艦これ Short Story改《完結》   作:室賀小史郎

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吹雪型駆逐艦のみ。

少し真面目なシーン、キャラ崩壊、他作ネタ含みます。


艦これSS改85話

 

 ○○鎮守府、一五〇〇ーー

 

 食堂ーー

 

提督「さぁ、好きな物を頼みなさい」ニコッ

深雪「やった〜! 間宮さん、いちごパフェ♪」

初雪「いちごチョコレートパフェ」キリッ

 

吹雪「ちょっと、二人共〜。せめて磯波が選んでからにしなよ……」

白雪「」ニガワライ

磯波「私は気にしないよ」ニコニコ

叢雲「これがいつも通りだからね〜」ヤレヤレ

浦波「あはは、確かにそうかも♪」

 

 食堂へやってきた提督と吹雪型姉妹。因みに本日の秘書艦は白雪。

 いつもは姉妹の隅で微笑む磯波は、本日はみんなの中心にいる。

 

 一九四三年の四月九日。

 駆逐艦『磯波』がセレベス島南東にて船団護衛中にてアメリカ潜水艦『トートグ』が発射した魚雷に襲われた。

 三本を辛うじて回避するも、最後の一本が直撃。これが致命傷を与え、磯波は敢えなく海へ沈んでしまった。

 

 今朝にはみんなで黙祷を捧げ、今は提督の計らいで姉妹達とおやつを提督にご馳走されにきたところ。

 磯波としては辛い日ではあるが、姉妹や提督の心遣いが嬉しくて今朝からいつもと変わりなく笑顔があふれている。

 

 それぞれ注文を終えると、初雪と深雪が素早く窓際のテーブルを陣取り、提督を含めた全員でそのテーブルについた。

 

 席順↓

 

 吹初白深|

 テーブル窓

 浦磯提叢|

 

磯波「提督、今日は本当にありがとうございます。こんなにも私に気を遣って頂いて」エヘヘ

提督「気にすることはない。寧ろこういう時にしか構ってやれなくて、申し訳ないくらいなんだからな」ナデナデ

磯波「でも、提督がちゃんといつも私達一人ひとりに気を配ってくれているのを知ってます。だからありがとうございます」ニッコリ

 

 磯波の素直な心に提督は「そうか」と笑顔で返し、また磯波の頭を優しく撫でる。

 撫でられた磯波は嬉しそうに「えへへ♪」と笑みをこぼし、それはまるで親に甘える子どものようだった。

 

 それから速吸がみんなの甘味を運んでくると、会話は一層賑やかに弾んだ。

 

深雪「白雪〜、そのタルト一口頂戴♪ 私のパフェもあげるからさ♪」

白雪「うん、いいよ」ニコッ

 

初雪「初雪が欲しそうな目で吹雪のいちごショートケーキを見ている」ジーッ

吹雪「ちゃんと言わなきゃあげません」プイッ

初雪「吹雪お姉ちゃん、頂戴♪」キラキラ←妹オーラ全開

吹雪「も、もぉ〜、仕方ないな〜初雪は〜♪ 半分だけだよ〜?♪」

初雪(流石は吹雪(ちょろき))フフフ

  「じゃあ、私のも半分あげる」←でもちゃんと半分個する

 

浦波「いちごは今が旬だから、食堂の甘味もいちご尽くしだね♪」アムアム

磯波「そうだね♪ 間宮さん達が作るいちご大福って美味しいから、つい食べ過ぎちゃうんだよね////」エヘヘ

叢雲「あんこといちごの組み合わせもいいけど、この生クリームといちごの大福も美味しいのよね〜」ハムハム

提督「私はどちらも入っているミックスがお得な気がして好きだな」モグモグ

 

 丁度いい具合に洋菓子組と和菓子組で分かれている提督達。といっても提督や磯波達が食べているのはいちご大福(叢雲は提督と同じ物が食べたかった)なので、いちご大福組と言った方が正しいかもしれない。

 

吹雪「司令官って甘い物好きですよね♪」

提督「あぁ、好きだ……でも格別好きというほどではない。無ければ無いで我慢出来るからな」

 

深雪「赤城さんなら暴走するよな」

初雪「ボーキを生贄にして逃げるしかない」ウンウン

白雪「赤城さんに失礼でしょ」ニガワライ

 

叢雲「でも赤城さんもなんだかんだで我慢出来ると思うわよ? あの人だって大人な訳だし」

提督「赤城は食べるのは好きたが、みんなで食べるのが好きなんだ」

磯波「その気持ち分かります」フフフ

浦波「みんなで食べると美味しいですもんね♪」

 

吹雪「一人で食べるとなんか味気ないもんね〜」ニガワライ

磯波「私絶対一人暮らしとか出来ないと思う」ニガワライ

白雪「あ〜、分かるかも〜」

初雪「私もやだ。絶対カップ麺だけしか作らないと思う」

提督「私が言うのも何だか、一人暮らしだとつい料理とかは疎かになるからな。間宮さん達がいなかった時は大変だった」ニガワライ

 

 提督の昔の話に叢雲や白雪、初雪は「あ〜」と苦笑いを浮かべた。

 この三名は間宮達がいなかった時から着任しているので、あの時のことを今でもちゃんと覚えているのだ。

 

吹雪「私は着任したら間宮さん達がいましたけど、その前はどうだったんですか?」

提督「日替わりでみんなして食事当番をしていた。みんな元々は料理が得意だったが、私は……な?」ニガワライ

 

 吹雪の質問に提督がそう言うと、白雪がクスクスと笑って口元を手で押さえる。

 

白雪「司令官は料理が苦手でよく指を切ってましたよね」

叢雲「食べられる料理は作れるんだけど、手際がね〜」ニガワライ

初雪「私も見ててハラハラするくらいだった。今はそうでもないけど」フフリ

提督「あはは……家庭的なところは皆無だったからな、私は」

 

 白雪だけでなく、初雪と叢雲にまで言われた提督はそう返す他なかった。

 

磯波「でも今はクッキーとかも作れるようになりましたもんね。提督はやっぱり凄いです♪」

吹雪「そうですよ! 何も恥ずかしいことじゃないですよ!」

浦波「寧ろ料理をしようと努力したことに意味があります!」

深雪「私なんてほとんどやらないしな〜、司令官は凄いよ」ウンウン

提督「そう言われると、それはそれで何やらむず痒いな」

 

叢雲「褒められるのには前から弱いわよね、あんたは」クスッ

白雪「なら今度から沢山褒めましょうか」フフフ

初雪「司令官は褒められるのに弱い。司令官にも弱点があったんだね」

提督「誰にだってそういうところはあるさ」ニガワライ

 

 みんなしてそんなことを話し、他愛もない話なのに笑顔が絶えなかった。

 そんな中で磯波はこの提督だからみんなが笑って過ごせるんだな……としみじみ感じ、これからも姉妹や提督のために自分が出来ることを頑張ろうと誓うのだったーー。




今日は本編に書きました通り、磯波ちゃんにとって特別な日です。
ですが、今回はほのぼのメインで書きました。ご了承ください。
この日に沈んでしまった駆逐艦『磯波』と彼女と運命を共にした英霊の方々に心からお祈りします。

本編内の情報は『大日本帝国海軍 所属艦艇』から得ました。

このような日ですが、一方で酒匂ちゃんの進水日でもあります!
酒匂ちゃん、おめでとう!

読んで頂き本当にありがとうございました!
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