ラブライブ! 〜ヒトツノコトバ〜   作:こうのとり

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お久しぶりです。こうのとりです。




17話 迎え

「どぅあぁわぁ~!」

「凛ちゃん!」

 

 

凛がバランスを崩して思いっきり尻をぶつける。あぁ、ありゃ痛い。

 

 

「全然駄目じゃない!よくこれでここまで来られたわね!」

「すいません...。」

「昨日はバッチリだったのに~!」

「基礎が出来てないからムラが出るのよ。足開いて」

「こぉ?」

 

 

絢瀬先輩に言われた通りに凛は足を開き前屈の体勢になる。て言うかなんだよ凛お前「こぉ?」って、小学生か。俺が復唱とキモいな...。

 

 

そして絢瀬先輩は思いっきり凛の背中を押す

 

 

「ンギッ!?痛いにゃー!」

「これで?少なくとも足を開いた状態で、お腹が床につくようにならないと」

「えぇー!?」

「柔軟性をあげることは全てに繋がるわ。まずはこれを全員出来るようにして。このままだと本番は、一か八かの勝負になるわよ!」

 

 

 

今まで甘く見てたな。上級者の世界はここまでしないといけないとは。これはこいつらがくじけない為にも俺もやるか。

 

 

「ふっ!」

 

 

声を出しながらことりが前屈をする。

 

 

「おぉ、ことりちゃんすごい...!」

 

 

凛がさっき全く出来なかった前屈を難なく床に腹を付けている。そう言えばことりって前に言ってたけど足が肩に乗るぐらい身体が柔らかいんだったな。

 

 

「えへへ...!」

 

 

しかもこの体勢でこの笑顔。すごいなことり。

ただその練習服でその体勢は男の俺が居ると少し困る。いや、まぁそういう目で見ているわけではないんだが。

 

 

「感心してる場合じゃないわよ。みんな出来るの?ダンスで人を魅了したいんでしょ?このくらい出来て当たり前!」

 

 

ここから絢瀬先輩のスパルタ練が始まった。

 

 

片足でつま先だけで立たせて片足で立っている反対側の手を上に上げその体勢を保つというトレーニング。

これが見た目以上に物凄く辛い。

 

 

「あと10分!」

 

 

マジかよ...。もう何分もこの体勢だと言うのにあと10分なんて...。こんなトレーニング俺が男じゃなきゃ何があろうととっくに辞めてる。

 

 

次に筋トレ。

 

 

「筋力トレーニングももう一度やり直した方がいいわ!」

 

 

これはいつもやっていることだが、さっきの片足で立つ練習の後だと辛い。俺はみんなより体力があるから筋トレそのものは別に辛くない。ただ他の皆は女子だ。こんなトレーニングに耐えられるのか。

 

 

「ラストもうワンセット!」

 

 

さぁ、これが終わればこんなきつい練習終わる。とっとと時間が流れてくれ。

 

 

そう思っていた時、

 

 

「あ、あぁぁ!!!」

 

 

急に花陽がバランスを崩し始めた。さっきまでに何回かあったがこれはまずい。

 

 

そして花陽が後ろに倒れた時。

 

 

「...大丈夫か、怪我は無いか?」

 

 

倒れる寸前で隼が受け止めた。

 

 

「かよちん大丈夫!?」

「だ、大丈夫...。ありがとうございます隼先輩...。」

「怪我は無さそうだな。ならいい。」

 

 

さぁこれから再開させようと抱えていた花陽を立たせると

 

 

「もういいわ。今日はここまで。」

「「えぇっ...。」」

 

 

絵里から強制的に終了の言葉が放たれた。

 

 

「ちょ、何よそれ!」

「そんな言い方無いんじゃない?」

「私は冷静に判断しただけよ。自分達の実力が少しは分かったでしょ?今度のオープンキャンパスは学校の存続がかかっているの。もし出来なかったら早めに言って、時間がもったいないから。」

 

 

そう一方的に絢瀬先輩は言い放つと屋上から去ろうとした。

しかし参った。今までの練習は何だったのか。絢瀬先輩にとっては『所詮この程度』と言ったものなのか。もうこんなきつい練習してんだ。誰もまた絢瀬先輩に教わろうなんて思わないだろ。やっぱ、自分たちでどうにかしないといけないか。

 

 

「待って下さい!」

 

 

屋上から去ろうとした絢瀬先輩だが穂乃果の言葉を聞いて立ち止まる。

 

 

「ありがとうございました!」

「...!」

「明日も宜しくお願いします!」

「「「「「「お願いします!」」」」」」

「......」

 

 

絢瀬先輩はその後何も言わずに屋上から去って行った。

 

 

驚いた。あれだけきつい練習して明日もお願いしますとは。俺はもう二度とやりたくなかったんだが。

 

 

「今日はもう終わりにして帰ろう。」

「そうですね。全員疲れたと思いますし。」

 

 

いや思いますじゃなくて疲れたよ。

 

 

それより、

 

 

この練習、明日もまたやるのか...。

 

 

背中いてぇ...。

 

 

―――――

 

 

「...ん...」

 

 

目が覚めた。

それにしても身体が痛い。インドア派の割には運動してると思ったんだけどな。

 

 

あれ、て言うか、

 

 

目覚まし時計なったか?

 

 

「あ」

 

 

俺の家から学校は大体歩いて15分。そして今の時間は朝練が始まる15分前。つまり

 

 

「寝坊か...」

 

 

しゃーねぇ。急いで着替えて走ってくか...。お母さんには悪いが今日は朝飯はパスだ。

 

 

「悪いお母さん。今日は朝飯パスでもう行ってくる」

「あら、寝坊なんて珍しいわね。行ってらっしゃい気をつけてね。これお弁当」

「ありがとう。行ってきます。」

 

 

朝練まであと10分。

 

 

走って間に合うのか...。

 

 

走るともっと身体いてぇ...。

 

 

―――――

 

よし何とか間に合ったぞ。制服のままだけど。

 

 

急いで屋上だ。

 

 

ガチャン!

 

 

屋上までの階段の最後の踊り場に出た時に音がした。屋上のドアが閉まった音だもう聞きなれた。

 

 

そして早足で階段を下りていく絢瀬先輩。

俺には気付いて無さそうだ。

 

 

とりあえず遅れたこと詫びて話を聞こう。

 

 

「悪い遅れた。絢瀬先輩はどうしたんだ」

「あ、やっと来た!それが、かくかくしかじかで」

「そう言うことか」

 

 

今日は本当に傍から見てるだけと思ってたんだが、そうもいかなそうだな。

 

 

「ちょ、隼君もどこ行くの!?」

「先輩の所だ。ストレッチでもやってろ。」

 

 

本当にいつも座ってみてるだけの置物じゃないとこ見せてやるか。

 

 

それに教えてくれって頼んだのに居なくなられちゃ迷惑だしな。

 

 

―――――

 

見つけた。けど誰かと話してるな。

東條先輩か。

 

 

「学校を存続させようってのも、生徒会長としての義務感やろ!だから理事長はエリチの事、認めなかったんと違う!?一文字君にも言われたやろ!?」

 

 

今の状況じゃ話しかけられないな。

 

 

「エリチの...エリチの本当にやりたい事は?」

 

 

少しの沈黙の後。

 

 

「何よ...。なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!」

 

 

遂に本心を口に出したか

 

 

「私だって好きな事だけやって、それだけでなんとかなるんならそうしたいわよ!!」

「...!」

 

 

まさか、あの絢瀬先輩が、

 

 

泣いてる...のか...。

 

 

「自分が不器用なのは分かってる...でも!...今更アイドルを始めようなんて...私が言えると思う?」

「あ...」

 

 

絢瀬先輩は走って行ってしまった。廊下は走らないって張り紙生徒会が張ったんじゃないんですかね。

まぁ、話は終わったみたいだし先に東條先輩から。

 

 

「東條先輩...」

「一文字...君...」

「悪いんですけど今の話聞かせてもらいました」

 

 

「なんで手っ取り早く説得して来ます」

「え...」

「廃校にさせない気持ちは同じです。後は俺達に協力してもらう。それだけです。もう時間無いんで」

 

 

「東條先輩もですよ。名付け主さん。」

「!...気付いてたんやね...」

「それじゃ行ってきますよ、

 

 

9人目の女神様を迎えに」

 

 

ま、さっさと終わらせるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また前の話と間あいちゃいました。気が付いたらもう11月。早いですねぇ...。


次回で8話の内容ラストです。3話の内容の様に隼には活躍してもらいましょう(笑)


でも、次の投稿もいつになるか分からないです。けど次投稿するのが12月になるまではラストになりますかねぇ。

誤字脱字などありましたら報告よろしくお願いします。
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次回もよろしくおねがいします
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