東方異次元戦争   作:夢咲アミト

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第7話「第一の戦い 前編」

【第一の部屋】

部屋は大量の血が流れていた。

それは全て怪物の血なのだがその量はおぞましい。

何千、何万の怪物から出た血だ。

「チッ!」

 

レミリアはムーンビーストの槍をギリギリかわすが頬を掠める。

しかしレミリアの頬から蒸気が出ると傷口が塞がる。

レミリアは吸血鬼の中でも上位の吸血鬼のため普通の吸血鬼より再生能力や身体能力が高い。

しかしスタミナが無尽蔵にある訳ではない。

かれこれ何万もの怪物を倒している。

それはこの場にいる全員が同じだ。

だが、相手であるエミラはなにもせずただただ立っているだけ。

これではらちが空かない。

目で咲夜に指示をだす。

それを受けとると咲夜は懐中時計を取り出す。

その瞬間その場の全員の時が止まる。

そしてゆっくりとエミラに近づく。

そして懐からナイフを一本取り出す。

 

「あなたは何が起きたのか分からず死ぬ」

 

咲夜がナイフを首につけようとした瞬間。

それは来た。

 

「ッ!」

 

体の右側から鈍い痛みが左側に貫かれる。

そのダメージのせいか時が動き出す。

 

「!咲夜!」

 

レミリアは怪物を一振りで凪払うと咲夜の元に駆け寄った。

 

「ゲホ、おじょ、さま」

「今は喋らないで!」

 

咲夜に外傷はないがそれなりにダメージがあるのか動くことができなさそうだ。

レミリアは敵を見るとエミラの横に体長2メートルぐらいで顔の部分にはフードのような物だが中が見えず手足は細い。

しかしその敵からは他の敵よりもおぞましい物を感じた。

 

「この子はね、ハワって言うの」

「貴様、!」

 

レミリアがグングニルを手に突撃するがハワが立ち塞がる。

 

「邪魔だぁぁ!」

 

レミリアはハワの細い体を凪払おうとするが鉄と鉄がぶつかるような衝撃が帰ってくるだけだ。

そして連撃を放つも全てをさばかれる。

 

「チッ!」

 

そして一突きしようとするが捕まれる。

そしてそのまま壁に投げつけられる。

 

「ガハッ!」

「レミリア!」

「お姉様!」

 

そしてゆっくりハワがレミリアに近づく。

 

「グッ」

 

(ここ、までか)

 

レミリアが諦めようとした瞬間だった。

「『全人類の緋想天』!」

 

ハワを飲み込むように赤いレーザーが発射される。

 

「え?」

「全く、これが吸血鬼なんて笑えるわね」

「あ、あんたは」

「でもそんなの関係ないわ。そう!この比那名居天子が来たからね!」

「あの、総領娘様。出てくるのが遅いのでは」

「分かってないわね衣玖。こういうのは遅れて登場するものなのよ!」

(駄目だこの娘)

「誰?私の人形になってくれるの?」

「ハッ!この天人の中の天人を人形?笑わせるんじゃ無いわよ!」

「まぁいいや、ハワ、やっちゃって」

 

ハワはノロノロと近づくがその前に衣玖が立ちはだかる。

 

「この程度、総領娘様の手を煩わせるまでもありません」

 

そう言うと衣玖の手に電気が集まる。

 

「珠符『五爪龍の珠』」

 

ハワの回りに星形の雷が展開される。

雷の線がハワを襲うが効果がないのかほとんど無反応である。

 

「ちょっと衣玖!勝手に攻撃しないで!」

「総領娘様。こういうのはまず相手の出方を・・・」

「そういうのいいから!」

「あ、総領娘様」

 

天子はハワに突撃する。

そこにハワの腕が降り下ろされる。

しかし天子に当たる前に天子の姿が消える。

 

「遅いわよノロマ!」

 

そう言うと後ろから蹴りを三発頭に入れるとハワが体制を崩す。

 

「土符『不譲土壌の剣』!」

 

地面が盛り上がりハワを襲いそのまま宙に放り出される。

そしてそのまま天子もハワに急接近する。

 

「これで止めよ!非想『非想非非想の剣』!」

 

目にも止まらない早さで赤い剣撃が炸裂し外傷こそないがハワの動きが完全に停止し、地面に落ちてから動くことなく消滅した。

 

「いや、嫌だ、ハワ、ねぇ、ハワぁ」

 

そしてエミラはハワの居なくなったショックからか人形を落とし空中で何かを掴む動作を繰り返している。

 

「次はあんたね」

 

天子は非想の剣をエミラに向ける。

しかし

 

「・・・さない」

「はぁ?」

「許さない!」

 

エミラが目を見開き天子に手を伸ばす。

 

「なっ」

 

天子の眼前に迫ったエミラに反応出来ず体制を崩す。

しかしエミラの攻撃が届く事はなかった。

 

「蓬莱『凱風快晴―フジヤマボルケイノ―』!」

 

天子の目の前で炎の壁が出現しエミラを吹き飛ばす。

炎の中から妹紅が現れる。

 

「油断すんなよ」

「余計なお世話よ」

 

二人の元に他の者が集まる。

 

「さて、と」

「決着を着けましょうか!」

 

それぞれが各々の武器を構えた。

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