長くなりそうなので分けました。
お楽しみいただけると幸いです。
では、どうぞ!
校長室から逃げ出した俺だが、あのあとすぐに遊佐に捕まった。仕事が面倒なので振り切って逃げようかとも思ったが…
「仕事から逃げないでください」
と、身長差による上目遣いをされたら承諾しちゃうよな。断るための経験値が欲しい…。
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さて、遊佐に連れられやってきました。学習棟屋上!どうやらここで監視の仕事を行うようだ。
「今日のうちは2人で行います。明日は私、明後日は比企谷さんというように一日置きで交代しましょう」
「了解だ。あ、聞きたいことがあるんだがいいか?」
「なにか?」
「いや、監視といってもそんな朝早くから夜遅くまでってことはないだろ?そういう時間の目安みたいなのがあるなら教えてくれ」
「そうですね…。朝はNPCのせいとがうごきだす7時頃から最終下校時刻まででいいですよ。お昼ご飯などはなるべく購買などで購入しておくのがいいでしょう」
良心的な時間設定だ。食堂しか使ったことなかったが、購買もあるんだな。そういや、今の時間はもう昼だが購買で買ってきた方がいいのか?
「どうぞ」
買いに行くべきか悩んでいると遊佐が何かをこちらへ寄越してきた。これは…ビニール袋?
「お昼です。比企谷さんの分も買っておきました。パンでよろしいですか?」
「いいのか?」
「はい。そのために買ってきたので」
優しくされると惚れてまうやろーー!(小声)買って貰ったんだし、お金は返そう。
「そうか、いくらだった?」
「いえ、お金はいりませんが」
「俺は養われたいが施されるのは嫌だ」
「違いが分かりません…」
じとっとした目で見られるのゾクゾクしちゃう。新しい扉を開ける前になんとかしなければ。
「なんつーの?そういう貸し借りはしない主義なんだよ」
「それは友人がいなかったということでは?」
「ガハッ」
八幡に80000のダメージ!八幡は目の前が真っ暗になった!なんで知ってんの?やだ、そんなに友達いなさそう?
遊佐は何かを考えこんでるのか考えてるのかわからない表情でこっちを憐れんだ目で見てくる。やめでくれ!そんな目で見ないで!
「はぁ…。では、お金は入りませんから、今度食堂でごはん奢ってください」
「え、そんなのでいいのか?」
マジで?もしかして、俺と飯を食べた「違います」い…ですよねー。そんな勘違いは中学の頃に痛い目見てさよならしてるわ。もう、考えが読まれてることに関しては気にしない。
「そろそろ食べましょう。幹部の皆さんもお昼を食べ終わってしまいます」
「おう。わかった」
ビニール袋の中を見てみると、あんぱん、カレーパン、メロンパンが入ってた。あんぱんといえば、ばいき◯んまんって特に何もしてないのに目の敵にされてる時もあるんだぜ?親近感湧くわ〜。俺も比企谷菌とか言われてたしな。あれ?雨でも降ってきたのかな?目の前が水で溢れて見えないんだ…。
「比企谷さん?どうしました?」
「ん、なんでもない。世の虚しさを考えていただけだ…」
「何故今…?」
いい加減に食べよう。いただきまーす。
飲むものはマッカンを。この学校の自販機にあったんだぜ?最高だな。この世界。
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ごちそうさまでした。え?食事の描写?特に何もないからないですが、なにか?
さて、飯も食べましたし、仕事ですね。
「で、誰か見えるのか?」
双眼鏡で人を探しながら遊佐に聞く。双眼鏡で見つけたら、そいつの盗聴器に通信機のチャンネルを合わせるといったような仕事内容だ。ここまで堂々と盗聴器使うこととかあって欲しくなかったな…。
「いました。あれは…」
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本日の業務しゅーりょー。まさかの全員が動くとか…。なんなの?こいつらには、仲間という文字はないの?というか入って行った教室とか普通の部活が活動してるじゃねぇか。マンガ部とかに交渉ってなにやってんの?というかこの学園のNPCたちもおかしくね?多少ぼかしていたとはいえ、なんで殺人計画ばりのものに嬉々として関わってんだ?突っ込みどころが多すぎる!!
あ、でも動かない奴もいたな。えーと、岩沢、ひさ子、関根、入江、野田、音無か。野田は1人でなんとかしようとしてんのか?というかそもそも作戦考えられるのか?
他に関しては、この作戦自体にやる気を出すことはないだろう。頭のネジ何本も吹っ飛んでる作戦だしな。
「今日は終わりにしましょう。他の方は動きそうもない方ばかりですし。野田さんは、まあ、作戦を考えられないのでしょうが…」
同じこと考えてたよ。野田への信頼が厚いな、いろんな意味で。
「では、比企谷さん。ご飯を食べに行きましょう」
「え、なんで?」
そう聞くと遊佐はどことなくムッとしたような顔をした、気がした。能面で顔の表情あんま変わらないから雰囲気で。
「お昼のことをもう忘れたんですか?」
「昼…?」
はて…?昼といえば、遊佐が飯をくれてそれに対するお礼として奢るという話はしたが…まさか、それか?
「えっと…。飯を一回奢るってやつか?」
「そうです」
「今から?」
「今からです。言っておかないと比企谷さんは、自分から誘うことはしないで逃げるでしょうし」
よくわかってんな〜。そのとぉーり!誤魔化して煙に巻こうとする作戦は失敗でした。女子をご飯に誘うとか俺のコミュ力では不可能だ。
「…わかった。じゃあ、行くか」
「はい」
こうして、俺と遊佐は屋上を後にした。
〜大食堂〜
さってと、なににしようか?食券は貰ってるし、その中から選ぶとしよう。と、その前に、
「遊佐はなにたべるんだ?この食券の中から選んでくれ」
「いえ、比企谷さんの後でいいですよ」
「これはお礼なんだから、先に選べ」
「では、これで」
そういって遊佐は数ある食券の中からオムライスをチョイスした。なんかかわいいな。俺はなににしようかと食券に目を落とす。
えーと?ステーキ丼、塩ラーメン、ラーメンセット、葛餅、カツカレー、アイス、カレー(ナン)、生レバー…⁉︎生レバー、だと?え、この食堂そんなのあんのかよ。行きてた頃に生レバーとか見たことないぞ。見てみたいけど食べたくない。そのうち誰かに押し付けるか…
「生レバーなんてのもあるのか。恐ろしいな」
「生レバーの他にも珍しいものならば、臭豆腐などありますが」
は?そんなのあんの?臭豆腐とは中国にあるとても臭い豆腐のことだ。俺は食べたことないけどな。
「そんなのたべるやつとかいんのか?」
「流石にいないとは思いますが…」
ですよね。そんな兵器みたいなもの食べるやつなんていないわな。俺はラーメンセットにでもしよう。この世界に来て始めてのラーメンだな。楽しみだ。
食券をおばちゃんに提出している遊佐とは一定の距離を開けて、後ろに続き、料理をもらう。ラーメンセットの内容は、醤油ラーメン、餃子、炒飯、杏仁豆腐と結構豪華なセットだった。
さて、じゃあ1人で食うかな。席を探しに行こうとしたが、服を引っ張られるような抵抗を感じた。振り向くとそこには遊佐が俺の制服を掴んでいた。
「どこにいくんですか?」
「どこって、1人の席を探しに」
「一緒に食べないんですか?」
「え?」
「え?」
え?一緒に食べるの?
「待て待て、確か返そうとした貸しの内容はご飯を1回奢る、だ。つまりは、もう奢ったから借りは返したした。よって、別に一緒に食べる必要はない。Q.E.D」
「はぁ…」
ため息つかれましたよ?あれ?違った?
「奢ってもらって一緒に食べないという選択肢は流石にないですよ」
「そうなのか?奢ったり、奢られたりすることがなかったから知らん」
同情の目で見るのは辞めて!その目で見られるのは割と辛いの!
「ともかく、こっちで食べましょう」
「…了解」
こうして、俺は遊佐と晩飯を食べることになり(強制)、明日の打ち合わせ的なものをして部屋に帰ったのだった。明日は休みだって!わーい!わーい!
試験が近いので更新は遅くなるかもです。
ダンロンv3が面白いよ…。やっと、一章が終わったよ…。
閲覧ありがとうございます!