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では、どうぞ〜。
指摘された点を加筆しました。
「知らない天井だ…」
カーテンの隙間から漏れてくる陽射しによって目が醒める。目を開けたら昨日あったことは全て夢でいつもの自分部屋だった。なんてことはなく、昨日自分が寝た部屋だった。
一度は言ってみたいランキングの上位に位置するセリフを口にしながら、体を起こす。
「はあ、夢じゃなかったか…」
死後の世界での初めての朝を迎える。夢であったらどれだけよかったか。まだ割り切れてはいないものの、いかんせん腹が減った。
昨日は、結局何も食べてないし、朝は流石に食べることにしよう。しっかし本当に腹は減るんだな。八幡学んだよ。さて、行くか。
あ、時計みたらもう、12時過ぎてら。
あの後、最低限の身だしなみを整え、立華に教えてもらった道を辿る。気持ちのいい昼だ。こんな日は、ベストプレイスでのんびり読書でもしたいものだ。時間はあることだし、ベストプレイスでも探そうか。
昨日の夜とは違う穏やかな気持ちで大食堂を目指す。
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やって来ました食堂!いまさらだが、服だとか用意した覚えがないものがクローゼットとかに入ってたのはビビった。この制服とかサイズまでぴったりなんだぜ?
昨日もきたが時間が夕方だったのでほとんど生徒はいなかったが、この時間帯は昼休みなのだろうか、凄まじい数の生徒が食事をとっている。
この中のうち何人が人間なのだろうか。人間全員がSSSに属しているわけではないだろうしな。
券売機へと並ぶ。時間が多少ずれたのだろうか、あまり券売機に人は並んではいなかった。一体どんな料理があるのだろう。こういう初めての場所で初めてのことってなんかむず痒くなるよね?俺だけだろうか。
えーと、なになに?うどん、定食、丼物、そば、カレー、イタリアン、フレンチ、ファーストフード、パン、etc…メニュー多過ぎだろ!カテゴリだけでどんだけあるんだ⁉︎まあ、起きたばかりだし、昼だが軽めにパンから選ぶか。BLTサンドにでもしておこう。メシは、種類があって楽しめそうだ。
食券をおばちゃんにだし、BLTサンドを受け取る。人がいないところに行こう、とキョロキョロ見回して徘徊してみる。奥の方に誰も座ってないテーブル席があった。徘徊ってゾンビかよ。
「いただきます」
食べてみると思った以上に美味い。パンのサクサク感とかベーコンのカリッとした感じとかレタスのシャキシャキ感とか美味いわ〜。あ、トマト苦手なの忘れてたわ。避けとこ。こういう野菜はどこで作ってんのかね?この世界で作れるのか?
「相席よろしいですか?」
BLTサンドに舌鼓を打っていると、後ろの方で声が聞こえた。どうせリア充達がよろしくしてるんだろ。こんな奥の方まで来てリア充してんじゃねーよ。ボッチがいづらいだろうが。チッ、爆ぜろ。
「聞いていますか?」
おいおい、話しかけられてるんだから無視はやめてやれよ、誰かさん。そういうのってリア充達は楽しんでやるけどやられてる方は結構辛いんだからな。
え?俺?や、やられてないよ?
「比企谷さん。貴方にいってるんですけど」
「えっ?」
名前を呼ばれ振り返ると昨日も会った無表情の遊佐がいた。よく俺がいるところがわかったな…。トレーを持っているが置いてるのは蕎麦か?というかどことなくジトッとした目を向けてる気がする。
「聞いていますか?それともわざと無視しているのですか?酷い人ですね」
「いや、悪い。俺が話しかけられているとは思わなかったんだ」
「失礼します」
そういうと遊佐は、向かいの席に座ってきた。やっぱり蕎麦だったか。蕎麦もうまそうだな。というか、
「なんでここに来たんだ?他にも席はあっただろ」
「いえ、特に意味はありません。ただ、1人で食べているのが見えたので。あと、用があったので」
ええー。なにそれ。つまりは俺がボッチだったから憐れみで来たんですね。期待はしてなかったよ?本当だよ?
「用ってなんだ?」
「ところで何故無視したんですか?それも二回も」
やっべ。なんか根に持ってるじゃーん。質問したのに無視されちゃったじゃーん。無表情でじっと見られるとなんかぞわぞわするな。
「根に持ってません」
「ねえ、なんで考えてることわかるの?超能力者なの?」
「顔に出ていますよ」
マジか。自分では分からないもんだな。気をつけよ。ポーカーフェイスは得意だと思ってたわ。あ、でもポーカーフェイスする相手とかいなかったから実際はポーカーフェイスかどうかだったなんてわかんないね!かなC!
「で、無視した理由はなんですか?」
「む、無視はしてないにょ。んんっ、してないぞ?俺に話しかける人がいるとは思わなかっただけだ。それに、もし振り向いて違う人に言ってたらそんなの黒歴史が作られるだけだろうが」
無表情のプレッシャーに負けて噛んでしまった。俺は悪くねぇ!無表情の美人って凄みがあるよね。
「なるほど。そういうことになったことがあるんですね」
「ばば、馬鹿言うんじゃないよ。そ、そんなわけないだろう」
小学生の時に呼ばれたと思って振り返ったら、違う奴を呼んでたなんてことはないぞ!それからナルガヤと呼ばれるようになってしまった。許さん、同じクラスだった富山くん。
「はあ…。そういうことにしておきましょう」
「いやいや、そう言った事実は無いんだって。ところで、なんで遊佐は1人?もしかしてボ「違います」ッチ…早いよ」
いやほんと早い。まだ言い切ってなかったのに。ぼっちだと思った理由は、昨日も1人でいたし多少は、ね?
「基本的に私は情報収集が仕事なので。」
「ふーん。そうなのか。大変そうだな。そういえば用事って結局なんなんだ?」
情報収集ねぇ…。教室でうつ伏せになって聞き耳をたてる俺の人間観察という趣味も情報収集が得意ということになるだろうか?なりませんね、すいません。
「念のため、忠告を」
「忠告?なんのだ?」
「日向さんがあなたを勧誘するようにゆりっぺさんが命令をしました。つきましては、あなたをなんとしても戦線に入れるために色々な戦線の幹部メンバーに声をかけているでしょう。よって、様々な手段で仕掛けてくると思います」
えー。なにそれ。すごい面倒。というかこんなに誰かに求められるなんて、俺の人生の中で初めてなんじゃないか?俺の人生の中で空前のモテ期到来⁉︎あ、俺の人生終わってましたね。テヘッ☆
「何故急に目が腐り始めたのかはわかりませんが、そういうわけなので、一応気をつけておいてください。全体的に頭のベクトルがおかしい方達なので何をするかは想像つかない分、ケガをするかもしれませんし」
「ちょっと?怖いこと言わないでくれない?というか、なんでそこまで俺なんかを入れたいんだ?あと、最初の言葉は必要?」
「昨日ゆりっぺさんが話していたように戦線はアホばかりなので頭脳労働をする人が欲しいとのことです」
目のくだりについては無視ですかそうですか。てか、昨日も言ってたけどそれ、組織として終わってね?
「俺じゃなくても他に勧誘するべき人とかいると思うけどな」
「御愁傷様ですが、それはもうゆりっぺさんに目をつけられてしまった時点で諦めてもらうしかないです。では、私はこれで失礼します」
遊佐はいつの間に食べ終わったのか、トレーを持って行ってしまった。食べるの速いな。食べている瞬間がなかったんじゃないかと思うまである。本当に忠告しに来ただけなのか。
俺は誰かから協力を求められるという経験が一切なかったので、どういう態度を取れば良いのかもわからない。なんで一度も経験なかったんだろう。協力されて排除される側だからですね。
だが、来ると知っておけば一応身を構えることは出来るしな。戦線に入るにしても入らないにしても情報をくれた遊佐には感謝しておこう。
いつ来るかもわからないし、考えていた図書館で本でも借りてベストプレイス探しにでも行きましょうかね。
いつ来るかわからないとか、災害みたいな連中だな。
次回、戦線のあの人達が登場!(するかも)
閲覧ありがとうございました!