キャラ大崩壊、他作ネタ、独自設定、ガムシロップ五個くらい含みます。
鎮守府近隣の街、一四〇〇ーー
商店街ーー
提督「まさか、みんな用事が出来てしまうとはな……心細くないか、大井?」
大井「わわ、私は大丈夫でしゅ!////」
本日、提督は大井と街へやってきた。提督の相棒である愛刀をいつもの鍛冶屋へ鍛えにきたからだ。
当初の予定では球磨型姉妹全員が同行するはずだったのだが、何故か行く直前になるとみんなしてドタキャン。
よって大井一人だけが提督と共にこうして街に来ている状況だ。
今は鍛冶屋へ刀を預け、鍛え上がるまで時間を潰すために商店街を二人でブラついている。
今の時期は人々が多く、提督は大井とはぐれないように大井の手を取って歩いているのだ。
大井にとってはそれが今シーズン最大の事件(嬉しい事柄)であるため、鼻血、よだれといったLOVEをこじらせないように必死に努めつつ、全神経を集中して提督とのデートを台無しにしないようにしている。
この街で提督はこの地域の海域を守る有名人なので、多くの人達から声をかけられる。
更には「今日は嫁さんと逢引かい?」、「今日は恋人とお忍びかい?」、「結婚式に呼ばれてねぇぞ!」などなど、商店街の元気な人々からの冷やかし口撃が降り注いでいるため、大井は顔だけでなく耳まで真っ赤っか。
しかしそれでも提督と繋いだ手はギュッと握り、手放す素振りは微塵もない。
そんな提督と大井の様子を背後から眺める者達がいた。
ーー
北上「お〜お〜、大井っちったら真っ赤になっちゃって〜♪」ニシシ
球磨「早く裏路地か恋人達限定のホテルに連れ込んで寝技(意味深)に持ち込むクマ!」
多摩「そんなことしたら提督に押さえ込まれて終わりにゃ」
球磨「それはそれでありクマ!」
木曾「いや、ありじゃねぇだろ」ニガワライ
ドタキャンした球磨型姉妹の面々である。
球磨達は大井と提督を急接近させようと考え、敢えて二人きりの状況を作り出した。
大井は仕事でなら問題なく提督と話せるが、プライベートとなるとLOVEをこじらせてろくに会話も出来ない。だから少々荒いが二人きり且つ話すシチュを作り出し、これを期に少しでも提督とちゃんとしたコミュニケーションを取れるように仕向けーー
北上「あ、おじさ〜ん、野菜コロッケとカニクリームコロッケとエビフライ二つ頂戴♪」
球磨「アジフライ二つくださいクマ!」
多摩「鮭フライも二つくださいにゃ♪」
店主「あいよ!」
ーーたのだ……。
木曾「おい、買い食いしてる暇あんのか?」
北上「せっかく商店街来たのに何も買わないというのかね、チミは?」
球磨「どうやら我々の末っ子は地域貢献という言葉を知らないようだ」
多摩「我々は地域の方々のお陰でお仕事出来ているのをお忘れかね?」
木曾(何でこういう時の連携は素早いんだ。てか、なんだよそのキャラ……)グヌヌ
北上「まあ、どうせ大井っちなら倒れるまでには至らないって♪」
球磨「そうクマ。球磨達は大井を陰から応援するためにこうしてきてるクマ」ウンウン
多摩「大井はやれば出来る娘にゃ。だからそんなに気を張らなくていいんだにゃ♪」
木曾(つまりは大井姉貴の様子を楽しみに来たんだな)
店主「へい、お待ち♪」
球磨「ありがとうクマ♪ お代はまとめて払うクマ♪」
店主「まいど〜♪」
北上「ほれ、木曾っちの大好きな
木曾「お、おぉ……ありがとう」ウケトリ
球磨「それじゃあ、尾行再開だクマ♪」
多・北『お〜♪』
木曾「お〜……」ニガワライ
(まぁ少しくらい大目に見るか)
ーー
北上達が背後でコロッケ等をもぐむしゃしつつ尾行しているとも知らず、提督と大井は手を繋いだままウィンドウショッピングをしていた。
提督「鎮守府のみんなに何かお土産を買って行った方がいいな……何にするか」ウーム
大井「大量注文歓迎のところがいいでしゅよ♡//// と言うか、毎回お土産買ってくれてましゅよね♡////」デレデレ
提督「こういう時くらいだがな……戦争さえしてなければ、みんなには自由に街で買い物を楽しんでもらいたい」
大井「提督……♡////」キュン
提督「だからこういう時は大盤振る舞いしようと決めているんだ」ニカッ
大井「ぐふっ……♡////」プシュッ
提督「ぐふ?」
大井「カスタムの話ですすすす……////」フキフキ
提督「カスタム……あぁ、あのおもちゃ屋のことか。ガ○プラ専門店らしいぞ」アハハ
大井「は、はひ////」
(な、なんとか見られずに済んだし、誤魔化せたわ……笑顔が直撃して鼻血だなんて、提督に見られたら引かれちゃう////)
ーー
北上「おじさ〜ん、ソフトクリーム四つ〜♪」ノシ
店主「はいよ〜♪」
球磨「お姉さ〜ん、チョコバナナ生クリームのクレープ二つとブルーベリー生クリームのクレープ二つ〜!」
店員「は〜い♪」
多摩「今日は大売り出ししてるからお買い得にゃ〜♪」
木曾「そ、そうだな……」
(商店街に来てから買い食いしかしてねぇ!)
ーー
そんな中、提督達はとある人物に呼び止められていた。
それはこの商店街で写真店を営むご主人で、提督と大井があまりにもお似合いなのでモデルを依頼に来ていたのだ。
主人「どうかお願いします! 私の長年の勘がビンビン反応しているんです!」
提督「しかしですね……」チラッ
大井「〜♡////」デレデレ
提督はどうしようかと大井に目を向けるが、大井は『お似合い』という言葉で思考が何処かへ行ってしまっていて、先程から恍惚な表情とポーズをしているため何の反応もない。
結局提督はご主人に根負けする形でモデルを務めることになってしまった。
ーー
北上「あれ、提督と大井っちは?」キョロキョロ
木曾「あの写真店に入ってったぞ」
球磨「このケバブ食べたら様子を見に行くクマ!」モグモグ
多摩「タピオカもにゃ♪」ゴクゴク
提督達が写真店に入る中、球磨達は相変わらず買い食いを満喫するのだった。
写真店ーー
主人「では提督殿はこちらに立って、奥様はこちらの椅子にお座りください♪」
提督達は言われるがままそれぞれ指示に従う。
提督は軍服のままだが、大井は日章旗に富士や鶴といった刺繍が施された晴れ着姿になり、それはまるで結婚記念撮影のようだった。
主人「いいよ〜いいよ〜! そのまま見つめ合っちゃおう!」パシャパシャ
提督「は、はい……」
大井「〜♡////」ポー
あの提督が押されに押され、撮影は滞りなく終わった。
そして写真は後日、鎮守府へ送られるということ、そして店頭に暫くその写真を飾るという旨を告げられて二人は写真店を出る。
そしてそこで大井は事の重大さに気がついた。
その場限りとは言え、提督と結婚記念写真(仮)を撮ってしまったということに……。
大井「お、おおぉぉぉぉ……////」プルプル
提督「断りきれなくて、すまなかった大井」
大井「い、いえ……わ、私もものすごくいやではなかったですししし♡////」
提督「恥ずかしながらこんなことは初めてだから、モデルとは言え少々照れくさいな」ハハハ
提督がそう言うと、大井の我慢の限界が訪れる。その証拠に提督のその笑顔を見た瞬間、そこで大井の意識は途切れた。
大井はガタガタと痙攣して倒れてしまい、提督は慌てて大井を抱き止める。
そこに様子を見ていた球磨達も大慌てで駆け付け、尾行ミッションは急遽搬送ミッションへと移行するのだった。
因みに、刀はちゃんと受け取ってから鎮守府へ帰ったとさーー。
おまけーー
その日の後日談ーー
○○鎮守府、朝、執務室ーー
大和「提督! この写真はどういうことですか!?」
長門「説明を願おう!」
金剛「納得するまで帰りマセン!」
赤城「私達こんなの知らされていませんよ!?」
加賀「………………」ゴゴゴゴゴ
翔鶴「提督……」ゴゴゴゴゴ
瑞鶴「提督さん?」ゴゴゴゴゴ
高雄「提督!」
愛宕「こんなの聞いてないわ!」
夕張「提督!」
阿賀野「提督さん!」
能代「提督!」
酒匂「司令!」
矢矧「…………」ゴゴゴゴゴ
神通「」ニッコニコ
提督「これはモデルを務めただけだ……大井と婚約したとか、そういうので撮った訳ではない」タジタジ
電「本当に?」ゴゴゴゴゴ
雷「嘘ついてもダメよ?」
時雨「山城なんてショックで放心状態なんだよ?」
夕立「提督さんは嘘つけない人だよね? ね?」
山風「………………」ゴゴゴゴゴ
如月「こうなるって分からなかったの、司令官?」ニコニコ
荒潮「大井さんだけズルいわ〜♪」ニッコリ
不知火「不知火も一緒に撮りたいと、進言します」
夕雲「贔屓は良くないですよね〜?」ニコニコ
提督「…………青葉を呼べ。希望者とは全員とこの写真と同じように撮ろう」
LOVE勢『シャー! 青葉召喚!』
青葉「呼ばれて飛び出て青葉です〜♪」キリッ
こうしてこの日は提督と結婚記念写真(仮)の撮影会となり、LOVE勢はキラッキラのツヤッツヤになるのだった。
一方、軽巡洋艦寮、球磨型姉妹部屋ーー
球磨「埠頭とか防波堤、本館前は凄い人だかりだクマ〜」
北上「いや〜、結局こうなったね〜」ケラケラ
多摩「みんな提督と記念撮影にゃ〜♪」
大井「べ、別にいいんじゃないですか?////」フンッ
木曾(相当妬いてるな……)
北上「でも(仮)だとしても、大井っちが第一号だよね〜♪」
多摩「にゃ〜♪ 良かったにゃ、大井♪」ナデナデ
大井「へ、別に嬉しくなんて……♡////」ポッポッ
球磨「これをネタに提督から一番に指輪を貰うクマ!」
北上「私の初めてだったのにって言えばいけるよ、大井っち!」
大井「〜♡////」ガタガタ
木曾「ま、待て! それ以上は言うな!」
多摩「フリーズどころじゃないにゃ!」
大井はまたも倒れた。しかしその表情は恍惚な、幸せいっぱいの顔だったというーー。
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はい、今回はドタバタ回にしました!
甘さはちょい多めですが、楽しんでもらえたら幸いです♪
読んで頂き本当にありがとうございました!