機動戦士ガンダムSEEDDESTINY〜another destiny〜 作:ガッチャ!
それだけで物語は大きく変わっていきます。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
俺ーシンはガイア、カオスに向かってインパルスの大剣を振りかざし、損傷しているザクとの距離を離す。そしてザクに対して通信を入れる
「この2機は俺が引きつける!早く撤退を!」
するとザクのパイロットから予想も出来ない答えが帰ってきた
「この機体にはオーブ首長国代表、カガリ・ユラ・アスハが乗っている。俺は護衛のアレックス・ディノだ。代表は怪我をしている。早く治療がしたいのだが...」
何を言っているんだ?こいつは?オーブ?アスハ?なんでこんな所に?
戦闘中なのにも関わらず俺の頭の中には様々な光景が浮かんでいた。自分がかつて住んでいた家、両親、思い出深い場所、友人の顔...そして、あの戦争が。そんな俺の思考を遮るようにミネルバから通信が入る。
「お兄ちゃん!しっかりして!何があったの?」
妹の声で我に帰る。前の2機に対してライフルで牽制を入れ、一旦距離を取り妹にザクの中にいる人物について伝える。マユも驚いたようだが俺のようにはならず、すぐに艦長に報告を入れる
「お兄ちゃん。ザクのパイロットにミネルバに行くように伝えて。あとレイさんとルナマリアさんがそろそろ救援に来れるみたい」
オーブの奴らをミネルバに?あれはザフトの最新鋭の戦艦であり、最重要機密だ。俺はすこし考えたが、上からの命令なら仕方ない。ザクのパイロットに通信を入れると「分かった。感謝する」とあっさりとした返事が帰ってきた。あっさりしてるとは思ったがこっちは戦闘中だ。あいつなりの配慮なのは分かってる。そして、俺は気持ちを切り替えて前の2機に目を向ける
「やっとあんた達の相手ができるよ、全く」
そういうと2機の背後から新たな機影が現れた
「そんな...アビスまで」
正直これは厳しい、レイとルナが来るとはいえまだ時間がかかるだろう。前の3機はそれぞれライフル、ビーム砲を放ってくる。俺は直撃コースの砲撃を盾で防ぎつつ、距離を取るが、MA形態に変形したガイアが急速に接近してくる!
「くっそぉ〜!」
ライフルを放つが躱され、至近距離まで到達される。ガイアはMS形態に戻りサーベルを振ってくるが、それを盾で受け止める。しかし、その間にカオス、アビスにも接近され、蜂の巣状態になってしまう!
「こんなところで...こんなところで俺は〜!!」
俺は終われない!妹を!たった1人しかいない家族を1人になんてさせてなるものか!そして、俺の生への渇望が頂点に達した瞬間ー頭の中で何かが弾けたー
俺は至近距離にいるガイアに背中の大剣を抜き放ち無理矢理距離を取らせ、すぐさま背後に回っていたカオスにライフルを打つ。照準も全く合わせていない射撃であったが、吸い込まれるように機体の中心部に向かっていく。カオスは回避行動を取らざるを得ず、徐々に敵の包囲網が崩れていく。俺は最後の1機のアビスに目を向ける。ビーム砲を連射してくるが、俺はそれを躱しながら接近し、大剣を振りかざす!
「これで!」
剣先はアビスの右腕部に吸い込まれていき、右腕部分を根元から切り裂いた。アビスは距離を取りビーム砲をまた放つが、俺は簡単に避ける。そして、遂に待ちに待った援軍が到着した。レイの白いザクとルナマリアの赤いザクだ。2機のザクが到着した事で形勢は逆転した。
「シン!無事?」
ルナから通信が入る。俺は機体の確認をしたが、エネルギーは極わずかになっていた。
「シン、艦に戻れ」
レイが俺に帰投を促してくる。レイは続ける
「もうエネルギーはほとんど無いはずだ。あとは俺たちに任せろ」
レイにはこっちの機体状況が分かっているようだ。確かにこのままではエネルギーが尽きてしまう。俺は帰投しようとしたが、その瞬間ガイアが急接近してくる!
「なっ!こいつ!」
レイとルナがガイアに向かってライフルを撃つがそれを躱し俺の方まで来る!そして、サーベルで切りかかって来るが俺はそれを受け止める。しかし、その瞬間!
『ピー!!』
インパルスのエネルギーが切れ、赤く染まっていた機体の色がグレーになってしまう。機体のパワーが一気に落ち、インパルスはガイアのパワーに負けて吹き飛ばされてしまう!
「くっ!まだ!」
俺はビーム刃の出ない背中の大剣を抜き、それをガイアに投げつける!ガイアはそれを盾で受け止めるが、吹きとばされる!そして、俺はスラスターを全開にして機体を全力でガイアの方へ向かわせ、腰に装備されているナイフを取り出す。姿勢を崩したガイアの懐に飛び込み機体の関節部分にナイフを突き刺す!!
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
俺は全力で吠えながらナイフを深く入れていく。そして、遂にガイアは機能を停止した。そして、それと同時に俺の意識もなくなっていったー