引きこもりたい。   作: ラズ

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裁縫は好きだ。

吉報!!!!

例の女性ーーナミさんとは手を組んだだけらしい。しかも船が別なので私のことを認識してもいないようだ。

できればこのままでいたい。

 

先の戦いで穴のあいたシャンクスさんの帽子を繕っていると、兄が島が見えたと言い出した。

寄るつもりらしい。

 

「ごめんまだ途中、後でちゃんと直すっ!!」

 

手だけ樽から出して、兄に帽子を渡す。

船室からナミさんが出てきた。

 

「今、女の子の声がしなかった?」

「き、キコエナカッタゾ。」

 

兄は動揺を隠すように帽子を高速でツンツンした。

また穴あくから止めて!!!

 

「ってアンタその帽子!!何で直ってるのよ、帽子までビックリ人間の仲間入り!??」

「さ、さぁな。ナンデダローナ。」

 

兄はゾロに視線で助けを求めた。

分かり易すぎるよ…。

 

「…別に、男が裁縫できてもカッコ悪いとは思わないから安心なさい。大事な帽子なんでしょ?」

 

良かったぁぁ…、別の意味でとってくれた。

 

「おう!!俺の宝だ!!!という訳であの島に行くぞ!!」

「どういう訳よ!!しかもあの島無人島よ、行くだけ無駄…って待て!!!!」

「仲間になってくれる奴いるかなー」

 

え、つまり人間以外の動物を勧誘???

 

 

 

 

 

 

 

こちらナミさんが降り立ったのを確認、ドーゾ。

ゾロが寝ています、ドーゾ。

そろそろ私もコッソリ降りて魚でも獲ろうかと思います、ドーゾ。

 

「おいゾロ、降りて来いよ!」

 

…って危なっ、ナミさんこっち向いた。

寝かしといてあげなさいとか言ってる、好感度が-273度から-272度に上がった。

 

「コケコッコー!!」

 

なんか変なのいるし。鶏かと思ったら見た目が狐だった。

鳥類なの?ほ乳類なの??

兄たちを素通りしてこっちに来る。

こ っ ち く ん な

…あれ食べれるのかなぁ。鶏よりなら食べれるのかなぁ?

狐って臭いから昔は香草使って無理矢理食べたけど、別に今は何も食べるものがない訳じゃないし…。

やっぱいいや。

誰も見ていないのでなるべく音を立てずに潜ってみることにした。

 

 

…!!?

猫が海の底の岩に張り付いてる。謎生物は陸だけではないらしい。

…動かない。

一度浮上して息を吸い、そこへ行ってみた。

そっと触れてみると、固い感触……それこそ貝類のような。

 

味が分からないので獲るのは止めることにした。猫臭いただの貝とかだったら最悪だし。

因みに猫も食べたことある身としては、猫は可愛さに能力値を全て振り切った結果臭みが出たんだと信じてる。

 

 

 

 

 

「…も箱…詰まった……は初めて見たよ、箱入り息子なのか?」

「あぁ、小さな頃から大切に育てられて…ってアホかお前!!?」

 

浮上したら兄が足の生えたブロッコリーと会話していた。え、どういう状況?

あのブロッコリーもこの島特有の生物なのかな??…おっ、白菜っぽい海藻だ。食べてみよ。

 

「嵌っちまったんだよ、抜けねぇんだ!!20年もこのままだ!!お前らにこの切なさが解るか!?」

 

解りません。でもあなたが人間ってことは分かりました。

 

「え!!?あんた20年もこの島にいるの!!?」

「馬鹿みてぇ。」

「ぶっ殺すぞテメェ!!!」

 

でも兄の言う通りだよね、箱なんか壊せば良いのに。あの人そこまで臭わないし…トイレはいけてるってことは、突き出てる足の間も空いてるんだろうし…。

兄がブロッコリーの口を摑んで引っ張って怒られてる。汚いから後で手ぇ洗ってって言っとこう。

本人はミラクルフィットとか言ってるけれど、あれ下からなら出れるんじゃないかなぁ。

…嫌なもの見そうだから絶対手伝わないけど。

 

「宝探しにゃ命掛けても惜しくねぇよな!!お前らも何か地図を持ってるのか?」

 

話がいつの間にか進んでいた。あの人間も海賊だったらしい。

 

「"偉大なる航路"の地図なら持ってるぞ!!俺は"ワンピース"を目指すんだ。」

「な、なに!!?まさか、本気で入るつもりか!?……で、どれが"偉大なる航路"だ?」

 

ブロッコリーは兄が広げて見せた海図を覗いた。興味津々だなぁ。

 

「さぁ……わかんねぇけど。たわしのおっさんは知らねぇのか?」

「俺は海図なんてさっぱりだ!」

「なんだそうか!!」

 

たわしかぁ、なかなか的を得てますな。汚れつきそう的な意味で。

 

「海賊同士でする会話じゃないわ…。」

 

それには同意かな、人のこと言えないけれど。

ナミさんがなんか説明を始めた。

 

曰く、この世界には海が二つあり、それを区切っているのが"赤い土の大地"、それに垂直な航路が"偉大なる航路"。

流石にそれは知っている、私は航海図が読めないだけだ!!!(どーーん

 

「世界一周旅行ってことか。」

 

…兄は知らなかったらしい。え、目指してるんだよね??

 

とりあえず結論:"偉大なる航路"は危険って話らしい。

ブロッコリーは森の奥の宝箱に未練があるそうだ。

二人を連れて行ってしまった。

…戻ってくるまでに体拭いとこう。

 

 

 

 

ブロッコリーが勧誘された。兄が誘う人だから大丈夫という自信が崩れそうだよ…。

まぁ、ゾロは良い人だったけどさぁ。

因みに、白菜っぽい海藻は長時間茹でた白菜にぬめりを加えたかんじで激マズだった。




グランドラインと書くべきか、偉大なる航路と書くべきか…。
そして中間テストが近い。
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