艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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春ですよ〜! の談。

キャラ崩壊、他作ネタ、ネタ、独自設定含みます。


艦これSS改57話

 

 ○○鎮守府、〇八〇〇ーー

 

 花壇に植えた木蓮の花が早いものでは咲き誇り、鎮守府にも春の訪れが目に見えてきた今日この頃。

 変わらず中庭で元気に遊ぶ駆逐艦達の明るい声に呼応するかのように、野鳥やカモメ達もさえずる。

 

 

 野外グラウンドーー

 

 そんな穏やかな日和の中、野外グラウンドはそんなこととは無縁の空気が張り詰めていた。

 

大鳳「ほらー! そこ! ペースが落ちてますよ! それで贅肉が落ちると思ったら大間違いですよ!」

長良「ほらほら! 歩くの禁止!」

神通「心から痩せたいと願ったのではないのですか!?」

矢矧「泳げない豚はただの豚よ!」

 

 四人の鬼軍曹にしばかれている者達は、この冬に少々バルジが重くなってしまった面々である。

 みんな重たくなった自身の体に鞭打って懸命に走り、元のウェイトを取り戻そうとしている。

 

アイオワ「こ、こんなにキツイだなんて!」

ビスマルク「ビール飲み過ぎた結果がこれなんてぇぇぇ!」

瑞鶴「あ、アメリカの海兵隊もびっくりね!」

グラーフ「不覚だぁぁぁぁ!」

衣笠「あ、愛宕さんもっと足上げなきゃ!」

愛宕「これでも頑張ってるのよぉ〜!」

阿賀野「ふぇ〜ん、もぉやだ〜!」

夕張「めげちゃ駄目よ!」

初雪「脇腹がががが……!!!!」

秋雲「秋雲の吐き気がDangerzone!」ウップ

 

 そして、

 

藤波「聞いてはいたけど、キッツ!」

松風「で、でもみんな頑張ってるぞ!」

ヒトミ「イヨちゃん大丈夫?」

イヨ「だいじょばないぃぃ!」

 

 新しく着任した者達もしっかりと訓練に励んでいた。

 その中でもヒトミはまだ余裕があるのか、四人の中では先頭を走っている。

 

 しかし何よりみんなが頑張れる理由があった。

 それは、

 

提督「皆、もう少しだ共に乗り切ろう!」

全員『はい!』

 

 訓練に参加している提督の存在である。

 本日の提督は急ぎの仕事が無いため、みんなに付き合ってこうして参加しているのだ。提督が参加することでみんな(特にLOVE勢)が怠けることなく頑張るので、大鳳達がお願いして今に至る。

 LOVE勢は提督の爽やかな笑顔に光る眩しい汗を燃料に、それ以外の者達は共に頑張ってくれる提督のためにとグラウンド十周(一周四〇〇m)の十セットという()()()()をこなしている。

 

 五セット目を終えると、次のセットから大鳳達も加わり、追い抜かれた時点でもう一セット追加されるという恐怖の準備運動だが、みんな元から身体能力は優れているためちょっとやそっとでは追いつかれない……

 

アイオワ「Noooooo!!!!」ドドドドド

グラーフ「少しは静かに走れんのか!」タッタッタッ

大鳳「そんなペースでは追いついてしまいますよ〜♪」

長良「もう少しで追いついちゃうぞ〜♪」

 

阿賀野「声がすぐ後ろから聞こえるぅぅぅ!」

初雪「ひぃぃぃぃっ!」

秋雲「のわぁぁぁっ!」

イヨ「いやぁぁぁっ!」

藤波「シャレにならないって!」

矢矧「ほら、ダッシュダッシュ〜♪」

神通「提督に情けないところをお見せしてはいけませんよ〜♪」

 

 ……はずである。

 

衣笠「後ろのみんなは大丈夫かな〜?」ニガワライ

夕張「わ、分からないけど、大丈夫だと信じましょう! 私達も追いつかれないように頑張らなきゃ!」

提督「その粋だ、皆、頑張ろう」ニコッ

ビスマルク「頑張ろ〜♡」デレデレ

愛宕「提督についていけば安心よね〜♡」ニコニコ

瑞鶴「慢心せずに頑張るわ♡」キラキラ

ヒトミ「イヨちゃん……」

松風「まあ、大丈夫だろう。僕らは僕らなりに司令官と一緒に頑張ろう♡」

 

 提督と共に頑張る者達は後方で悲鳴をあげる仲間達を気に掛けつつ、提督とほんわかトレーニングに精を出す。

 実のところ、大鳳達は中弛みを防ぐために追いかけているので、頑張っているなら追い抜くことはしない。

 

神通「高速戦艦の名が廃りますよ〜?♪」

アイオワ「軽巡と比べないで〜!」

 

矢矧「追い抜いてしまいますよ〜?♪」

グラーフ「ゲルマン魂を見せてやる!」

 

長良「ほらほら〜、このままでいいの〜?♪」

阿賀野「いくないよぉぉぉ!」

初雪「…………!!!」←必死で声が出せない

イヨ「早過ぎるぅぅぅ!」

 

大鳳「もう射程内ですよ〜?♪」

藤波「やっば! みんなしっかり!」

秋雲「もうゴールしてもいいよね?」

藤波「駄目に決まってんでしょ!」

 

 ただ追い抜くことはしなくても、大鳳達は訓練中だととてつもなくドSになるので、追われている方としては溜まったものではない。

 自分達がどんなに懸命に走っていても、すぐ背後から涼しい顔して追われるというのはかなりの恐怖であり、物凄いプレッシャーなのだ。

 

 

 そしてーー

 

 なんだかんだで全員が無事に完走。後方で追われた面々に至ってはパタリと芝生に寝そべり、酸素の美味しさを実感している。

 

阿賀野「はぁ……はぁ……やっと走り終えた〜!」

グラーフ「や、やりきった……」ゼェゼェ

アイオワ「高速戦艦の意地を見せたわ……」ハァハァ

初雪「も、もう帰りたい……」

秋雲「もう絶対太らない……」

イヨ「こ、これの次があるとか、泣ける……」

藤波「マジヤバくね……?」

大鳳「ふふ、お疲れ様♪ 次の訓練も頑張りましょう♪」

神通「訓練はまだ始まったばかりですからね♪」

矢矧「限界の先に見えるものがあるのよ♪」

長良「みんな、頑張ろうね♪」

 

 対する提督達は全くもって和やかムード。

 

提督「晴天の下を走るのは心地いいな♪」

衣笠「そうだね♡ 走ったあとのスポーツドリンクも美味しいし♡」

夕張「こんなに早く走ったの初めてかも……////」ハァハァ

瑞鶴「わ、私も初めてかもだけど、達成感が違うわ……////」

愛宕「案外まだまだいけるわ♡」

ビスマルク「提督と一緒だから楽しかったわ♡」キラキラ

松風「た、確かにな////」

ヒトミ「みんなと走れて楽しかった、です」ニッコリ

 

 その後は他にも訓練に参加する者達が訪れ、本日は提督が訓練に参加していることもあり、この日の訓練はいつも以上の成果を上げた。

 何より減量のために始めた者達は、多くの忌々しいバルジを絞ることに成功。

 一方で松風達は訓練の容量を把握することが出来、いいこと尽くめの充実した訓練となったーー。




今回はドタバタ回という感じですかね?
春になって厚着することがなくなると、つい( ゚д゚)ハッ!みたいな、そんなお話にしました!

そして今日は大鳳さんの竣工日です♪
おめでとう!

読んで頂き本当にありがとうございました!
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