艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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潜水艦のみ。

キャラ崩壊、ネタ含みます。


艦これSS改18話

 

 ○○鎮守府、一〇〇〇ーー

 

 執務室ーー

 

提督「…………」カリカリ

 

 提督は今日も変わりなく次々と書類を確認し、サインを書いていく。

 

イムヤ「(*・ω・*)」ジーーーッ

 

 そんな提督の仕事風景を本日秘書艦任務に就いているイムヤは、穴があくほど見つめている。

 今のイムヤはやることがこれと言ってないため、大好きな提督を見て過ごしているのだ。

 

提督「?」チラッ

イムヤ「〜♪」

 

 提督が視線に気付いてイムヤの方を見ると、イムヤは目を逸らして目が合うのを回避する。

 提督は気のせいか……と思ってまた机の上に視線を移すと、

 

イムヤ「(*^ω^*)」ジーーーッ

 

 イムヤはまた提督の方を見つめ始めた。

 

提督「何かご用かな、イムヤ?」カリカリ

 

 すると提督が書類にサインをしながらイムヤに声をかけた。

 イムヤは思わずドキッと胸が飛び跳ねた。

 

イムヤ「べ、別に……暇だから早くお仕事くれないかなって思ってただけで、好きで司令官を見てた訳じゃないんだからね!////」

 

 見事なテンプレであり、本心がだだ漏れである。

 

提督「仕事が遅くてすまない。もう少し待っててくれ」ニガワライ

イムヤ「別に謝らなくたっていいし……////」プイッ

   (あ〜ん、もう、司令官に気ぃ遣わせてどうすんのよ私!/////)

 

 心の中でそう叫ぶと、

 

提督「ははは、イムヤは優しいな。ありがとうな」ニカッ

 

 と提督の悩殺爽やかスマイルが直撃した。

 

イムヤ「べべべべ、別に優しくした覚えなんてないし////」ドキドキ

   (きゃ〜きゃ〜!♡ 何なのあの笑顔〜!♡)

 

 イムヤはニヤけた顔を隠すために机に突っ伏し、両足をパタパタさせていた。

 

提督(…………後で長めの休憩をあげよう)

 

 イムヤの反応を見た提督は全く違うことを考えつつ、書類をさばいていった。

 

 ある程度の書類を片付けた提督は、イムヤに書類整理を頼む前にソファーテーブルへ座るように指示をした。

 イムヤは不思議に思いつつも素直にソファーテーブルへ腰掛けると、すぐ隣に提督が座り、イムヤの肩を抱いた。

 

イムヤ「え、ちょっ、司令官!?////」

提督「気付いてやれずにすまなかったな、イムヤ」

イムヤ「え……え……////」

   (それって……////)

 

 イムヤは天にも昇る気持ちで瞼を閉じた。

 すると提督がゆっくりとイムヤの体を倒し、

 

提督「少し休憩にしよう。ゆっくり休みなさい」ナデナデ

 

 イムヤの頭を自身の膝の上に乗せ、イムヤを労ったのだった。

 

イムヤ(そうよね……知ってた。期待なんてしてないもん……)

 

 天から一気に急降下するのだった。

 しかし提督の心遣いや撫で撫では嬉しいので、これはこれで……と思ったイムヤは素直に提督の膝枕と撫で撫でを受けるのだった。

 

提督「昨晩は良く眠れなかったのかな?」

イムヤ「そんなことないわ……♡」フヒッ

提督「では何か悩み事でもあるのか? 私で良ければ力になるぞ?」

イムヤ「そういうのじゃない……♡」フヒヒッ

提督「そうか……しかし、何かあったら何でも言いなさい。出来る限り力になろう」

イムヤ「うん、分かった……♡」デヘヘ

 

 すると執務室のドアが勢い良く開いた。

 

ろ「提督〜、ただいま〜♪」ノシ

しおい「午前中のオリョクル終わったよ〜♪」

 

 そしてオリョクルから戻ったしおい達が元気にやってきた。

 イムヤは提督に骨抜きにされていたため、しおい達に「おはえひ〜////」と間の抜けた声をかけるのだった。

 

ゴーヤ「(*°皿°)」オウ...シゴトシロヤ

まるゆ「ご、ゴーヤちゃん……」ドォドォ

 

 同じくしおいやろーと一緒にやってきたゴーヤは、提督に膝枕をしてもらっているイムヤが羨ましくて鬼の形相と化していた。

 そんなゴーヤを隣にいるまるゆが必死になだめているが、いつ爆発するかは時間の問題である。

 

ろ「イムヤちゃんいいな〜……ろーちゃんも提督とくっつく〜♪」ヒシッ

提督「大分冷えてしまっているな。本当にいつもありがとうな」ナデナデ

ろ「えへへ〜♪ どういたしまして、ですって♪」ニパー

 

 提督はしおい達にも「こっちへ来て温まりなさい」と手招きすると、しおい達は「は〜い♪」と元気に返事をしてそれぞれソファーへ腰掛け、ストーブで暖を取るのだった。

 

しおい「あ、ついでだしここで、報告書書いちゃおうかな♪」

提督「あぁ、構わないよ。いつものところに報告書用紙はあるから」

しおい「は〜い♪」

 

ゴーヤ「提督の太もも温かいでち〜♡」クハー

提督「それは良かった」ナデナデ

ゴーヤ「んへへ〜♡」

 

イムヤ「(°皿°*)」グヌヌ

まゆる「」ニガワライ

ろ「まるゆちゃ〜ん、まるゆちゃんの分の報告書用紙持ってきた〜♪」

まるゆ「あ、ありがとう」ニコッ

ろ「いいえ〜♪」

 

 何だかんだで賑やかになった執務室ではイムヤもいつもの調子に戻り、ろーやまるゆの面倒を見つつテキパキと書類整理もこなしていった。

 対する提督はソファーテーブルに書類を持ってきてもらって仕事の続きをしていた。何故ならまだゴーヤが膝の上から離れないからだった。

 

ろ「ねぇねぇ、でっち」

ゴーヤ「何でち?」デッチッテイウナ

ろ「報告書書き終わったら、お部屋でまたご本読んで♪」

ゴーヤ「また〜? 仕方ないなぁ、終わったらね」ニコッ

ろ「やった〜☆」

 

提督「」ホホエマー

しおい「ろーちゃんは最近良くゴーヤちゃんに本を読んでもらってるよね〜」フフフ

ろ「うん♪ だって面白いもん♪」

まるゆ「読んでもらったお話で好きな言葉とかお話ってある?」

ろ「あるよ〜♪ こうしの言葉でね〜……」

 

提督(孔子の言葉なんかも取り入れたのか……)カンシン

イムヤ(孔子の話なんてゴーヤ知ってたんだ……)

 

ろ「愛のままにワガママに僕は君だけを傷付けない、とか〜♪」

提督(ん?)

イ・し・ま『???』クビカシゲ

 

ろ「祝福が欲しいのなら、悲しみを知り、独りで泣きましょう。そして輝くウルトラソウル!」

イ・ゴ・し・ま『Hi!』

 

 みんなはつい呼応してしまったようだ。

 

提督「そっちのこうしだったのか」ニガワライ

イムヤ「というかゴーヤも何を読み聞かせてるのよ」ヤレヤレ

ゴーヤ「こうしさんはいい言葉を沢山書いてるでち!」キリッ

しおい「だからってなんで歌詞なの?」ニガワライ

ゴーヤ「だってもう読む物が無くて……」メソラシ

まるゆ「まるゆ、日本昔話なら部屋に沢山ありますよ? お貸ししましょうか?」

ゴーヤ「ありがとでち! はっちゃんのは海外の童話ばっかりだったから助かるでち!」キラキラ

提督「最近は日本昔話を知らない子どもも増えてきていると言うしな。いい考えだと思うぞ」ウンウン

 

ろ「提督が知ってるお話で好きなのは何〜?」

提督「そうだな……鶴の恩返しや笠地蔵、力太郎といった物を小さな頃は良く読んでいたな」

ろ「どんなお話なの〜!」キラキラ

提督「ははは、では報告書を書き終えたら話してあげよう。今でも話はバッチリ覚えているからな」ナデナデ

ろ「ろーちゃん、頑張って報告書書く〜!」フンスフンス

 

 こうしてろーは頑張って報告書を書き終え、ゴーヤ達もろーと一緒に提督が語る日本昔話に聞き入ったそうなーー。




 おまけーー

 その日の夜ーー

 潜水艦寮、ゴーヤ部屋ーー

ろ「でっち〜、眠れない〜」ウルウル
でっち「…………ゴーヤも悪かったし、一緒に寝てあげるでち」ナデナデ

 昼間に提督から話してもらったのがとても気に入ったろーは、まるゆから日本昔話をいくつか借りてゴーヤに寝る前に読んでもらったのだ。
 そしてゴーヤはつい芽生えてしまったいたずら心から「牛鬼淵(うしおにぶち)」を読むと、ろーはあまりの怖さにお話の途中で泣いてしまい、こうしてゴーヤの布団に潜り込んでいるのだ。

ろ「牛鬼怖い〜」
ゴーヤ「山に行かなきゃ大丈夫でち」ナデナデ
ろ「鎮守府の裏山にいるかも〜!」エグエグ
ゴーヤ「裏山って言っても小さな山だから住んでないでち」ヨシヨシ
ろ「そうなの?」グスン
ゴーヤ「でちでち♪ 仮にいたとしてもゴーヤやてーとくがやっつけるでち♪」ニコッ
ろ「うん♪」ナキワライ
ゴーヤ「ほら、安心して、もう寝よう?」ネ?
ろ「お手手繋いでていい?」
ゴーヤ「いいよ〜♪」ギュッ
ろ「えへへ、ダンケ♪」ギューッ

 安心したろーはゴーヤと一緒に朝までぐっすりと眠るのだったーー。

 ーーーーーー

今回はちょいネタを挟んだほのぼの回にしました!
実感に日本昔話を知らないって子どもが多いらしいので、それを後半とおまけのネタとして書きました!
因みに牛鬼淵は私が子どもの頃に読んで泣いたお話ですw

そして本編には出せませんでしたが、今日は葛城さんの進水日です☆
おめでとう♪

では今回も読んで頂き本当にありがとうございました☆
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