艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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空母、扶桑型戦艦メイン。

キャラ大崩壊含みます。


艦これSS改45話

 

 ○○鎮守府、一三〇〇ーー

 

 戦艦寮、扶桑型姉妹部屋ーー

 

山城「…………」アキレ

龍驤「…………」ヤレヤレ

瑞鳳「…………」ニガワライ

瑞鶴「…………」ハァ...

葛城「…………」アハハ...

大鳳「orz」ズーン

扶桑(どうすればいいのかしら)ニガワライ

 

 扶桑は目の前に広がる光景になんと声をかけて良いやらと悩んでいた。

 扶桑の目の前では頭を抱え、落ち込む大鳳の姿が。そしてそんな大鳳を扶桑、葛城、瑞鳳以外の面々はどこか憐れむような、呆れるような態度を見せている。

 

 どうしてこうなったのかというと、

 

山城「まさか、提督から撫でてもらえる券を未だに一度も使っていないだなんて思わなかったわ」

大鳳「うぅ〜……」

 

 そう、大鳳は新年会のビンゴ大会での景品『提督から頭を撫で撫でしてもらえる券』を獲得したものの、これまで一枚も使えず仕舞いなのを憂い、これについて相談しにやってきて今に至るのだ。

 大鳳は最初、仲良しのフラット同盟仲間に相談したがみんなでは手に負えず、こうして山城の元へとやってきた。山城は『提督から幸せを貰い隊』のメンバーであり、大鳳とは特に仲良しなのでこうして来たものの、山城もこれには何も言えないでいる。

 

龍驤「そら誰もが思うよな〜」ニガワライ

瑞鶴「神棚にまで飾ってたのに、使う場面がないとか言われてもね〜」ニガワライ

扶桑「任務のあとにお使いになられてはどうですか?」

 

 扶桑がそう提案すると、大鳳は静かに「使えません……」と返す。

 そんな大鳳に扶桑が「何故ですか?」と訊くと、龍驤が大鳳より先に口を開いた。

 

龍驤「それはうちだって言ったで? でもな……」

瑞鳳「提督はすぐに頭を撫でてくれるから、使えないんだって」ニガワライ

 

 龍驤に続き瑞鳳が訳を話すと扶桑は「あぁ、それで……」と納得する。

 

瑞鶴「それでいて、きっかけもなく頭を撫でてくださいなんて、大鳳さんには出来ないからね〜」

葛城「駆逐艦の子達なら出来そうですけどね」ニガワライ

大鳳「もういっそのこと死ぬまで持ってようかしら……私が死んだら千切って海に撒いてください」ハイライトオフ

龍驤「だからそういった思考に行くなや」ペシッ

 

 龍驤が軽く大鳳の肩を叩くと大鳳は「だってぇ〜」と弱々しい声をあげ、今にも泣き出しそう。

 するとこれまで黙っていた山城がポンッと手を叩いた。

 

山城「悩んでいたって仕方ないわ。理由なんて二の次。この券を使いに行きましょう」

 

 山城から出た提案はかなりの強攻策だった。

 

大鳳「む、むむ、無理です!////」

山城「無理とか言ってるから、それが今まで使えなかったんでしょう?」

 

 山城の言葉に大鳳は何も言い返すことが出来ずに押し黙ってしまう。

 

山城「さ、行くわよ。善は急げ」グイッ

大鳳「えぇ!?////」

山城「一度でも使えば次が使いやすくなるでしょう? それに私達の提督なら、これくらい嫌な顔せずやってくれるわ。流石に忙しい時は使わない方がいいけれど」

大鳳「で、でもぉ……突拍子もなく撫で撫でしてくださいだなんて////」アワワ

山城「撫でられるのが気になるならお姫様抱っこにしたら? 抱っこも可ならいけるはず」

大鳳「おおぉお姫しゃま!? だだだ、抱っこぉ〜……////」プシューッ

 

 大鳳は声をひっくり返し、最後は消え入るようにして顔を真っ赤にさせた。

 

龍驤「お〜、せやせや♪ お姫様抱っこでも膝上抱っこでもしてもろうたらええやん♪」

瑞鳳「寧ろそっちの方が撫で撫でより使いやすいんじゃない?」

瑞鶴「あ〜、撫で撫でより抱っこの方が券っぽいしね〜」

葛城「行きましょう、大鳳さん♪」

 

 みんなに行こうと急かされる大鳳。それも冷やかしや妬みではなく、ちゃんと自分のことを考えてのことなので大鳳はええい、ままよとばかりに意を決してみんなと執務室へ向かった。

 扶桑はそれを見送ると、お茶をすすり、

 

扶桑「今日も空が青いわね♪」

 

 と窓の外を見ながら微笑むのだった。

 

 

 執務室ーー

 

提督「ウォースパイト……悪いのだが、そんなにくっつかれると仕事がしにくい……」ニガワライ

ウォスパ「あら、昨日は大潮を膝に乗せて仕事してたって言うのに?」ピトッ

提督「そう言われると、何も返せないな〜……」タジ

ウォスパ「大潮みたいに膝の上に乗っていないんだもの、いいじゃない。それにアドミラルとは触れ合える機会も限られているんだもの、こういう時くらいいいでしょう?♡ Communicationは大切よ?♡」スリスリ

提督「分かった分かった、私の負けだ」ナデナデ

ウォスパ「そうそう、それでいいのよ♡」ニコニコ

 

 提督は本日秘書艦任務に就いているウォースパイトとソファーテーブルで仕事をしていた。

 ウォースパイトはLOVE勢の中でもかなりしたたかな肉食系女子であるため、ここぞとばかりに提督へアプローチしている。それが実るかは別として……。

 

 するとドアがノックされた。そのノックは凄く小刻みで控えめなノックで、提督とウォースパイトは小首を傾げる。

 

提督「入りなさい」

 

 提督は取り敢えず入室許可をすると、顔を真っ赤にし、頭から湯気をあげる大鳳が入室してきた。ほんの微かだが、ドアの外には山城達の姿も見える。

 

提督「何かな、大鳳?」

大鳳「ああぁ、あの、ててて、提督……いぃ今いまいま、お忙しいでしょうかカカカ!?////」

 

 何やら言葉がとっ散らかている大鳳を不思議に思いつつ、提督は「これと言って忙しくはない。遠慮せず言いなさい」と優しく返した。

 すると見てられなかったのか、山城が入室し、ずんずんと提督の元へ。

 

山城「大鳳がお正月のビンゴ大会の景品を使って、提督にお姫様抱っこしてもらいたいそうです」

 

 大鳳が言おうとしたことを山城がハッキリと伝える。

 提督は「おぉ」と少し驚いたが、ウォースパイトに「ちょっと失礼するよ」と謝ってからすぐに大鳳の元へ。

 

大鳳「お、おねおねおね、お願いしまままましゅ♡////」

 

 大鳳は震えた手で、提督に券を渡す。

 

提督「ん、確かに承った。ではーー」

 

 提督は券を受け取ると「ほっ」と声を出して、大鳳を軽々と持ち上げた。

 

提督「危ないから、ちゃんと捕まっていなさい」ニコッ

大鳳「ひゃ、ひゃいぃ♡////」ギューッ

提督「なかなか使ってくれないから、迷惑なのかと思っていた。安心したよ」フフフ

大鳳「ご、ごめんなひゃい……♡////」デレデレ

提督「しかしどのくらい抱えれば良いだろうな?」

大鳳「いちゅまででもされたいれしゅ♡////」ギューッ

提督「ははは、大鳳は案外甘えん坊なんだな♪」

大鳳「て〜ろくにらけれしゅぅ〜♡////」スリスリ ベタベタ

 

ウォスパ「???」バシバシ

山城「混乱してるのは分かるけど、頭にはてなマーク浮かべたまま的確に腰の骨を叩かないでくれない?」

ウォスパ「今日、私が秘書艦なのにどうして? ねぇどうして? ねぇ、ねぇねぇねぇ?」ハイライトオフ

山城「いや、悪かったわよ……でも今は許してあげて」ニガワライ

ウォスパ「(°言°)」ブツブツブツブツ

 

 その後、大鳳は三十分くらい提督にお姫様抱っこされ、ふにゃふにゃになって山城達と執務室を去ったが、そのあとでウォースパイトが提督にお姫様抱っこを要求したのは言うまでもないーー。




今回は大鳳さんの幸せ回って感じにしました!

読んで頂き本当にありがとうございました!
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