やはり俺が死後の世界で過ごすのは間違っている   作:璃羅

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この作品の時間軸はだいたいアニメAB!の1話と2話の間くらいです。

自分が書いたものを見てもらうだけでも嬉しいものですね。

頑張って書いていきたいものです。
では、二話をどうぞー。


第2話 彼は勧誘を受ける

「そういえば名前を聞いていませんでしたね。私の名前は遊佐と申します」

「あ、ああ。俺はひきぎゃ…比企谷八幡だ」

 

あー!噛んじゃったよ!恥ずかしっ!自己紹介とかそんなしないし、緊張して噛んじゃったよ!ふえーん。自分でやっててキモいな。やめよう。

 

屋上から出てリノリウムの廊下を少し歩いたところで遊佐が自己紹介をして来た。

 

「比企谷さんですか…。よろしくお願いします」

「お、おう。こちらこそ」

 

笑わない、、だと⁉︎優しいな、今まで自己紹介で笑われていた俺から見ればこの対応はとても嬉しい。うっかり告白までしそう。

置いてかれないようにした上でさらにストーカーに間違われないように細心の注意をはらいながら一定の距離を開けて、遊佐についていく。

 

「それはそうとして、どこに向かってるんだ?」

「校長室です」

「ほーん、え、リーダーって校長なの?」

「いえ、校長室を占領しているだけです」

 

先ほどの浮かべた不良というイメージはあながち間違っていないのではないだろうか。そう考えてると、校長室を占拠出来るみたいだしリーダーは屈強そうな男だろうか。

違うか、違いますね。さっき通信の相手に『ゆりっぺ』とか言ってたしな。これで男だったらどうしよう。

 

遊佐と2人で歩いていると、前方から俺が着ているような学ランではない服を着た男子生徒が2人やってくる。なるほど、これが男子の制服か。

 

「よ!遊佐。新人か?」

「どうも。日向さん、音無さん。これからゆりっぺさんのところへ行くところです」

「そっか。なら俺たちも行こうと思ってたし、一緒に行くか」

 

えーー。超リア充な感じじゃないですかやだー。一緒に行こうとかナチュナルに誘えるとかコミュ力たけー。

青い髪の方はどことなくチャラいがイケメンに分類されるだろう。もう一方の赤いような茶髪の男も充分にイケメンだ。クソっ!世の中不公平だな。

 

「…目が腐ってるな。えーと。幹部の日向だ。よろしくな」

 

青い髪の男が自己紹介してきた。聞こえてるんですが。小声で言うならせめて聞こえないように言ってもらいたい。難聴属性は持っていないもんでして。

 

「おい、日向。俺は音無だ。最近来たばっかりの記憶のない新参者だが、色々と教えられることがあると思う。よろしくな」

 

茶髪の男も挨拶をしてくる。目のことを触れないとは、やだ、イケメン。茶髪は音無だな。おけ、覚えた。記憶がないというのはよくあることなのだろうか。

 

「比企谷だ。よろしく?って幹部てなに?」

「そういえば、まだ説明してませんでした。ですが、もう着いたのであとは中で聞いてください」

 

いつの間にか校長室に到着していた。本当に校長室にいんのか。

 

「神も仏も天使もなし」

 

そういって日向という青髪は中に入って行く。今のは合言葉みたいなものか?関係ない奴がいる前でそんなこといって良かったのか?考えがあるのかそれともなにも考えていないのか。

 

「比企谷さん、どうぞ」

 

なかから遊佐が入れと促してくる。考えてても仕方ない。さっさと入るか。中に入ると、ソファに座っている音無と日向の2人と本来なら校長がいるのであろう机の近くに遊佐が、椅子が反対側を向いていることを考えると、そこにゆりっぺとやらがいるのだろう。

 

「ようこそ、我が死んだ世界戦線へ。歓迎するわ」

 

声が聞こえて豪華な椅子が回転する。そこには紫の髪にベレー帽を被った強気そうな少女がいた。よかった、女子で。いや、良くないけど。

 

「私は仲村ゆり。この戦線のリーダーよ。よろしくね」

「あ、ああ。比企谷だ。よろしく?」

「なぜ、疑問形なのかしら?あなた目が凄いわね…まあいいわ。それであなたはこの世界についてどの程度知ってる?」

「今目のこと言う必要あった?どの程度つっても、ここが死後の世界であることと未練がある人間がいるっつーことくらいしか知らんな」

「そう。順応性が高いのは良いことだわ。なら一応説明しておくわ」

 

〜少女説明中〜

 

仲村の説明によると

 

・ここは青春を謳歌出来なかった人がやってくる。

・来るやつ全員なにかしらの未練を持っている。

・死ぬようなダメージを受けたら死ぬが、そのうち生き返る。

・学生生活を送ることもできるが、そうしていると消える。

・食欲など生きていた時に感じることが出来たものはここでも感じる。

・この世界から消えたとしてもなにに転載するかわからない。

・ここは死んだ世界戦線(通称SSS クラススリーエス)と言うらしい。

 

「そもそも戦線ってなに?なんかと戦ってるのか?」

「ーー天使よ。我々は神に抗うためにこの戦線で天使と戦っているの。これを使ってね」

 

そういいながら黒光りするものを出してきた。え、、、それって銃?モデルガ「本物よ」ン…ええぇーーー!!まじかよ!これにも驚きだがさらに気になることを言った。

天使がいるらしい。天使っていうとあの天使か?羽が生えた?

俺が知っている天使を想像していると横から声がかかる。

 

「いえ、そういう天使ではありません」

「なんで遊佐は考えてることわかるの?そんなにわかりやすいの?」

「あなた達なんか仲良さげね。で、天使だけど彼女は生徒会長をやってるわ」

 

ただ最初に会ったのが遊佐で話しやすいだけで仲がいいわけではない。勘違いはしない。

 

「ほー。でも、生徒会長なんだろ?それってただの人間じゃないのか?」

「貴方は力を見ていないからそういうことを言えるのよ。手から刃物が生えて、一突きだからね。そこの音無くんが証人よ。他にも何人か調べようとして消えているわ」

 

音無の方を向くと神妙な感じでうなづいていた。マジかよ…。

 

「で。そんな天使に消されないように私達は抗っているわけ。天使を倒して神を引きずり出すために」

「神様なんてものがいるのか?」

「こんな世界があるんだし、いてもおかしくないでしょ?…それに、辛い人生を送らせられた文句を言わなきゃ気が済まないの」

 

そういう仲村の目には激情が宿っていた。こいつも生前に何かあったのだろう。そして、多分だが遊佐にも、日向にも、音無にも。ここは生前に未練がある者がやってくる世界だと、仲村はいった。

そう考えると俺の未練とはなんだろうか?黒歴史が多過ぎて思いつかないな…。なにこれ、悲しくないのに涙が出るよ…。

 

「あなたも、辛い人生だったのね…。この戦線は過去のことは聞かないわ。で、どうかしら?貴方、この戦線に入ってくれない?目はあれだけど、あなたからはここの連中にない知性を感じるわ」

 

なんか黒歴史に想いを馳せていたら、同情と同時に勧誘されてしまった…。ついでに再びdisられたけど。

 

「え、お断りします」

「そうよねー。断るわよねって、ええっーー‼︎断るの⁈なんでよ!今の流れだと入る流れでしょう⁉︎」

「いや、あれがあれだからちょっと…」

 

というか、組織に属するとかマジ無理。ぼっち舐めんな。こんなぼっちが入ったところで空気悪くするだけだって。

 

「あれってなによ!はっ…そうよ!この校長室が一番安全な場所なのよ?ここから出たらいつ天使に襲われるかわかったもんじゃないわ。トラップも設置してあるし!」

「『神も仏も天使もなし』だろ?さっき日向が言ってたの覚えた」

「日ぃ〜向ぁ〜〜く〜〜ん?ちょっとお話があるんだけど?」

 

こわっ!仲村の後ろにドス黒いオーラが見えるよ?そのオーラに当てられた日向は焦っている。

 

「いや、まてゆりっぺ!戦線に入ると思ってたんだよ!だから俺は悪くないはずだ!」

「どう思う?遊佐さん」

「アウトでしょうか」

「ちょっ!!遊佐さぁん⁉︎」

 

一応、日向にも俺の前で合言葉をいったことには考えがあったようだ。

日向は弁明を試みるも遊佐からバッサリと判決を受けていた。

 

「じゃ、帰るわ」

 

なにやら騒々しくなってきたし、ここにいても仕方がない。比企谷八幡はクールに去るぜ。そうして俺は校長室を去ったーーー。

 

 

〜八幡が帰った後の校長室〜

 

「あーもう!帰っちゃったじゃない!日向くんのせいで!」

「俺のせいじゃないだろ!なんで俺のせいになんの?why?」

「日向。そのwhyって流行らせたいのか?全然流行ってないぞ」

「ちげーよ!口癖だよ!流行らせる気なんて一切ないですから!」

「日向くんのそれはどうでもいいわ。ただ彼を逃したのは痛いわね…」

「ゆり、どうしてそこまで比企谷にこだわるんだ?」

「彼はこの戦線の弱点を補う力を持っていると直感で感じたのよ」

「ゆりっぺの直感はよくあたるからな〜。ちなみにこの戦線の弱点って?」

「幹部の殆どがアホなこと」

 

ああ、と音無から納得した空気が流れる。その殆どの中の1人である日向は、あいつらだなと自分は外して考えていた。ちなみにゆりもその中の1人にカウントされると遊佐は思っている。

 

「邪魔してくれた日向くんには、罰ゲームでもやってもらおうと思ったけど、あることをやってくれたら今回は見逃すわ」

 

罰ゲームという言葉に日向の体が震える。彼はこの戦線の古参であるがために幾度となくその罰を見に受けてきたために体が覚えてしまっているのだった…。

 

「そ、そのあることとは?」

 

ゴクッと日向、音無は息を飲む。

 

「彼をなんとかしてこの戦線に入れなさい。そうすれば、罰ゲームはなしよ」

「ええっ。難しくないか?あそこまで頑なだとだいぶ時間かかるぜ?」

「そしたら、日向くんが罰を受けるだけよ♡ちなみに明日までにお願いね♡」

「明日って短くないですか⁈」

 

いい笑顔で酷いことを言うゆりであった。だが、日向は人格崩壊まったなしの罰は嫌なため、しぶしぶながらも了承する。

 

「んじゃ、今日は作戦会議して、とりあえず明日からだな。他の幹部連中にも話つけて協力してもらおう。音無、手伝ってくれよ?」

「ああ、できる限りは手伝うぞ」

「よっしゃ!お前が入れば百人力だな!」

 

音無は手の甲を頰に当て、

 

「お前やっぱりこれなのか?」

「ちげーよ!」

 

漫才をしながら2人は校長室から出て行った。

日向のアッチ系疑惑を残しながらーー。

 

「ふぅ。ようやく喧しいのが行ったわね。にしても、彼はなんとしても戦線のメンバーに入れたいわね。ね?遊佐さん?」

 

しばらく口を開いていなかった遊佐にゆりが話しかけるが、遊佐からの反応はなかった。

 

「遊佐さん?どうかした?」

「…いえ、なんでもありません。彼が加入したら、ですよね。確かにこの戦線には頭脳労働をする人が少ないのでいてくれたら助かります」

 

割と本心から遊佐はそう思う。

 

「まあ、勧誘はアホどもにはそんな期待してないけど彼が来るのを待つことにしましょう。悪いけど遊佐さん、明日は彼のことを出来るだけ監視していて。じゃ、今日は解散しましょうか」

「はい、お疲れ様でした。ゆりっぺさん」

 

1人になった遊佐は考えていた…。どんな人生を送ったら彼のような目になるのでしょうか。彼の目にはなにが写っているのだろうか。

遊佐は先ほどこの世界にやってきた少年のことを考える。なぜ、気になっているのでしょうか。

 

能面の少女は思想にふけるーー。

 

 




〜おまけ〜

「松下五段が見当たらねーぞ!」
「何日か前から山籠りしている⁉︎帰って来るのは明日⁉︎」

「大丈夫なのか…?」

果たして日向は罰ゲームを回避できるのか!

1月3日 加筆しました
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