を含めたみんなが笑みを浮かべ、球磨の言葉を実現させようと決意するのだった。
提督「良い報告が出来るように頑張ろうな。球磨」ニコッ
球磨「クマ〜♪ 指揮しっかり頼むクマ♪」
提督「任せておけ」ウィンク
球磨「なら、おまじないとして球磨の頭を撫でさせてあげるクマ♪ 優秀な球磨ちゃんの頭を撫でれば運気も上がるクマ〜♪」
ただ撫でられたいだけであるが、それは秘密である。
提督は素直に球磨の頭を撫でると、球磨は提督の撫で撫でにご満悦の声をもらし、自慢のアホ毛もピコピコと跳ねていた。
提督「では、食堂に行くか。今日は鏡開きだからしっかり食べて、今日の任務も頑張ろう」ニコッ
全員『はい♪』
球磨「球磨はお休みだけど、お餅沢山食べるクマ〜♪」ピョンピョン
こうして球磨を含めたみんなは提督の言葉に返事をして、食堂へ向かうのだった。
食堂ーー
提督が言ったように今日は鏡開きで、正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮やお汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事である。
もともとは武家社会の風習だったものが一般化したもので。刃物で切るのは切腹を連想させるため、手や木鎚で割ったり、砕いたりする。
また「切る」という言葉を避け、「開く」という縁起の良い言葉を使っている。
地方によっては日が違い、京都では四日、他に二十日に行う地方もある。
食堂の前には今年作った特大鏡餅(下の餅が約五十kg・上の餅が約三十kg)が置かれ、みんなで木槌を使って手頃な大きさに開いていく。中には食べたい分開く者もいる。
吹雪「赤城さん、そんなに食べられるんですか?」
赤城「これくらい朝飯前よ……寧ろこれでも遠慮してるのよ?」
初雪「等と供述しております」
加賀「お代わりなんてさせません」
赤城「Σ(゚Д゚)」ガーン
白雪「凄いカロリーになりそう」ニガワライ
深雪「ま、赤城さんなら余裕だよな♪」
叢雲「山盛りの餅なんて聞いたことないわよ」ヤレヤレ
浦波「流石は一航戦の赤い方。赤は伊達じゃないんだね」オォー
磯波「そ、そうだね」ニガワライ
(浦波ちゃんも初雪ちゃんに侵食されてきたな〜……それが分かっちゃう私はもう手遅れなんだろうけど)
夕張「はい、どうぞ〜♪」
睦月「ありがとにゃしぃ〜♪」
如月「こんなに食べたら太っちゃうかしら?」ウーン
卯月「今日は遠征任務があるから大丈夫ぴょん!」
皐月「そうそう♪ それに縁起物だしね♪」
大淀「ふふ、喉に詰まらせないようにね♪」
水無月「は〜い♪ よく噛んで食べま〜す♪」エヘヘ
文月「あたしお汁粉にするぅ♪」フミィ
弥生「弥生もお汁粉がいい」キラキラ
長月「雑煮が一番だ」ウンウン
菊月「応ともさ」ウンウン
三日月「私は焼いたお餅にバター醤油で食べようかな♪」
望月「ならあたしは一口チョコを包んで食べようかな♪」
神通「皆さんはどう食べるの?」
陽炎「私はシンプルにお雑煮ですね」ニコッ
不知火「はちみつで食べます」キリッ
黒潮「焼餅にソース、青のり、鰹節、マヨネーズ乗せて食うで♪」
浦風「うちもうちも〜♪」ノシ
親潮「私も試してみようかな」フフフ
川内「こっちのみんなは?」
天津風「う〜ん、お汁粉かしら?」
島風「私は焼餅に海苔とお醤油〜♪ だって早いもん♪」
雪風「お雑煮にします」キラキラ
時津風「変化球で餅ピザかな♪」フフン
浜風「私達は前に鳳翔さんから教わったお餅入りオムレツにします」ニコッ
谷風「チーズも入れて更にトロトロにするんだ♪」
磯風「ほぅ、ならこの磯風もーー」
浜・谷『磯風は暫く調理禁止!』メッ!
磯風「(´・ω・`)」ハーイ
那珂「みんなはどうやって食べるの〜?」
野分「野分達はみんなでお雑煮にしようかと」ニコッ
嵐「間宮さん達のは食べ飽きないからな♪」
舞風「お野菜も豊富だしね〜♪」
萩風「栄養もバランスもバッチリだもんね」フフフ
秋雲「秋雲は〜、きな粉にシナモン混ぜたやつかけて〜、更にはちみつかけて食べるのがマイブーム♪」
球磨「て〜とく〜、もっとほしいクマ〜♪」
提督「おぉ、では今また開いてあげよう。たんと食べなさい」ニコッ
球磨「お雑煮にして食べるクマ〜♪」
多摩「多摩はお汁粉にゃ」ニコニコ
北上「アタシははちみつかな〜♪ 結構イケるんだよね〜♪ ね、大井っち?」ニコッ
大井「はい、北上さん♪」
北上「提督もアタシ達と一緒にはちみつかけて食べよ〜よ〜。大井っちが食べさせてあげるってよ〜?」ニシシ
大井「ききき、北上しゃん!?////」
提督「ほう、ならせっかくだからお願いしようかな」ニッコリ
大井「しししっ、仕方ないのででで、た、沢山食べさせてあげますすす!♡////」
提督「あぁ」ニッコリ
大井「〜♡////」←恍惚ポーズ
木曾「姉貴、よだれと鼻血」フキフキ
大井「ご、ごめん……////」ァゥァゥ
木曾「構わんさ」フフ
(慣れてるからな)
こうしてみんなはそれぞれの餅の食べ方で餅を堪能し、今日も任務や訓練に励むのだったーー。
本編に書きました通り、本日は軽巡洋艦「球磨」が沈んでしまった日です。
この日に沈んでしまった球磨と多くの英霊の方々に心からお祈りします。
本編中の情報はWikipedia、『大日本帝国海軍 所属艦艇』から得ました。
そして今日は私の地域では鏡開きということで最後はこのネタにしました!
では読んで頂き本当にありがとうございました!