キャラ崩壊含みます。
○○鎮守府、二三〇〇ーー
明石酒保ーー
提督「お邪魔するよ」
明石「あ、いらっしゃいませ〜♡」
加賀「あら、こんばんは」ニコッ
提督「こんばんは、加賀、明石」ニコッ
本日が終わりを迎える頃、提督が酒保に訪れた。そしてそこで珍しく寝間着(空色の浴衣)の加賀と出くわすと、これまた加賀にしては珍しくパイナップルの缶詰を手にしている。
提督「加賀にしては珍しい時間にいるな……まさか赤城が風邪でも?」
加賀「普段からあんなに栄養を摂っている方がそう簡単に風邪なんて引きません。これは私のです」
そう言った加賀は缶詰を自分の物と言うように抱きしめる。それを見た提督が「夜食か?」と返すと、加賀はコクリと頷いた。
提督「夜食と聞くとカップ麺やおにぎりを連想するが、加賀は缶詰なのだな」
加賀「はい。私はどちらかと言えばお夜食は缶詰みたいな方が好きなので」
柔らかい表情で答える加賀に提督は「なるほど」と返し、互いに笑みを浮かべる。
すると明石が口を挟んできた。
明石「提督は何をお求めですか? 煙草ですか?」
加賀「というより、提督も珍しい時間に酒保へ来ましたね……まさかこんな時間になるまでお仕事を!? どうして私を頼らないんですか!?」ズイッ
提督「待て待て、仕事ではない。なかなか寝付けなくてな……特別なホットミルクを作るのに少々材料を買いにきたんだ」ニガワライ
提督がそう説明すると明石は「なるほど♪」と返すが、加賀は提督が残業していないことに安堵しつつ、提督の言った「特別なホットミルク」に関心がいった。
提督「気になるか?」
加賀「っ……えぇ////」
(どうしてバレたのかしら?////)
加賀は気付いてなかった。提督の言うホットミルクという単語に目を輝かせていたことに。
明石「お待たせしました♪ 甘酒と柚子です♪」
そんな話をしていると明石が倉庫から甘酒の缶と小ぶりの柚子を持ってきた。
提督「おぉ、ありがとう」ニコッ
明石「えへへ、ちゃんと覚えてますから♡////」デレッ
二人のやり取りに加賀は思わず手に力が入ったが、罪のない缶詰をベコッと悲鳴をあげたことで加賀は我に返る。
明石「提督、よろしければ今作ります? それともお部屋で召し上がりますか?」
提督「…………ここで作ってもいいか? この際だから加賀と明石にもご馳走しよう」
加賀「ありがとうございます♡」ニッコリ
明石「では加賀さんもパイナップルの缶詰、ここで食べて行きます?」
加賀「そうします。缶切りを貸してください」
こうして加賀は缶詰をつまみに提督特製のホットミルクをご馳走になることになった。
明石はお昼も酒保で済ませることあるため、レジの奥にはカセットコンロとヤカン、お鍋がある。
提督はそれを借り、鍋に酒保で追加で買った牛乳と重曹を混ぜてから投下。重曹をひとつまみ入れることで、沸騰寸前まで加熱しても牛乳の表面には膜が出来なくなるのだ。そして牛乳が沸騰する前に火を止める。
ここで甘酒の登場だ。
カップに甘酒を(お好みの量)入れ、そこに先程温めた牛乳を注ぐ。
最後に柚子の皮を剥き、その皮を散らすようにホットミルクへ乗せれば完成。
提督「出来たぞ。柚子もせっかくだからおつまみとして食べてくれ」
加賀「これが提督特製のホットミルク……」キラキラ
明石「これって自分で作るとどうしても提督の味にはならないんですよね〜。なので味わって頂きます♡」ニコッ
二人は提督にお礼を言ってカップを受け取った。因みに提督がホットミルクを作っている間、加賀は缶詰をキコキコしていた。
甘酒と柚子の皮を入れたホットミルクを二人が口に含むと、砂糖ではない甘酒の甘みと、柚子の皮からなる爽やかな香りでほっこりする。
明石「ん〜、美味しいです♪ 今日は安眠出来ちゃいます♪」
加賀「本当に美味しい……甘酒と相性がいいとは思いませんでした」ホッ
提督「お気に召してもらえて何よりだ。私は甘酒でもほろ酔いになるからな……こうすることでただのホットミルクを飲むよりも、より安眠出来るんだ」
加賀「柚子を食べたあとだと、更に風味が増します。これはいいことを知りました♡」ニコッ
提督「加賀の笑顔が出たのなら自信が湧くよ」ナデナデ
加賀「ここでの撫で撫では良い判断ね♡」ニコニコ
和気あいあいとお夜食タイムを過ごす提督達。
すると酒保のドアベルが鳴り響いた。
そこには、
赤城「か・が・さ〜ん♪」ニコニコ
鎮守府の例の赤が寝間着姿(桜色の浴衣)のまま満面の笑みで登場。
笑みは笑みでも赤城がまとうオーラはどこか冷たく、どす黒い。その証拠にあの加賀の目が盛大に泳いでいる。
普段から赤城に厳しくしている手前、いざ攻守逆転となると、加賀はいつもの冷静さが鳴りを潜めるのだ。
赤城「いつも私にはお夜食はいけないって言ってる人は誰でしたっけ〜?」ホッペツンツン
加賀「わ、わらひれふ……////」ァゥ
赤城「しかも提督も一緒なんて色々とズルくありませんか〜?」ホッペグニグニ
加賀「しょ、しょれはたまたま……////」ァゥァゥ
提督「まあまあ、赤城。誰にだってこういうことはある。そう加賀を責めないでやってくれ」
赤城「提督はそう言いますが、私がいつも加賀さんにどれだけ言われてるか分かってますか?」ニコニコ
提督「全てではないがある程度は理解している。だが、それならなおのこと今は許してあげるべきではないか?」
赤城「…………い」
提督「ん?」
赤城「ズルいズルいズル〜〜い〜〜!」
そう叫ぶ赤城は提督の手を取ってブンブン振った。
赤城「私もお夜食食べたいです〜! 提督お手製の特別なホットミルクも飲みたいです〜!」
提督「わ、分かった分かった。赤城の分も作ってあげるから、落ち着いてくれ」ナデナデ
赤城「がお〜!」
加賀「あ、赤城さん。私のパイナップルも半分あげますから」アセアセ
赤城「カップ麺も!」
加賀「…………わ、分かりました」クッ
赤城「やった〜♪ 提督、お許し出ました〜♪」キャッキャ
提督「良かったな……しかし、加賀は赤城のためを思ってインスタント食品は控えるよう言っているのを忘れてはいけないぞ?」ナデナデ
赤城「は〜い♡」エヘヘ
明石「赤城さん、新作入ってますよ♪」←商売人モード
そう言った明石は両手に「ガツ盛り間宮チャーシューメン(醤油)」、「ガツ盛り伊良湖ワンタンメン(塩)」という新作カップ麺を持っていた。
赤城は当然の如く二種類を食べ、加賀の缶詰も貰い、提督の特製ホットミルクも胃に収めると、満足感でいっぱいで素敵な笑みをして加賀と寮へ戻った。
対する加賀は少しバツが悪そうにしていたが、帰り際に提督から「あまり気にしないようにな」と優しい言葉をかてもらったので、次の日も変わらず赤城に厳しくしたそうな。
でもその日をきっかけに加賀は自分が夜食を食べる時は赤城を誘うようにしたとかーー。
前に言っていた通り、加賀さんが劣勢になるお話を書きました!
赤城さんの登場が遅くなった感がありますが、ご了承を。
そして今日は本編に出せませんでしたが、初月ちゃんの進水日です!
おめでとう、初月ちゃん!
読んで頂き本当にありがとうございました!