前回更新時は劇場版ジード公開前だったのに、今回は劇場版ルーブ公開前となってしまいました……。
今回の話の後、時系列としては番外編二作に続きます。
Guardian基地本部の一角にある、特殊訓練室。
ここは僕が訓練で使ったり、ミズキさんが作った試作品の装備をテストしたりする場所だ。
今は僕が両腕にブレイブブレスと、更に右腕のブレスからブレイブブレードを出して斬撃の特訓をしていた。
「ふっ! ハァッ!!」
『良いぞユウキ! そのまま――』
「ヤァッ!!」
右腕を突き出して刺突する動きでフィニッシュ。少し間を置いてブレードとブレイブブレスを消して休憩する。
『ブレードの扱いもかなり慣れてきたようだな』
「まぁね」
僕とブレイブが一つになってからもう四度も一緒に戦ったんだ。
完全に慣れた訳じゃないけど、それでもウルトラマンとしての戦い方は体が覚え始めてきている。
まぁ技を上手く扱えるのはブレイブと技の記憶を共有しているのと、彼自身の経験のおかげではあるんだけど。
『そろそろ“ツインブレード”も使えるんじゃないか?』
ツインブレード。
普段は両腕にあるブレイブブレスの片方からのみブレイブブレードを出して攻撃している。それを両方のブレスからブレードを出して、二刀流の状態で戦う技だ。
当然強力な技だけど、これには欠点もある。
「確かに使えるかもしれないけど……エネルギーの消費量は増えるんだよね?」
『そうだな。今の私達が使えたとしても、一分が限界だろう』
ブレイブ自身は眠りから目覚めて、ウルトラマンからすればそれほど時間は経っていない。
最初に比べて変身した時のエネルギー消費も安定してきていると言っても、流石にこればかりは抑えられない。
変身した後に巨大化しなければ、もう少し消費は抑えられるみたいだけど……。
「使いどころを考えないと逆に危険になる、って事だね」
『ブレイブシュート以外の切り札だな』
「片方のブレイブブレードだけでも充分倒せるように鍛えて、極めればなんとかなるんじゃない?」
『ユウキ、簡単に言うがな……』
ブレイブは少し呆れ気味に言う。
「言うほど簡単じゃない、でしょ? 分かってる。だからこうして特訓してるんだよ!」
『……はぁ、分かっているならいいが』
「さてと、休憩は終わり! それじゃあ今度は――」
休憩を終えて特訓を再開しようとした瞬間、訓練室の扉が開かれる。
誰が来たのかと思っていたら、姿を見せたのはミズキさんだった。その手にはアタッシュケースがある。
「訓練中に悪いわね」
『ミズキか』
「どうしたんですか?」
「試作品としてだけど、これを作ったから実戦で使う前にテストして欲しいの」
そう言ってミズキさんがアタッシュケースを開けた。
中に入っていたのは何かのパーツ……いや、これって……!
「GuardハイパーをGuardライフルにする為の追加パーツよ」
「やっぱり……」
「前回――アーストロンとの戦いでハイパーガンの効果が薄いのが分かったわ。まぁ当然ね」
それで、とミズキさんが続ける。
「陸戦隊の対怪獣攻撃装備として、このGuardハイパー用のライフル換装パーツを作ったの」
「確かに、これなら怪獣相手にも通用しそうですね」
「隊長にも既に承認してもらってるし、後はテストをして問題がなければ、すぐにでも実戦でも使えるわ」
僕は特訓のために置いていたGuardハイパーを手にして、差し出されたケースからパーツを受け取っていく。
始めにスコープが一体化しているストックパーツを付けて、その後バレルパーツも取り付ける。
「そこまで重くならないんですね」
「元々Guardハイパー本体が軽い上にエネルギーカートリッジ方式。その換装パーツもハイパーガンと同じ材質で作ってるわ」
「これなら僕でも問題なく扱えそうです」
「それじゃあ早速テストを頼むわね」
「はい!」
訓練室内にある射撃訓練用ターゲットの前に立って構えた。
× × ×
何度かの射撃テストを終え、僕はGuardライフルのパーツをアタッシュケースに戻す。
結果を言えば、文句の一つも出ないほど完璧だった。
「問題は無いみたいね」
「ええ、これならブレイブに変身する前でも充分戦えます!」
「あとはこれが怪獣相手にも通用すれば、地上からの有効な攻撃手段も増えるわ」
僕からアタッシュケースを受け取ったミズキさんは、訓練室を出る前に振り返った。
「あぁそれともう一つ。そろそろパトロールの時間だけど、忘れてないわよね?」
「えっ!?」
ミズキさんの言葉に、僕は時計に目を向ける。
時間はまだ三十分ほど前だったけど、僕は完全に忘れて特訓を続けるところだった。
「今度から気を付けるように」
「はい……」
「それじゃ、後でね」
こうしてミズキさんは訓練室を出た。
その姿を見てから、僕は手にしたタオルで汗を拭いていく。
『フッ、今度からはタイマーをセットしなければな』
「……ブレイブは気付いてたでしょ」
『さて、どうだろうな?』
「もう……!」
*
着替えを済ませて、ミズキさんが乗るGuardクラウンに僕も乗り込む。
「ギリギリね」
「すみません……」
「さっきも言ったように、今度から気を付けていればそれでいいわ。それじゃ、行くわよ」
ミズキさんはGuardクラウンを発車させ、基地を出る。
僕達は少し前から行われている、東京の定期パトロールに向かっていた。
目的の一つとして、ゲルゼの宇宙船が現れた際に即応するというのがある。
だけどこの他に、怪獣の仕業と思われる謎の事象や、ゲルゼとは別に驚異となる宇宙人の存在がないか等の調査も含まれている。
「でも本当にゲルゼと別の宇宙人なんているんですかね?」
「あら、今あなたの隣にいる私は地球人だったのね」
「……いえ、サロメ星人です……」
そうだった。
ミズキさん――って言うかサロメ星人自体がだけど、人間と見た目が変わらないから、ついつい宇宙人って事忘れちゃうんだよね……。
『おや、以前は地球人だと言ってたじゃないか?』
「そんな事もあったわね」
ブレイブの言葉にミズキさんは笑いながら返す。
なんだかここ最近、こんな感じでミズキさんの雰囲気が柔らかくなったような気がする。
僕がGuardianに入った頃――いや、ミズキさんと初めて会った時みたいな堅い言葉遣いは、任務での真面目な時ぐらいだ。
「でも確かに、宇宙人と言っても悪さをしないなら普通の人と同じですよね」
「ええ。このパトロールで見つける事は出来なくても、私達の存在そのものが抑止力となる効果も狙っているわ」
今の段階でどれほどの宇宙人がいるのかは分からない。
ならば無理に探すよりもこうしてGuardianの存在を世間に見せる事で、悪さをしようとする宇宙人を減らそうという事らしい。
……スズに見られなきゃいいけど。
「それにしても、ゲルゼの方の宇宙船は見つからないんですか?」
「無理ね。あの宇宙船にはバリアが張られているのは覚えているわね?」
「はい。戦闘機の攻撃だけじゃなく、ブレイブの攻撃も防がれました」
「あれは防御以外にも、レーダーに映らないようにさせるステルス機能もあるみたいね」
なるほど、それでこうして探していても、あの宇宙船を簡単に発見する事が出来ない訳だ。
『いるとすれば、月の裏か異次元に潜んでいるかのどちらか、か?』
「どちらも可能性はあると思うけど、私にも正確な場所は分からないわ。現状だと特定は難しいもの」
「やはり向こうが現れるまで待つしかないんですね……」
ゲルゼが現れるまで何も出来ないもどかしさを感じていると、車内に取り付けられていたGuardマルチパッドに反応があった。
「これは……ゲルゼです!」
『来たか』
「噂をすれば、ね……貴方は基地に連絡」
「はい!」
Guardマルチシーバーを取り出して基地に通信を繋ぐ。
「こちらユウキ、ゲルゼの宇宙船が出現しました!」
『ああ、こちらでも確認している。先程、航空隊に出撃命令を出した。二人は到着まで住民に避難を呼びかけてくれ』
「了解」
「了解です!」
通信を終えると、ゲルゼの宇宙船から光が一つ降りてきた。
それは地上の近くまで来ると大きくなり、光が収まるとそれは怪獣となっていた。
「あの怪獣は先日の――」
「アーストロン……!」
それは僕が戦うのを
ミズキさんはGuardクラウンを停車させて降りる。
『……ユウキ』
「大丈夫だよブレイブ……僕はちゃんと戦える!」
僕も続いて降りると、ミズキさんがトランクからアタッシュケースを取り出していた。
それはパトロールの前、訓練室で見た物だ。
「もしかしてそれって……」
「ええ、ライフル換装パーツよ。貴方はこれを使いなさい」
「これが実戦テストって訳ですね」
「そういう事になるわね」
受け取ったアタッシュケースからパーツを出して、Guardハイパーに取り付ける。
全てのパーツを装着して、問題が無いか確認をする。
「さ、準備が出来たら行くわよ」
「はい!」
既にアーストロンは暴れていた。それから逃げてくる人々をミズキさんが誘導している。
僕は手にしたGuardライフルでアーストロンを狙う。
まずは腹や胸の辺りを狙って撃っていく。
命中した瞬間は少し反応した程度で、大きく怯むという事はなかった。
「やっぱり怪獣の表皮は厚いか……」
Guardライフルの狙いを胴体部から頭部に切り替える。
その時、ある事に気付いた。
「あれ、あのアーストロンの角……」
『どうかしたか?』
「あの角、イチジョウさんの攻撃で折られたの覚えてない?」
以前の戦い――僕がアーストロンを倒す事に迷っていた時に、アーストロンの特徴的な一本角はイチジョウさんが乗る機体によって先端が折られた。
『そう言われればそうだな……』
「でもあのアーストロンの角は、その攻撃で失った部分が再生してるんだ」
『それがレイオニクスの力か、ゲルゼの力という訳か……』
「って言う事は、初めて戦った時に倒しきれなかったベムラーも……厄介だね」
『どちらにせよ、今は目の前のアーストロンだ』
ブレイブの言う通りだ。
改めてアーストロンの頭部――弱点の角に狙いを定める。
流石にここを攻撃されれば怯むはず。そう願い、二発を撃つ。
しかし――
「なっ!?」
発射した二発のレーザーは確かに角に命中する。
しかしGuardライフルのレーザーは、弱点であるはずの角に弾かれていた。
「確かに命中したはずなのに――……うわっ!?」
思わず驚いていると、なんと今度はその角の先端からレーザー攻撃を放ってきた。
なんとかその攻撃から逃れると、アーストロンは僕に興味をなくしたのか、他の場所を破壊していく。
そこへミズキさんが駆け寄ってくる。
「無事ね。これを見なさい」
そう言って見せてきたのはGuardマルチパッドで撮影したアーストロンの頭部だ。
「これは……」
「解析の結果、攻撃を弾いたのはこれが原因ね」
画面には角を覆うシャッターのような物が
角の付け根辺りにはそのシャッターの基部らしき物があるのも分かる。
「機械化されてる……?」
「ええ、恐らく弱点を守る為にゲルゼが改造したわね。並みの攻撃だと歯が立たないわ」
ミズキさんがアーストロンに目を向けると、Guardian航空隊のF-2が二機、到着と同時にアーストロンの角へミサイルによる攻撃をする。
しかしこれも、角のシャッターによって防がれてしまった。
「やはりあのシャッターがある限り、こちらの攻撃は効果なしね」
『ユウキ』
「……行こう、ブレイブ。ミズキさん」
「民間人の避難誘導は私に任せない」
「ありがとうございます!」
両腕にブレイブブレスを出現させて走る。
「ブレイブ――――ッ!」
× × ×
「シュアッ!」
変身すると同時にアーストロンの背後から飛び蹴りを繰り出す。
ヒットすると同時に宙返りをして着地、倒れたアーストロンに向かって構える。
「まずはあの機械化されてる角をどうにかしないとね」
『ああ、一気に行くぞ!』
起き上がろうとするアーストロンへ走り出そうとした。
しかしゲルゼの宇宙船からもう一つの光が降りてくると、それは怪獣の形となって僕達に火球を放ってきた。
『何だ!?』
「アイツは……!」
アーストロンの隣に降りてきたのは、前回の戦いでも姿を見せた宇宙凶険怪獣ケルビムだった。
『いきなり二体を同時に相手しなければならないとはな……!』
「ブレイブも分かってると思うけど、この距離でもケルビムは尻尾に注意しないとね」
『あの一撃は前回も経験しているからな。――来るぞ!』
起き上がっていたアーストロンが口から炎を放ってくる。
これをブレイブバリアで防いでいると、無防備な側面をケルビムの尻尾――超音速クラッシャーテイルで襲われ、吹っ飛ばされてしまった。
『クッ……!』
「ブレイブ!」
『私は心配ない。ユウキは大丈夫か?』
「うん、僕も大丈夫。それよりも、ホントにこの状況どうしようか……」
強化されたアーストロンだけでも大変なのに、そこにケルビムまでいるとなると一筋縄ではいかないのは確実だ。
どう動くかと考えていると、ハセガワさんとイチジョウさんがそれぞれに攻撃していく。
「今だ!」
アーストロンとケルビムが空中に気が向いた所を見て、接近する為に走り出す。
ブレイブが近付いてくるのに気付いたケルビムが超音速クラッシャーテイルを振ってくるが、これをジャンプして回避する。
しかし今度はアーストロンが、口の火炎と機械化された角のレーザーの同時攻撃による迎撃で、僕達は撃ち落とされた。
「この連携を何とかして崩さないと……!」
『流石に二体同時ともなるとな……』
「……ブレイブ、訓練室での会話覚えてるよね?」
『ああ』
ブレイブと交わしながら立ち上がる。
「
『……確かに、この状況なら良いかもしれないな』
「決まりだね」
『だが制限時間には注意しろよ?』
「分かってるよ!」
再びアーストロンとケルビムに向かって走る。と同時に、ブレイブスラッシュをケルビムの頭部に撃ち放つ。
ブレイブスラッシュが命中してケルビムが怯んでいる間に、アーストロンの懐に飛び込む。
「セアァッ!」
右腕のブレイブブレスからブレイブブレードを出現させ、アーストロンの胴体を斬りつける。
その僕達の背後から、ケルビムが鋭利な爪を使って攻撃しようとしていた。
それを左腕からも出現させたブレイブブレードで受け止める。
ブレイブツインブレード。今、この状況を打開するにはこの技しかない。
「ぶっつけ本番だけど……!」
『この状態でいられる内に片方を倒すか、それが出来なくても、せめて弱らせるぐらいはさせないとな』
「そうだね!」
爪の一撃を受け止められたケルビムに航空隊の攻撃が入る。
「ハァッ!」
二機のミサイルを受けて
ブレイブの後ろから再びアーストロンが迫るが、振り返りながら回し蹴りを繰り出して転倒させる。
倒れたアーストロンと入れ替わるように、今度はケルビムが頭部の巨大な角――裂岩マチェットホーンを振り下ろしてきた。
「くっ!」
なんとか上体を後ろに反らすようにして避ける。
体勢を戻す勢いを利用して、身体を半回転させながら両腕のブレードでケルビムに斬撃。さらに返してもう一度斬る。
「ディィヤァァァッ!!」
そして渾身の力を込めてケルビムの胸をX字に切り裂く。この連続攻撃を受けたケルビムは堪らず倒れ込む。
止めを刺そうとしたけど、その後ろから機械化されたアーストロンのレーザー攻撃が僕達を襲った。
『今ケルビムは弱っているな……アーストロンをどうにかしよう』
「そうだね……!」
アーストロンの弱点だった角に攻撃が簡単に通らない以上、そこ以外を攻撃するか、シャッターの基部と思われる部分を破壊しないといけない。
シャッターの基部を破壊すれば、弱点である角へ攻撃が通るだろう。しかしこちらも狙うのは難しくて簡単ではなかった。
そこ以外、身体を攻撃するなら簡単だ。しかし――
「しまった!」
『時間か……!』
ツインブレードの限界時間が来て、両腕のブレイブブレードが消えてしまった。同時にカラータイマーも鳴り始めている。
このタイミングでアーストロンは再び口の炎と角のレーザーを同時に放ってきた。
僕達は咄嗟に出したバリアで防ぐ事には成功する。しかし動けない。
『このままでは……!』
炎とレーザーに圧され、バリアも消えようかという瞬間、アーストロンに対して再度F-2二機による攻撃が行われた。
それによって怯んだ隙を突いて、アーストロンの頭上を飛び越える。
「そこだッ!」
着地すると同時に放ったブレイブスラッシュが、角を覆っていたシャッターの基部を破壊する。
破壊された基部パーツは小さな爆発を起こしながら脱落し、それに伴って角のシャッターも剥がれ落ちた。
「ハンドブレード!」
『ああ!』
右手にエネルギーを集中させて飛びかかる。
振り返ったアーストロンの角を、すれ違いざまにエネルギーを纏わせた手刀で叩き切った。倒れるアーストロンとは反対に、ケルビムが弱りながらも起き上がってくる。
『ユウキ!』
「一気に決める!」
『よし、行くぞ!』
ケルビムの腹部にストレートパンチを叩き込む。衝撃で下がってきた頭の裂岩マチェットホーンと首を抱えるように掴み、アーストロンが倒れる場所に投げてからブレイブシュートのチャージを始める。
もう一度立ち上がろうとしていたアーストロンの上にケルビムが折り重なるようにして倒れた。
「ハァッ!」
動けないアーストロンとケルビムに向けて、ブレイブシュートを発射する。重なっていた二体はそのまま光線を受けて爆発した。
それと同時に、上空にいたゲルゼの宇宙船も姿を消したようだ。
*
変身を解除した僕は、アーストロンとケルビムが倒れていた場所に向かって手を合わせる。
『ユウキ――』
「……帰ろう、ブレイブ」
『……もう、いいのか?』
「うん。もう大丈夫」
その場所に背を向けて、ミズキさんが待つ場所へと向かう。これで僕なりの
今の僕には怪獣を倒す以外の方法はない。守る為に、迷ってはいられない。
「でも――」
いつか僕にも、怪獣を倒す以外の方法が見つけられるかもしれない。
その時までは――
「諦めない」
× × ×
ゲルゼが乗る宇宙船の中。王座に座る彼は、モニターに映し出されたウルトラマンブレイブの戦いを見ていた。
「いやはや、流石はウルトラマンブレイブ。同時に二体の怪獣を相手しても
ゲルゼはどこか満足そうに言う。
かと思えば、手にしていた
「しかし残念ですが、そろそろ彼には退場して頂きましましょうか……フフフ……」
彼はモニターの画面を切り替え、ウルトラマンブレイブを倒す為の準備に入る。
「彼のデータはありますが万全の物にしておきたいですねぇ……。まずはこの子に頑張ってもらいましょう」
そう言ってゲルゼが選んだ怪獣は、光の国出身であるブレイブは知らない、別世界にいた宇宙怪獣と同種であった。