キャラ崩壊、ネタ含みます。
いつもより長めです。
○○鎮守府、一二四〇ーー
駆逐艦寮、睦月・如月・弥生・卯月部屋ーー
卯月「あれれ〜?」ガサゴソ
食堂から帰ってきた睦月達は食休みをしていたが、卯月はずっと何かを探していた。
睦月「何探してるの?」
卯月「うさぎさんのボールペンだぴょん」
如月「あぁ、卯月ちゃんのお気に入りのやつね」
卯月「ぴょん……でも何処にも無いんだぴょん」
弥生「普段からちゃん整理整頓してないから」
卯月「何も言えねぇぴょん」グヌヌ
ガラガラーー
文月「みんな〜、天龍さん達がそろそろ遠征の準備しろって言ってたよ〜」
そこに文月が天龍達の言伝を伝えにやってきた。
睦月「あ、もうそんな時間!?」
如月「卯月ちゃん、ボールペンは後にして準備に行きましょ?」
卯月「……分かったぴょん」
文月「何かあったの?」
文月がそう訊ねると、側にいた弥生が事情を説明した。
文月「なら、あたしが探しておいてあげる〜♪ あたし、この後何も予定無いから♪」
卯月「ありがとぴょん!」
文月「えへへ、お礼を言うのは見つかってからだよ〜♪ 何処で無くしちゃっとか覚えてる?」
卯月「それが覚えてないんだぴょん……午前中、みんなで談話室で報告書を書いてた時まではあったんだけど……」
文月「なら談話室に忘れちゃってるのかも……探してみるね♪」
文月はそう言って部屋を後にしようとしたが、卯月が「待つぴょん!」と文月の手を掴んだ。
文月「ふみぃ?」
卯月「これ、お詫びぴょん。食べながら探してほしいぴょん」
卯月はそう言うと文月の手にチュッパチャ○プス(バニラ味)を渡した。
文月は笑顔でお礼を言うと、廊下は走らず早歩きで談話室へ向かった。
それを見送った睦月達も、早歩きで遠征準備に向かうのだった。
談話室ーー
文月「どこかな〜?」キョロキョロ
文月は談話室に入り、座布団の下やコタツの中、急須の中等など、色々と探してみた。
文月「無いな〜」ウーン
「どうしたの、文月ちゃん?」
背後から声をかけられた文月が振り向くと、そこには清霜が立っていた。
文月が説明すると清霜も「う〜ん」と考えた。
清霜「あ、もしかして秋雲ちゃんかな〜。確か秋雲ちゃんも同じボールペン持ってるし、昨日の遠征は夕雲姉さん達も行ってたから一緒に報告書書いてたと思うんだよね」
文月「あ〜、それで間違えて自分の筆箱に入れちゃったかもってことだね!」
清霜「そうそう♪ だから秋雲ちゃんに聞いてみたら?」
文月「分かった♪ じゃあ、お礼にこのチュッパチャ○プスあげるぅ♪」
清霜「え、いいの? この味暫く入荷しない味だよ?」
文月「うん♪」
清霜「なら清霜からはお返しにこっちあげる♪」
清霜はそう言うと持っていた手提げ袋から袋に包んである掌サイズのマフィンを文月に渡した。
文月「いいの〜? こんなに?」
清霜「うん♪ お昼御飯食べた後に大和姉様達と作ってて、まだいっぱいあるからおやつに食べてよ♪」
文月「ありがと〜♪」
清霜「こっちこそありがと♪」
こうして文月はマフィンを持って秋雲の部屋へと向かった。
野分・嵐・萩風・舞風・秋雲部屋ーー
文月は秋雲の部屋である野分達の部屋に訪れ、経緯を説明した。
秋雲「あれ〜? 確かに同じボールペンは持ってるけどさ〜……二本も同じの入ってないな〜」ガサゴソ
秋雲は筆入れだけでなく、普段から持ち歩いている画材道具入れの中まで確認したが、卯月のボールペンは見つからなかった。
その証拠に秋雲のボールペンにはちゃんと『オータムクラウド』と名前シールが貼ってあるからだ。
野分「う〜ん……困ったわね」
嵐「秋雲〜、なんか手掛かりないのか?」
秋雲「手掛かりね〜」ウーン
舞風「その時、談話室に誰々がいたよ〜、とかさ」
萩風「誰かがいたなら見てるかもしれないもんね」
秋雲「…………あ、白雪と叢雲がいたな〜。二人してお茶飲んでたわ」
文月「じゃあ、二人に聞いてみるね♪」
そう言った文月は情報提供のお礼に持っていたマフィンをみんなにあげた。
嵐「うぉ〜! マフィンじゃん!」
舞風「ちょうど五個あるよ〜♪」
野分「もらってもいいの?」
文月「うん、みんなで食べて♪」
萩風「ありがとう、文月ちゃん」ニコッ
秋雲「ならお礼にこれあげるよ〜」ニシシ
秋雲はそう言うと机の引き出しから一冊のスケッチブックを渡した。
そこには提督のラフ画から手の込んだ画まで書かれていた。
文月「わぁ、司令官の絵がいっぱいだ〜♪ みんなと並んでる絵もある〜♪」
秋雲「後半のは集合写真を見てそのまま絵にしてみたんだ〜♪ これで良ければ貰ってよ、捨てちゃうのもなんだから♪」
文月は秋雲にお礼を言い、スケッチブックを両手で抱えて、今度は白雪達の元へ向かうのだった。
中庭ーー
文月「えっと、白雪ちゃんと叢雲ちゃんは……」キョロキョロ
文月ははじめに叢雲達の部屋に行ったが、そこに叢雲の姿は無かった。コタツでのんびりしていた初雪と磯波と浦波に叢雲のことを訊ねると、三人は『白雪姉さん達は午後に自主訓練に行ったから、今は中庭辺りじゃないかな』と言われたので、中庭にやってきた次第だ。
すると三人が言った通り、白雪と叢雲は吹雪達と一緒に中庭のベンチで談笑していた。
文月は駆け寄り、白雪と叢雲に事情を話した。
白雪「あぁ、それなら落とし物として届けたから執務室にあると思うよ」ニコッ
叢雲「卯月のだったのね……私達が気付いた頃にはみんなが去ってから結構した後だったから執務室に届けちゃったわ」ニガワライ
深雪「(とか言って本当は司令官に会う口実として持っていっtーー)」
こっそりと叢雲に耳打ちする深雪の足を、叢雲は爽やかな笑顔で思い切り踏んだ。
深雪は「足が……足がぁぁぁ!」と叫び、吹雪は苦笑いを浮かべて深雪の介抱した。
文月「叢雲ちゃんが持っていってくれたんだね……ありがと♪」ニパー
文月の後光が煌めくお礼に叢雲は良心の呵責に苛まれつつ、フミヅキエル粒子により浄化されるのだった。
吹雪「そう言えば気になってたんだけど、文月ちゃんが持ってるそのスケッチブックは何?」
文月「これ〜? これ秋雲ちゃんから貰ったの♪」
そう言って文月が適当なページをみんなに見せると、叢雲の目付きが変わった。それは提督の絵だったから。
叢雲「…………いいなぁ////」
ポロッと口に出してしまった叢雲は慌てて口を両手で押さえたが遅かった。
吹雪達はニヤニヤしながら叢雲を眺めていたから。
何も分かっていない文月が「いっぱいあるし、欲しいのあげるよ?」と叢雲に言うと、叢雲は目を輝かせた。
文月「欲しいのどれ〜?」ニコニコ
叢雲「それとこれ……あ、あとこれも////」
文月「うん、待っててね〜♪」ピリピリ
文月は叢雲が欲しいと頼んだ絵をスケッチブックから丁寧に取り出し、叢雲に手渡した。
叢雲「…………ありがと♪」ニッコリ
叢雲はお礼を言うと幸せそうに笑い、その絵を嬉しそうに眺めた。
吹雪「ありがとね、文月ちゃん」ナデナデ
白雪「お礼にこれあげるね」ニコッ
文月は白雪達からお菓子の詰め合わせを貰った。
文月「いいの〜?」
吹雪「勿論、実は買い過ぎちゃったのもあるから」ニガワライ
白雪「受け取って」ニコッ
深雪「妹のお礼だからさ♪」
叢雲「本当にありがと♪」ナデナデ
文月「あたしもありがと〜♪」フミィ
そして文月は吹雪達と別れ、執務室へと向かうのだった。
執務室ーー
執務室に着いた文月はちゃんとノックをし、提督の許しを得てから入室した。
提督「何かな?」
文月「卯月ちゃんの落とし物を探しに来たの〜♪」
提督「確か今日は二件あったな……妙高」
本日秘書艦の妙高に提督が声をかけると、妙高は「はい」と返事をして落とし物ボックスをソファーテーブルの上に持ってきた。
文月「あ、これだ〜♪ 卯月ちゃんのボールペン♪」
提督「見つかったのなら良かった」ニコッ
妙高「良かったわね♪」ナデナデ
文月「ふみぃ〜♪」
すると文月は提督の机の上に置いてある書類の山が目に入った。
文月「司令官、お仕事忙しかった?」
提督「あぁ、この書類か? まぁ確かにいつものより多めだが、昨日の反動だからこれくらいは想定内だ。心配してくれてありがとう」ニコッ
提督が文月の気遣いにお礼を言うと、文月は提督の傍まで行ってお菓子の詰め合わせを提督に渡した。
提督「これは、文月のだろう?」
文月「疲れた時は甘い物食べると元気になるの♪ だから司令官にあげる〜♪ チョコとかお仕事しながら食べられるよ〜♪ 妙高さんと食べて〜♪」
提督と妙高は文月のあまりの天使さに、思わず文月の頭を優しく撫でていた。
提督「ありがとう、文月。心して食べるよ」ナデナデ
妙高「本当にありがとう」ナデナデ
文月「えへへ〜♪」フミィ
提督「ならばお礼に私からはスペシャルパフェの引換券をあげよう。姉妹分あげるからみんなで食べなさい」ニコッ
文月「わぁ〜、やった〜♪ 司令官ありがと〜♪」ギューッ
提督「いいんだよ、こちらこそありがとうな」ナデナデ
妙高「」ホホエマー
こうして文月は卯月のボールペンも見つけ、提督と妙高から撫で撫でとスペシャルパフェ引換券を手にして、ニッコニコで寮へ戻るのだった。
そして、睦月達が遠征から帰ってきた時ーー
卯月「文月〜! ありがとぴょ〜ん♪」ギューッ
文月「えへへ〜♪」スリスリ
睦月「パフェの引換券まで貰えて、文月様々だね♪」ナデナデ
文月「んゅ〜♪」ゴマンエツ
如月「文月ちゃんと司令官に感謝ね♪」ナデナデ
弥生「いいこいいこ♪」ナデナデ
文月「ふみぃ〜♪」ゴロニャーン
この日、文月が最後に手にしたのは、姉妹みんなの笑顔と夕飯のデザートにスペシャルパフェを食べる幸せな思い出だったーー。
今回は文月ちゃんメインのほのぼの的な回にしました!
読んで頂き本当にありがとうございました!