仮面ライダー剣 〜切札と帽子と本の旅人〜   作:龍牙

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五幕

クウヤが変身した事でハートのスートのライダーであるジョーカー『仮面ライダーカリス』を除いたライダー六人が揃った結果、何体かのアンデッド達は逃したもののアルビノローチ達は撃退する事は出来た。

 

 

そして、変身を解除すると翔は葉月に天音を連れて帰る様に頼み、研究所へと再び連れられた。葉月には後で説明すると話し、直に次の襲撃は無いだろうが、流石にこれから先の話を天音に聞かせたくないと考えた結果である。

 

 

「橘さん、聞きたい事があります。」

 

 

最初に出た問いはそれだった。翔は視線を朔也へと向けその瞳に『答えない事は許さない』と言う意思を浮かべる。

 

 

「…ジョーカーは…オレが封印した始さんはどうなっているんですか?」

 

 

「ジョーカーのカードならぼくが持ってるよ。」

 

 

橘に変わって翔の問いに答えたのは純一だった。その答えの九割は翔が予想していた物だった。彼にとっての予想外は一つ、朔也ではなく純一が持っていると言う事だろう。

 

 

確かに純一の手には緑色のハートの様な模様の書かれたカード…ジョーカーのラウズカードが有った。

 

 

「何だよ、何、気にしてんだよ?」

 

 

「…お前達には関係ない事だ…。」

 

 

慎の問い掛けを冷たい視線を向けながら切り捨てる。礼儀を除外した返事だが、翔にとってジョーカーである始の事は無神経に踏み込まれたくない事なのだ。第一、翔にとってジョーカーは『仮面ライダーカリス』であり、『相川 始』であり、仲間だ。気にならない訳がなく、戦いに現れない訳が無いと確信している。

 

何より、自分達を助けなかったとしても…自分が葉月を助けたように、クウヤがカスミを助けるように、天音を助ける為に現れてくれる筈だと確信しているのだから。

 

 

「でも、もう一人のジョーカーの狙いって一体?」

 

 

「一緒に来い。」

 

 

クウヤが呟いた疑問に答える様に朔也は更に奥へと歩き出す。その疑問は翔も持っていた。もう一人のジョーカーの目的…それがいまだに見えてこないのが気になるのだ。そして、チーリンアンデッドが最後に言い残した『キングのカードを渡すな』と言う言葉からカテゴリーキング四枚を渡してはいけないのだけは理解できるが。

 

 

そんな事を考えていると、巨大な石版が映し出される。茶色い石に何かの文字が刻まれている石碑と言った方が良さそうな物体。

 

 

「これは?」

 

 

「石版…石碑ですか?」

 

 

「谷川連峰で発見された超古代のレリーフだ。これに刻まれている古代文字によると、『古代のバトルロワイヤルに生き残った者に偉大な力を与える』とある。」

 

 

「偉大な力って?」

 

 

「それが何かは分からない。古代の戦いにおいて勝利した人間(ヒューマンアンデッド)は、その力を得る事を拒み、自らの力で進化する事を選んだ。」

 

 

「もう一人のジョーカーの狙いが眠り続ける古代の力だとすれば…妙だな。」

 

 

「妙? 何の事だ?」

 

 

翔の言葉に聞き返す朔也。朔也の言葉を聞いていると翔の頭の中に一つの疑問が浮かび上がったのだ。

 

 

「はい。既にオレがジョーカーを封印した時…“もう一人のジョーカーを除く全てのアンデッド”は封印されていたはず。それなのに、もう一人のジョーカーはその力を得ていなかった。」

 

 

当然の疑問だろう。勝者に与えられるのが、石碑にある『偉大なる力』なのなら、翔がジョーカーを封印したあの日、既に得ていても不思議ではない。

 

 

「じゃあ、その古代の力を得る為には、単純にバトルロワイヤルに勝利するだけじゃなくて、何か別の条件が…。」

 

 

「それなら、一つ心当たりがある。」

 

 

翔の推測を聞いた時、朔也がそう口を開いた。

 

 

「…53枚全てのカードが揃った時、不思議な現象が起こった。四枚のキングが新たなカードを生み出した。何も書かれていない『バニティカード』だ。だが、ジョーカーに襲われたあの日、アンデッドの復活と共にバニティカードは消滅した。恐らくはあのカードがキーとなるのでは、と我々は考えている。」

 

 

淡々と語る朔也の説明とチーリンアンデッドから聞いた言葉。翔の中でその二つが一つになる。朔也達の考えどおり、四枚のキングが生み出す『バニティカード』が鍵で有る事は間違いない。そして、もう一人のジョーカーはそれを狙っている。

 

 

…『じゃあ、カテゴリーキングが勝者になった時はどうなる?』と言う変な疑問も浮かんでくるが、それは今は関係ないので置いておこう。

 

 

そう、今一番重要なのは、

 

 

「ッ!? じゃあ、もう一度四枚のキングを集めたら!」

 

 

「そう言う事だ。今の所、二枚のキングは志村が持っている。」

 

 

クウヤの言葉に朔也が答え、純一がポケットの中から二枚のキングのカードを取り出す。

 

 

「あとの二枚はアンデッドとして開放されたままですがね。」

 

 

純一が取り出したカードはスペードとハートのキング。それを見て二重の意味で安堵を浮かべる。翔がスペードスートのカードの残りの12枚を所持している事で、スペードスートのカードは全て封印されている事になり、キングの所在が一枚でも確認できていれば安心できる。

 

 

そして、開放されたままのアンデッドがもう一人のジョーカーの支配下に有ったとしても、キングだけは違うと想像出来る。何故なら、支配下にあれば早々に封印してしまえば良いだけの話なのだから。例え支配下に有って何らかの理由で封印できないのだとしても、残るダイヤとクローバーのキングを自分達の手で封印して揃う事を避ければ、バニティカードの誕生は逃れられる。

 

 

「橘さん、オレも一緒に戦わせてください。オレは…これ以上、あいつが傷つかなくても良い様に…普通の生活に戻る為に…今の世の中を守りたいです!」

 

 

平和な世の中を守りたいという意思、大切な人の事を守りたいという意思、それを持ってクウヤは再び戦う事を宣言した。そんなクウヤに微笑を浮かべながら翔も朔也へと向き直り、

 

 

「橘さん。勿論オレも協力します。」

 

 

翔もそう宣言する。烏丸所長がブレイバックルと未知のラウズカードを、チーリンアンデッドが残りのスペードのカードと自身の力を託したのは、今の平和な世の中を守る為。ならば、その願いを託された翔にとって戦わないと言う選択肢はない。

 

 

守りたいと言う意思と託された願い。なによりも、何が起こっているのか、怒ってしまったのか、知ってしまった以上、今の状況を放って置く事は出来ないのだ。

 

 

「笑えるわよねぇ、旧式のクセに。」

 

 

夏美が相変わらずバカにした様に翔に向かって言った。

 

 

「ああ、お断りだぜ。後からしゃしゃり出てきて先輩面されちゃたまんねぇからな。」

 

 

夏美に続いて慎も言う。旧型と見下している夏美とは異なり、彼のそれは『嫌いだから』と言う感情がはっきりと分かる。

 

 

「確かに。“年寄り”から先輩扱いは止めて欲しいな。でしょう、オールドルーキーの“おばさん”?」

 

 

「なんですって!!!」

 

 

二人の言葉に怒りを感じて掴みかかろうとするクウヤを制しながら、翔は二人へと向き直り落ち着いた様子で逆にバカにする様にそう告げる。その言葉に怒る夏美を見てクウヤも落ち着いた様子だ。

 

 

…『伊達 翔』…自分からケンカは売らないが、売られたケンカはしっかりと買って叩きのめすタイプである。…精神的にも。

 

そして、的確に人を怒らせるポイントをピンポイントで突いている。新型のライダーシステムの悪口を言わないのは、開発者である朔也に配慮しての事なのだろう。

 

 

「よさないか!」

 

 

「でも、チーフ。伊達君達と一緒じゃチームワークが乱れる可能性が有ります。僕達は、僕達だけで今まで上手くやってきたんだよ。」

 

 

「そうよ! こいつ等に足引っ張られちゃ困るし!」

 

 

純一の言葉に続いて純一と慎に止められている夏美が口を開く。

 

 

「そうだな。下手に組んでチームワークが乱れるのは一番危険だ。そもそも、『三人一組(スリーマンセル)』のチーム戦を前提にしたと思われる新型(そっち)と、個々の能力特化型の旧型(オレ達)が無理して手を組む必要もないさ。」

 

 

翔は冷静に純一と夏美の言葉に同意する様にそう言葉を続ける。翔自身、この状況でいがみ合う事の愚かさは理解している。ケンカするなら全てが終わってからでも存分にすれば良い。

 

下手にチームを組んでも明らかにチームで戦う事を前提とした新型システムと個人で戦う事を前提としている旧型システムの新旧のライダーシステムを使う者達が無理に組んだとしても互いの能力を殺しあう結果になっては何もならない。

 

 

現時点で効率よくアンデッド達を封印するには下手に協力しない方が良いだろうと言う事は判断できる。

 

 

「それに、オレのスペードスートのカードは全部封印できている様だから、少しは安心できるからな。」

 

 

そう言って翔はスペードのAからQまでのカードを取り出して純一達に見せる。

 

 

「っ!? 何時の間に…?」

 

 

正しくはスペードスートのカードの大半は翔が封印した物ではなくチーリンアンデッドが封印したのだが。

 

 

「おい、2のカードはオレ達が封印した物だろう、返せよ!」

 

 

そう言って翔の持つカードへと手を伸ばす慎の手を避けてラウズカードをポケットの中に戻すと、スペードの2のカードだけ取り出して投げ渡す。

 

 

「ところで、橘さん。あの時渡したラウズカードは。」

 

 

「ああ、このカードの事か? まさか、封印されているとは言え55体目のアンデッドが居たとは思わなかった。」

 

 

そう言って差し出されたカードは先日朔也に渡した『♠KNIGHT』の文字と赤い鳥…否、『鳳凰』の絵が描かれたカードだ。

 

 

「そのカードは返しておこう。だが、少なくとも新たなカテゴリー『ナイト』はあと三体「いえ、未知のカテゴリーはナイトだけじゃないようです。」なに?」

 

 

ナイトのカードを受け取ると翔は朔也に麒麟の絵が描かれたペイジのカードを見せる。

 

 

「カテゴリーペイジか。なら、未知のアンデッドが少なくとも、あと六体封印されていない状態でいると言う事か?」

 

 

「はい。ダイヤスートのカテゴリーペイジとナイトが橘さんの前にも現れるかもしれませんから、気を付けて下さい。」

 

 

「ああ。」

 

 

翔の言葉に朔也は頷いて応える。

 

 

「ふん、そいつ等もオレ達が封印してやるから、お前達の力なんて必要ないぜ!」

 

 

そう叫ぶ慎に横目で視線を向けながら思わず溜息を吐いてしまう。戦った翔としては、スペードのカテゴリーキング…キングと名乗っていた『コーカサスビートルアンデッド』とは別種の強さを持っていたと言う感想を持った。その実力は実績から最低ラインでカテゴリーJとQ以上でKクラス。

 

ペイジと戦っていないから故かも知れないが、慎の言葉は自信過剰すぎると感じてしまっているのだ。そして、ナイトとは戦っていない為に完全に未知数。

付け加えるならば、翔が戦ったチーリンアンデッドは翔の力を『試しただけ』なのだ。

 

 

「まあ、精々頑張ってくれ、行くぞ、クウヤ。」

 

 

そう言ってクウヤを伴って翔は研究所を出て行く。

 

 

「あの、良かったんですか? あのカードを渡して?」

 

 

「これの事か?」

 

 

そう言ってポケットの中から取り出してクウヤに見せるのは純一達に渡したはずのライオンの絵の書かれたスペードの2のカード。

 

 

「え!? どうして、そのラウズカードが!?」

 

 

「あー…あれか? あれは、コモンブランクにコピーしたカードの絵を貼っただけだ。よく見れば直に分かるけど、一瞬だけなら分からないだろうな。」

 

 

心底楽しそうな上に邪悪ささえ感じられる笑みを浮かべながらそう告げる翔に思わず引きつった表情で引いてしまうクウヤ。

 

 

「それにしても、最近のコピー機はよく出来てるな。使わなきゃバレ無いんじゃないのか?」

 

 

「いや、バレるでしょう、どう考えても!? 大体、何時の間に用意したんですか、偽者なんて!?」

 

 

「ん? あいつ等と始めて会って拾った時だ。技が多いのは良い事だし、あいつ等に返せって言われるだろうと思ったからな。」

 

 

クウヤのツッコミを聞き流しながら取り出したカードをポケットの中に戻すと、思わず頭を抱えてしまうクウヤだった。

 

 

尊敬に値する人なのは分かっているが、自分の師で有り先輩で有る彼のこう言う所だけはマネしたくないと心から思ってしまうのだ。

 

 

「まあ、お前はお前のままで強くなれば良い。オレの劣化コピーの強さなんて意味はない…だろ?」

 

 

「はい。」

 

 

翔の言葉に素直に返事をするクウヤだった。

 

 

 

 

「あっ、オレ、用事を頼まれてるんでここで。」

 

 

「ああ、オレは先にJACARANDAに帰ってる。…気を付けろよ。」

 

 

そう言って翔とクウヤはJACARANDAへの帰り道の途中で別れる。

 

巻き込まれてしまった葉月に対して胴説明すべきかと悩みながらJACARANDAへと向かう翔と、天音の誕生日ケーキの注文を頼まれているクウヤの二人。だが、そんなクウヤの様子を伺っている影が有る。

 

 

頼まれていた誕生日ケーキの注文をすると、クウヤはそのまま早足で歩き出す。同時に彼を追いかけているものもまた足を速める。

 

 

「?」

 

 

人気が少ない場所に移動しながら横目で後ろを確認しながら、クウヤが裏路地に入り込むと彼を追いかけていた影もまたそこへと入り込む。

 

 

だが、そこには誰の姿もなく、思わず頭を捻っていると、

 

 

「オレに何か用か?」

 

 

「きゃあ!!!」

 

 

後ろに回り込んだクウヤが彼をつけていた相手の肩を叩いてそう話しかけると妙に可愛らしい声を上げて振り返った時、足を滑らせたのか、その場に転んでしまう。

 

 

「痛ぁ~い。」

 

 

「お、女の子? って、大丈夫か?」

 

 

転んだ自分をつけていた相手…青い髪をツインテールにしたクウヤと年齢は変わらないであろう、セーラー服の少女に手を差し出す。

 

 

「痛た…。大丈夫よ、ありがとう。」

 

 

クウヤの手を借りて立ち上がると、青い髪の少女は埃を払いながら照れたような表情を浮かべて礼を言う。

 

 

「あー…それで、何でオレを着けてたんだ?」

 

 

「オッホン、それじゃあ、教えてあげるわ。私は『龍宮(たつみや) アイ』、貴方のスートのカテゴリーペイジのアンデッドよ!」

 

 

「…………。」

 

 

少女の言葉に思わずどう反応を示して良いのか分からないと言う表情を浮かべてしまうクウヤだった。…自分が知っている上級アンデッドとは違い過ぎる軽いノリの上に、何よりも目の前の少女が強そうには見えない。

 

 

「…嘘だろ…?」

 

 

「本当よ!!! これを見ても嘘だと思うの!?」

 

 

そう言って少女…アイがクウヤへと差し出すのは、クローバーのカテゴリーJとQの二枚と山の様な甲羅を持った亀『霊亀』の描かれた『クローバーのカテゴリーナイト』のカードだった。

 

 

「っ!? カテゴリーJとQ…それにナイトも!? まさか、本当に…。」

 

 

「やっと信じる気になったのね。その通りよ、この私、アイちゃんこそがクローバーのカテゴリーペイジで、龍の始祖となったアンデッド、『ドラゴンアンデッド』なのよ!!!」

 

 

「よし、嘘だな。」

 

 

「って、即答!? なによ、それ!?」

 

 

「いや、お前の何処が『ドラゴン』なんだ?」

 

 

どう考えて目の前の少女、アイからはどう考えても『ドラゴン』等と強そうな姿は想像も出来ないし、言われた所で嘘としか思えない。

 

 

「ム~…いいわよ、信じないんだったら、あんたにはこのカード渡してあげないんだから!!!」

 

 

「って、それは困る!? …って、翔さんが戦ったって言う麒麟のアンデッドみたいに戦わないのか?」

 

 

「なによ、こんな所で戦おうって言うの? どれだけ戦闘狂(バトルマニア)なのよ、少しは場所とか考えなさいよ、あんた。」

 

 

アンデッドに常識を説かれてしまった仮面ライダーがここに居ました。

 

 

「…いや、オレは戦える様に人気のない場所に移動して…。」

 

 

「あのね、別にアンデッドとライダーだからって戦わなきゃいけないって訳でも無いでしょ? 別に人に迷惑かけてる訳でもないし。」

 

 

「いや、それはそうだけど…。」

 

 

「麒麟のおじさんはどうかは知らないけどね、私達カテゴリーペイジとカテゴリーナイトは『参加資格を奪われたアンデッド』なのよ。勝ち残った所で、私達の種族は永遠に繁栄する事は無いから戦いには興味は無いわよ。それにね…。」

 

 

クウヤの隣を通って路地から出て街の中へと戻り、クウヤへと振り返る。

 

 

「資格があったとしても、この平和を壊してまで、私達は繁栄させたいって思わないわよ。」

 

 

何処か悲しげに告げられるアイの言葉と横顔に思わず目を奪われてしまう。

 

 

「それじゃあ、仮面ライダーレンゲル、私の試練はね。」

 

 

「お、おい!?」

 

 

そう言ってクウヤの手を取ってアイは歩き出していく。

 

 

「ゆっくりと遊びたいから付き合ってよ。」

 

 

「い、いや…付き合えって…それって試練なのか?」

 

 

「だって、私、金って持ってないし、昨日から何も食べてないのよ。アンデッドだから食べなくても死なないけど…流石にお腹は空くし…遊びたくてもお金無いし…。」

 

 

その場に座り込み指で『の』の字を書き始めるアイに思わず頭を抱えてしまうクウヤだった。

 

 

「はぁ、仕方ないな…付き合ってやる。」

 

 

「ホント!? じゃあ、早速、何か食べよ!!!」

 

 

「って、ちょっと待て!!! 行き成り、切り替え早すぎるだろうがぁ!?」

 

 

そう言ってアイはクウヤの手を引きながらファーストフード店へと直行していくのだった。

 

 

「何でオレのスートの上級アンデッド達はこんな奴に封印されたんだ。」

 

 

「え? 亀さんと光さんは素直に封印されてくれたわよ。亀さんは貴方の事を試すのは私に任せるって言うし、光さんは光さんで、あんたの事認てるみたいだったわね。」

 

 

「なるほど…ってちょっと待て!!!」

 

 

霊亀のアンデッドと光こと『タイガーアンデッド』は全てをアイに託して封印された様子だが、ただ一人、カテゴリーJこと『エレファントアンデッド』は純粋に実力で倒した様だった。

 

 

その事実に思わずツッコミを入れてしまう。

 

 

「なによ?」

 

 

「いや、エレファントアンデッドって…かなり強かったんじゃ…。」

 

 

そう、エレファントアンデッドは相手の実力を測ると言う慎重な戦い方をしてブレイド達四人の仮面ライダーを敗北寸前まで追い詰めた上に、翔がラウズアブソーバーを得られずジャックフォームになれなければ敗北していたほどの相手だ。

 

その相手を目の前の少女は…純粋に実力だけで倒したと言うのだ。

 

 

「ふふん、そうね。確かに強かったわね。でも、アイちゃんの敵じゃ無かったわね♪ どう、少しは信じる気になった?」

 

 

何故だろう…目の前に居る少女からはそれ程実力があるとは思えないのは? 本気で疑問に思うと同時に…。

 

 

「…良いのか…こんな軽いノリで?」

 

 

その事実は幻獣の中でも最強と言われる龍のアンデッドと言うのは伊達では無いと感じさせてくれるが、自慢げに胸を張る少女はそんな実力者とは全然思えず…思わず頭を抱えてしまうクウヤだった。

 

 

 

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