艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

50 / 130
潜水艦メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS改50話

 

 ○○鎮守府、一一〇〇ーー

 

 鎮守府本館内・廊下ーー

 

阿武隈「ごめんなさい、手伝ってもらっちゃって……」

大淀「気にしないでください。それにこの量を一人で運ぶのは大変ですし、私もこの時間は暇ですから」ニコッ

 

 本日秘書艦である阿武隈は伝令室に新しい書類を受け取りに来たのだが、その書類が思いの外多く、こうして大淀と共に運んでいるのだ。

 いつもならば姉達が自然と手伝いに来てくれるが、今日は長良と五十鈴は訓練、名取、由良は遠征、鬼怒は演習と任務が重なり阿武隈だけで頑張っている。

 

大淀「お姉さん達がいないと静かですが、それはそれで寂しいですね」

阿武隈「そうですね……でも、賑やかなのは変わらない……かも」ニガワライ

大淀「?」

 

 阿武隈の言葉や笑顔に大淀は小首を傾げた。しかし賑やかなのはいつものことなので、そのままの意味だろうと飲み込み、そうしている内に執務室に到着。

 

 ノックをし、声をかけると、中から提督の声がする。

 阿武隈がドアを開けた、その時、

 

 

 執務室ーー

 

イク「だーかーらー! でっちが向こうに行くの!」

ゴーヤ「イクが行けばいいでしょ〜!? それとでっち言うなでち!」

イムヤ「こら、二人共、司令官が困ってるでしょ!」

ニム「お姉ちゃん、ゴーヤちゃん!」アワワ

 

はち「落ち着いて本が読めない……」

しおい「この空気で読もうとしないでよ」ニガワライ

まるゆ「あ、あの、どうすれば……」オロオロ

 

ろ「みんな元気元気♪ ですって♪」ギューッ

提督「賑やかなのは良いことだ」ウンウン

 

 執務室内は騒然としていた。

 中でもイクとゴーヤはかなりヒートアップしていて、その理由は十中八九、提督の膝の上に座っている呂のせいだろう。

 

 それと執務室内にはいつもの家具が無く、ソファーテーブルがコタツに切り替えられている。

 

大淀「どうされたんですか、これは?」

阿武隈「ほら、今度新しく潜水艦の娘が二人着任しますよね? 今だと潜水艦寮にお部屋が無くて、今寮の改築してるんです。それでその間、潜水艦のみんなは執務室に……」ニガワライ

大淀「なるほど……」

阿武隈「コタツも今日だけ家具妖精さんにお願いして取り付けてもらったんですよ……それでろーちゃんが提督の所に座っちゃって、来る時からこうでした」メソラシ

 

 大淀に説明する阿武隈の目はハイライト先輩が消えていて、これまでの苦労を物語っている。それを理解した大淀はそっと阿武隈の肩を叩き、うんうんと頷くことしかしてあげられなかった。

 そんな中でも平然と笑っていられる提督を感心しつつ、大淀は阿武隈と提督の元へ。

 

大淀「提督、書類をお持ちしました」

阿武隈「机の所に置いておきますね」ニガワライ

提督「あぁ、ありがとう。大淀も手伝ってくれてありがとうな」ニコッ

大淀「いえ、大したことではありませんから」

提督「では早速取り掛かろう。ろよ、悪いが退いてもらっていいかな?」

 

 提督が呂に優しく声をかけると、呂は「は〜い♪」と返事をして提督の膝の上から退く。すると提督は呂に「ありがとうな」と言いつつ頭をポンポンと撫で、机に向かった。

 

ゴーヤ「イクのせいでてーとくが行っちゃったじゃん!」

イク「イクのせいじゃないの! でっちのせいなの!」

イムヤ「どっちもどっちでしょ!」

ニム「お願いだから仲良くして〜!」

 

 まだまだケンカは終わりそうになかったが、提督が机につくとイクもゴーヤもピタッと口を閉ざす。

 二人は前にも提督の執務中にずっと言い争いを続けたことがある。しかし提督に一喝され、それ以来は提督が仕事モードの時は言い争いをしないようになったのだ。

 これには他のみんなも驚いたものの、イクもゴーヤも互いのほっぺたを握り合っているため、収集はついていない様子。

 

大淀「あの、両サイドならばイクさんとゴーヤさんが争うことはないのでは?」

 

 大淀ははち達にそう声をかけた。

 

はち「今日は阿武隈さんが秘書艦だからね。だから提督の左側は阿武隈さんの席で、二人は空いてる右側を取り合いしてるの」

しおい「じゃんけんで決めようとしても、練習とか本番じゃないとかで決まらなくて……」ニガワライ

まるゆ「イムヤさんとニムさんが止めに入ったんですけど、あの通りで……」

 

 はち達の言葉に大淀は「なるほど……」と頷き、苦笑いを浮かべる。イクもゴーヤも凄まじい提督LOVE勢であり、一時期は自分達は潜水艦だから提督の布団にも潜る……と夜這いを決行したほど(その際、夜間見回りしていた神通にしょっ引かれた)。

 

大淀「ではあみだくじとかで決めてはどうです?」

しおい「それもダメなんだよね〜」ニガワライ

 

 しおいがそう言うと、はちが口を開く。

 

はち「ゴーヤは幸運艦だからね。イクの負けは目に見えてるのよ」

大淀「な、なるほど……」

しおい「LOVE勢同士、負けたくないってのがあるからね〜。イムヤみたいにもう少し空気読んでくれればいいんだけど」

まるゆ「普段は仲良しなのに……」

ろ「交代制にするぅ?」

 

 すると呂のところにイクとゴーヤが『kwsk!』と詰め寄ってきた。

 

ろ「え、えっとね……十分くらいずつみんなで交代すればいいかな〜って思って……」

 

 二人の剣幕に思わず不安気に呂が意見を述べると、二人は目を合わせ、その間に何やら物凄いアイコンタクトがバチバチと飛び交う。

 暫くすると二人は妥協点を見つけたのか、無言で、しかし爽やかな、やりきった笑顔で固い握手を交わした。

 

イ・ゴ『提督(てーとく)〜♡』ヒシッ

 

提督「どうした、二人共?」

 

イク「イク達寒いの〜♡」グイグイ

ゴーヤ「だからてーとくもコタツでお仕事してほしいでち♡ ゴーヤ達も手伝うから〜♡」ネ? ネ?

 

 もうこうなれば二人のチームワークは阿吽の域。二人は提督の両サイドに回り、提督におねだり攻撃。

 

提督「…………まぁ、せっかくのコタツだからな。今日はコタツで仕事をするか」ナデナデ

イ・ゴ『やった〜♡』バンザーイ

提督「ということで、阿武隈」

 

阿武隈「は、はい?」

 

提督「阿武隈もコタツに入ろう」ニコッ

阿武隈「え、あの……はい♡////」エヘヘ

 

 こうしてコタツに入りみんなが落ち着くと、大淀はそれにホッと胸を撫で下ろして伝令室へと戻るのだったーー。




 おまけーー

 その日の夜、潜水艦寮ーー

 イク・ニムの部屋ーー

イク「うわぁ、広くなったの!」
ニム「他の寮と同じになったね♪」

提督「何か不自由はないか?」
イク「ないの〜♡」
  (提督が同じ部屋ならもっと完璧なの!)
ニム「ないよ〜♪」


 イムヤ・はちの部屋ーー

はち「イムヤと同じ部屋だね♪」
イムヤ「うん、よろしくね♪」

提督「何かあれば言ってくれ。可能な限り改善するからな」ニコッ
はち「ん、ダンケ♪」
イムヤ「た、たまには遊びに来てもいいからね♡////」デレッ


 ゴーヤ・ろの部屋ーー

ゴーヤ「ろーちゃんが一緒とか、いつもと変わらないでち〜」ヤレヤレ
ろ「でっちとこれからも一緒〜、ですって♪」ギューッ

提督「沢山絵本を読んでもらいなさい」ナデナデ
ろ「うん、そうする〜♪」スリスリ
ゴーヤ「仕方ないな〜」クスッ


 しおい・まるゆの部屋ーー

しおい「ベッドフカフカ〜♪」ボフボフ
まるゆ「〜〜!」キラキラ←感動で言葉が出ない

提督「布団が良ければ言ってくれ。いつでも取り替えるからな」ニコッ
しおい「は〜い♪」
まるゆ「!」コクコクコクコク

 みんなはリフォームされた寮に大満足。
 こうして新たな仲間を迎える準備も整うのであったーー。

 ーーーーーー

今日はほのぼの回って感じですかね?
それと今日は大淀さんの竣工日なので登場させました!
おめでとう、大淀さん!
あと今年はありませんが、2月29日は清霜ちゃんの進水日です♪ これも重ねておめでとう!

少し早いですが、提督業をされてる皆様、イベお疲れ様でした!
それと重巡洋艦改二実装が来ますね……ザラさんが有力とありますが、個人的にはそろそろ本気で青葉さんの改二実装をしてほしいですね……。

とまあ私事は置いといて、読んで頂き本当にありがとうございました♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。