ボクの旅路に幸あれ!……無理か。   作:隔離場

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準備

 よし、まずは武器の調達だね。ギルドの最低品質(なまくら)ナイフは今一信用できないし、なにより得意じゃない。切れ味は最低でも片手で自分の腕を切り落とせるくらいじゃないと。

 あいつら拷問狂だからね。捕まったらなにされるか分かったもんじゃない。

 

 

―――ここかな。街の人たちから薦められた武器屋さん。めちゃくちゃ綺麗な鎧と剣が店先に置いてある。……それにしても……、

 

「《武具商店 ブァッフェ》……ストレートすぎ」

 

 《武具商店》はまぁ、分かりやすさ重視のためっていう理由でいいと思うけど、《ブァッフェ》って……。いや、いいけどさぁ。

 

 

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買い物は全カットだよ!m(_ _;)m ゴメン!!

特筆するなら、店主さんが美人だった!

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 さて、武器の調達はできたね。店主さんに「片手で自分の腕切り落とせるくらい切れ味がいい武器ありますか?」って聞いたらマジトーンで「は?」って聞かれた。しょうがないじゃん!ボクは事務所の人たちみたいにあいつの腕を叩き落としたりできないの!

 

 まぁとりあえず武器は手に入ったね。ついでに防具も買ってきた。

 

 買ったのは『クリンゲ』って名前が付いたショートソード。あと金属製の仕込み籠手。

 

 合計25万エリス。高いよ~。

 

 それで、小物も少し買っといた。

 

 最終的な持ち物はこんな感じかな

 

 

 [武具]

・片手剣『クリンゲ』

品質最低(なまくら)のナイフ

・十徳ナイフ

・仕込み籠手

・鎖

 

 [小物]

・メモ帳&筆記用具

・ワイヤー

・財布

・カメラ

・布

・針 

・毒液

・早馬の召喚笛

 

 小物とかは大体リュックサックに入れてるよ。

 集合写真とかは、破られると困るから宿に置いてる。

 

 お金はまだ残ってるけど、今回の買い物で節約生活な始まることになるかな。

 

 あ、『早馬の召喚笛』はマジックアイテムっていう物みたいで、吹いたら足の速い馬が近くに来てくれるらしいよ。実は自分で走った方が速いっていうのはのは内緒。

 

 えっと、ムーンビーストの姿が確認されているのはアクセルの北側、馬車で大体半日くらいの地点らしいから、今日の夜に移動開始だね。順調に進めば明日の昼近くには着くでしょ。

 

 ギルドからは長距離移動時には馬車が無料で臨時支給されるらしいし、後は待つだけだね。

 

 今は……大体18時くらいかな。ちょっと早いけど、晩ご飯でも食べようか。明日の朝ごはんはそこで買うか、自分で作るかしようかな。

 

 

◇◆◇

 

 

 今日のご飯は力を蓄えるために、好物のハンバーグにしといたよ。仕事終わりのハルちゃんとリヤンさんと一緒に食べたよ。二人とも仲良さそうにしてたから「二人は付き合ってるの?」って聞いたら、リヤンさんに違うって即答された。ハルちゃんは顔紅くしてたけど……ほ~う?なるほどぉ?

 

 ちなみに、カエルの肉を食べた感じは鶏肉に似ていて、意外とおいしい。ギルドのシェフさんにハーブを使って焼いてもおいしいかもねって伝えたら、明日にはメニューに出してみるって言われた。いや、もうちょっと考えようよ。

 

―――カエルは分からないけど、事務所では『鶏肉の薬草焼き』は人気メニューだったんだよね。少し懐かしいなぁ……。

 

 あと、今日会ったジャージを着た子と女神アクアを名乗ってた子。土木工事のアルバイトを始めたみたい。もう何人か友達作ってたけど、コミュ力が高いんだね。

 アルバイトの期間は一週間のはずだから、少なくとも一週間は肉体労働だね。筋力をつけるにはちょうどいいと思うよ。

 

 そういえば、明日はハルちゃんが朝ごはん作ってくれるみたい。「それは例の依頼に付いてるオプションか何か?」って聞いたら、「オプションが何かは分かりませんが、個人的な贈り物ですよ」ってさ。

 ボクそんなにハルちゃんと話してたかな?

 

 あっ、ハルちゃんの眼が怖い。多分リヤンさんに抱いてる気持ちに気づいてるのがバレたんだろうね。だいじょ~ぶ、ボクは人の恋路は邪魔しないから。馬に蹴られて死にたくないからね。

 

 

◇◆◇

 

 その日の内に馬車で北の方に向けて出発した。

 

 

 

 

 

 

 ねぇ、馬車ってさ、こう…ガタガタ揺れるのがあってこそだと思うんだ?整備されてない道を走ってる感じがして。

 日本とかのめっちゃ綺麗に整備した道も動きやすさって点じゃいいけど、ガタガタ揺れるのもファンタジーって感じがして。

 

 窓から見える外の景色もゆったりと流れていく感じがボクは好きなんだよね。

 

 ただ、馬車が揺れるってことは、サスペンションとかが開発されてないこの世界だと、その揺れはダイレクトに中に届くんだよね。

 その揺れのおかげでボクはこの道でファンタジー感を味わえてるんだけど…………何が言いたいかというと、お尻が痛い。ガタガタ揺れる度にお尻に振動が来るからキッツ

イ。今度業者さんにサスペンションの作り方を教えちゃおう。

 確か杉下さんが車の仕組みについて調べてた捜査に協力してた時期があったから、少しなら覚えてるよ。

 

 あぁ……お尻痛い……。リュック下に敷いて座布団代わりにしよ。




あけましておめでとうございます。
最後の方に出てきた杉下さんについては活動報告にあげてます。
あと、今回の話は次話投稿の時点で2017文字です。( ・´ー・`)ドヤァ

活動報告にて、リクエストの募集をしています。
もし何かあれはそちらへどうぞ
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