【紅魔館】
「で、話ってなに?」
「お前、誰かと戦っただろ」
「・・・」
霊夢が黙り顔が強ばる。
「・・・誰と戦った」
「確かに、戦ったわ」
「・・・名前は?」
「・・・『エナタ・ニャルネ』」
「またニャルネか。服装は?」
「地面につくまで長いスカート、それと帽子。どちらも黒と白のフリルが着いていたわ。あと黒い扇子を持っていたわ」
「・・・次女か」
「ねぇ、何か知ってるの?」
「昔の話だ」
「あら、懐かしい事を話してるのね」
「「「!」」」
その場にいたアミト、紫、霊夢が声の方を向く。
その場には赤い帽子を被り黒いドレスを着ており白いフリルがついており黒い杖を持っていた。
「お前は」
「久しぶりね、夢咲アミト」
「クローム・ニャルネ」
「あら、覚えてたの。五百年前に会ったのにね」
「・・・」
「そんな怖い顔しないで?」
「何の真似だ、今更こんなこと起こして」
「・・・五百年前の再来」
「貴様!」
アミトはブラッド・オルタリア構え剣に変えると切り込む。
「あら、恐ろしい」
「!」
クロームは剣を右手で押さえていた。
そこには素手で剣を掴んでいるようにしか見えなかった。
「き、さま」
「あら、私だって力を手に入れたのよ?」
クロームの右手から黒い靄出るとアミトが吹き飛ばされる。
「ぐっ・・・」
「アミト!」
「あら、動かないで貰えるかしら」
「うっ・・・」
クロームは霊夢に杖を向ける。
「ねぇ、昔みたいに一緒に暮らしましょう?」
「断る、邪神の力で人間を支配しようとする奴らにつく気はない」
「そう、なら戦場で会いましょう」
クロームは杖を下ろし黒い靄を出しながら消えていった。
「チッ」
「ねぇ、アミト、あいつは何なの?」
「・・・クローム・ニャルネ。昔、俺と暮らしてた女だ」
「暮らしてたって」
「約五百年前、俺は違う世界に住んでいたんだ。そこではとある屋敷の執事をやっていた。その屋敷にあいつは住んでいた」
「それって」
「そうだ、クロームだ。あのときはあいつ一人だった。それからだあいつの父親に言われ部屋に行くと邪神の召喚を手伝えと言われた。そう、あそこの人間は邪神を信仰していた。だから俺はあいつらと一人で潰した・・・つもりだった。そう、あいつと母親が残っていた。その時はエタナが赤子だったな」
「・・・」
「そうとう面倒な事になりそうね」
「紫、ここにどれぐらいの結界が張れる?」
「あの魔法使いが大図書館に結界を張ってるらしいわ」
「そうか。とりあえず紅魔館にも結界を張っとけ」
「分かったわ」
紫が霊夢を連れて部屋を出る。