機動戦士ガンダムSEEDDESTINY〜another destiny〜 作:ガッチャ!
プロローグ
「急げ!シン!マユ!」
「2人とも早く!」
轟音の中、微かに聞こえる父さんと母さんの声。巨大なMSが飛び交う空の下、俺達は避難のために港を目指していた。
オーブ連合首長国。ここは中立国であったが、現在地球連合軍の侵略を受けている。俺達が住んでいたオノゴロ島も戦場となっていた。
「あぁ!マユの携帯!」
逃げている途中、妹のマユが携帯を落としてしまった。今思えば、これが運命の分かれ道だったのかもしれない。
「そんなのはいいから!」
母さんが携帯を拾いに行こうとするマユを呼び止める。
「いや!」
マユは静止を振り払って携帯を取りに転がっていく携帯を追いかけ、斜面を駆け下りる。
「マユを追いかける!父さんと母さんは先に避難して!すぐ追いつくから!」
父さんと母さんはナチュラルだけど俺はコーディネイターだ。身体能力なら俺の方が高い。そう言って俺はマユを追って斜面を駆け下りた。そして携帯を大事そうに持つ妹の姿が見えた瞬間、
背後で大きな爆発が起こった
爆発で吹き飛ばされる俺。そのあまりの衝撃で俺は意識を失ったー
気づいた時、周囲には先ほどとは全く異なる風景に塗り替えられていた。木々は倒れ、斜面も大きく抉られており、回りには何人か人の死体まで見受けられる。
「マユ!マユは!?」
俺は先ほどまで近くにいた妹の事を思い出す。少し探すと妹が倒れていた。俺はすぐに駆け寄った
「マユ!マユ!無事か?」
「う、うん。大丈夫...だよ...。でもちょっと動けない...かな」
幸いな事に命に別状はないようだが、体を地面に強く打ち付けられた痛みで動けないみたいだ。だか、その手には携帯電話がしっかりと握り締められていた。
「全くもう」
俺は安心すると共に少し呆れてしまった。
その後すぐ、俺とマユは港にいる軍の人に保護された。しかし、港には父さんと母さんの姿は無かった。後で知ったことだけど、俺達が吹き飛ばされた爆発に父さんと母さんも巻き込まれ大怪我を負い、その場で命を絶ったらしい。遺体についてなどは俺には知らされることは無かった。何故なら俺達は俺達を保護してくれた軍の人の計らいで、その後すぐプラントに行ったからである。俺達を保護してくれた軍人ートダカさんは俺達がコーディネイターである事から、連合の支配が強い地球ではなくプラントに行った方が安全であると提案してくれた。俺達はその提案を受けてプラントに向かった。それからしばらく経って、父さんと母さんの死の連絡が来たのである...。俺とマユは一晩中泣いた。そして俺は決めた。マユだけは守ると、そして欲した。大切なものを守れるだけの力を。
それから俺はZAFTに入り、マユも俺が反対したがZAFTに入る事になった。軍に入れば給料もしっかり貰える。失いすぎた俺達が生きていくにはこの道しかなかった。
不定期で更新していきます。
終わるのは果たして何時になるやら...