東方異次元戦争   作:夢咲アミト

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第1話「始まり」

夢咲アミトは屋根の上で寝ていた。

夢咲アミト。

幻想郷に住む数少ない能力を持った人間だ。

元々人付き合いが得意ではないためここ、アリス邸に住んでいる。

そして、ここの主ことアリス・マーガトロイドの家事などを手伝うと言う条件でここに居候している。

 

「アミトー」

 

したの方から声が聞こえたので体を起こすと下を見る。

そこにはアリス・マーガトロイドの姿があった。

 

「どうかしたのか?」

「買い物に行くから荷物持ってくれない?」

「人形があるだろ」

「たまにはおサボりさんにも手伝って貰わないと」

「はいはい」

 

アミトは軽くジャンプすると地面に降り立つ。

 

「人里だよな?なに買うんだよ」

「夕食と明日のご飯の材料よ」

「ふーん?」

 

二人は歩き人里に向かった。

 

【人里】

二人が人里に着くと違和感を覚える。

しかし、今の二人には何なのかよく分からずそのまま人里の売場に向かった。

そこで、違和感の正体に気づく。

人里から命有るものが消えている。

 

「アリス」

「分かってる」

 

アリスは二体の人形を召喚すると空中に人形を飛ばす。

二体の目からアリスの脳に直接イメージが飛んでくる。

そこには人や動物がいない人里が写っていた。

 

「どうだ?」

「この人里に人と動物がいないわ。どうなってるの」

「そうだな、とりあえずその辺に隠れてるやつらに聞くか」

 

そうアミトが言うと現れたのは黒い体に赤い四肢。

そして真っ赤な目と三日月のような真っ赤な口を持った怪物だった。

 

「グールか、なんでこんなところに」

「ちょっと、三十体以上はいるんだけど」

「こいつらはあんまり知能は高くない、それに俺らなら殺れるだろ」

「・・・それもそうね」

 

二人が背中合わせになると懐からスペルカードを取り出す。

 

「神器『ブラッド・オルタリア』」

「戦操『ドールズウォー』」

 

アミトの手に赤い槍が握られる。

そしてアリスの回りに十体の人形が展開される。

アミトが走り出すとそれに合わせグールが襲いかかる。

アミトは手の届く瞬間にバックステップをすると槍を構え告げる。

 

「神器『血相の大鎌』」

 

槍が形を変え大鎌に変わりそれを振るう。

すると目の前にいたグール五体の上半身と下半身がお別れする。

グールは起こったのかうなり声をあげるとアミトに突っ込んでくる。

 

「神器『血相の剣』」

 

大鎌が剣に変わると腰を落とす。

 

「剣技『風の太刀 斬』」

 

剣を下段から上段に斜めに切り抜くと後ろにいたグールを含め十体を切り裂く。

 

「こっちの敵は終わったか」

 

アミトは後ろを向きアリスを見る。

アリスは人形を自分の前に二体の盾部隊。

横に二体の遠距離部隊。

残りの八体が接近部隊に別れている。

 

(残り数体、なら!)

 

盾部隊を消すと二体プラスで接近部隊を敵に向ける。

敵の顔に遠距離部隊が弾幕を放ち視界を奪い接近部隊で体を切り裂いた。

それにより生命をたたれたグールが倒れる。

アリスは最後のグールが倒れたのを確認すると人形を消す。

しかし、アリスの斜め後ろの建物が崩れるとグールが腕を振り上げる。

 

「な、間に合わな・・・」

「貫け、神器『アリスタラ・オルタリア』」

 

グールの頭と心臓に赤い矢が刺さりそのまま炎上する。

アリスはそのまま後ろにしりもちをつくように倒れる。

アリスが奥を見ると黒い弓を構えたアミトの姿があった。

 

「・・・最後まで気を抜くなよ」

「ご、ごめん」

「あれれー?全部死んじゃった?」

「「!」」

 

二人が民家の屋根を見る。

そこには黒と白のミニスカートでメイド服にも似たような服を着てカチューシャをしクマのぬいぐるみを持った少女が立っていた。

歳は明らかに二人より若い。

見た目から考えると十歳程度。

 

「お兄さん達が殺したの?」

「・・・なにもんだ」

「殺したの?」

「質問を質問で・・・」

 

そう言おうとした瞬間にアミトの頬が斬れる。

 

「私が質問してるの」

「て、めぇ」

「アミト!」

 

アリスがアミトの肩を持ち制止させる。

 

「くっ・・・」

「ま、まだお人形なあるしね」

「あなた、誰なの」

「私?私は『エミラ・ニャルネ』」

「ニャルネ、だと?」

「その様子だとお兄さんの方は知ってるんだ。ま、今回は帰るよ。お姉ちゃん達に怒られちゃう」

「な!待て!」

 

アミトの制止を聞かずエミラは姿を消した。

 

「・・・」

「・・・とりあえず、博麗神社に向かうぞ。話はそれからだ」

「えぇ」

 

二人はうなずき合うと空に飛び立った。

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