【博麗神社】
二人が神社に降り立つと争った形跡はあるのだが人の姿は無かった。
「誰もいないのか?」
「人の気配もしないわね」
「とりあえず散策だ何か残ってるかもしれない」
二人が頷き合うと神社を散策し始めた。
色々な所を探したが特に見つからない。
と、アミトが柱に手を着くと紙に触れる。
紙には『紅魔館に避難せよ。縁側のスキマから移動出来る』と、書かれている。
「これ」
「霊夢の字ね、信用するの?」
「どうだろうな、だが、行くあてもないし行ってみるのもいいかもしれん」
「そうね」
二人が縁側に向かうと確かにスキマが開いていた。
「俺が先に入る、その後を着いてきてくれ」
「分かったわ」
アミトが先に入りその後をアリスが進む。
数分歩き続けると出口が見える。
アミトは頭を出すと門が見える。
その前には紅美鈴と武装したメイド妖精が二人いた。
「よっと」
「あ、アミトさん。ご無事でしたか」
「まぁな」
「ちょっと、退けてよ」
「あ、アリスさんも」
「それで皆は?」
「民間人は大図書館にそれ以外の人はロビーに居ます」
「そうか、なら通してくれるか?」
「分かりました」
するとメイド妖精の一人が扉を開け中に案内する。
二人はそれの後に続く。
【紅魔館 ロビー】
二人が中に入るとそこには大勢の能力者がいた。
「あら、遅かったわね」
そう声をかけたのはレミリア・スカーレットだ。
「あぁ、敵との戦闘になってな。負傷者はいるか?」
「全員何とか無傷よ。まぁ、今回はあのスキマ妖怪が協力したからね」
「紫が?」
「えぇ」
基本紫が人間を助けることはないがそれだけ大変な事何だろう。
そして辺りを見渡すと紫と霊夢が話している。
アミトはレミリアに別れを告げ霊夢と紫の元に向かった。
紫がこらに気づく。
「あら、遅かったわね」
「うっせぇ。こっちは敵と戦ってきたんだぞ?遅くもなる」
「あら、そうなの?」
「あぁ。それについて話がある」
「分かったわ奥で話しましょう」
紫とアミトは奥の部屋に入る。
霊夢は扉を開け外に出る。
外は既に夜になっていた。
自分達はそこまで話し込んでいたのか、と、思い敷地を歩き出す。
そして噴水の縁に腰を下ろす。
霊夢が片手を噴水に入れるとひんやりしている。
手を離し空を見上げる。
そこには満天の星が、あると思っていた。
霊夢は気づいてしまった。
それは空ではない、と。
空だと思っていたのは大きな扉だった。
霊夢は身構えるが瞬間扉が回転し小さくなる。
そして何もなかったのように扉は消滅した。
「なに、今の」
霊夢は呆然と空を見上げるしかなかった。
霊夢の目に鋭い太陽の光が差し込んできた。
(今回の異変、異変で済むのかしら。もっと、酷いことになる。そう、思う。思ってしまう)
霊夢が門の方に向かうと美鈴に声をかける。
「ねぇ、美鈴」
「ん?何ですか?」
「さっきの見た?」
「さっき?あぁ、アミトさんの事ですか?」
「え?」
霊夢は紅魔館の上についている時計を見る。
時間は一時三分。
中から出てきて数秒しか経っていない。
「そ、んな」
時が止まっていた、そう言うしかなかった。
(今回は、異変なんてレベルじゃない)
霊夢が門を後にし紅魔館に入る。
すると階段の上に紫とアミトが並んで立っていた。
これから作戦会議のようだ。
「これから資料を配る。それを各自で確認していてくれ。それと、これからの事だが。二人一組で行動すること。これを守ってくれ。一人で行動することはなくしてくれ」
霊夢は壁の近くに立っている魔理沙に近づくと話を切り出す。
「ねぇ、魔理沙」
「ん?なんだ?」
「私がここから出て戻ってきたのってどれぐらい?」
「う~ん?一分もかかってなかったと思うぜ?出たと思ったらすぐに帰ってきたのぜ」
(やっぱり、時間を止められた?でも咲夜なら私ごと時間を止めるはず、なら誰が?)
「それと、霊夢。後で話があるから来てくれ」
「え、あ、うん」
霊夢はアミトに呼ばれた。