月曜日のたわわ〜幼馴染はとてもたわわです〜   作:とちおとめ

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今回の話は本編とは関係ありません。
おそらく一話完結型です。
ユー君やアイちゃんは出てきません。

単純にイラストの双子ちゃんを見て書きたかっただけです。
キャラの姿が見たい方は“月曜日のたわわ 双子”と検索すればすぐに出てきます(笑)

基本二人同時に今回は話していますが、最初に話しているのがイラストで言う右の子で、次に話している子が左の子というイメージです。


本編とは関係のない話 双子編

 人の変化とはすぐには気付かないものだ。

 もちろん見た目に関してはすぐに分かることではあるがその人が持つ内側、内面の変化に関しては普通気づかないものだと俺は思う。

 だからこそ、俺は今の現状に困惑してしまっている。

 

「あなたが好きなのよ」

「あなたが好き……っ!」

 

 全く顔の同じ双子が俺に告白をしてきたのだ。

 目の前の双子とは物心付いた頃から一緒だった。何をする時にも一緒で、この三人の誰かが欠けている時などなかったしこれからもその瞬間は絶対にない、そう言い切れるほどには俺たち三人の仲は良好だった。

 ずっと仲が良かった俺たち、ずっと友達でいると思っていた俺たち……だからこそ、俺はその友達という垣根を超えようと言わんばかりの双子の告白に困惑しているのだ。

 

「ふふ、困ってるわねやっぱり……でも、そんな顔もやっぱり可愛いわ」

「……うん。可愛いよ」

 

 俺の困惑顔に何を思ったのか可愛いなどと言い出す双子。その指摘に恥ずかしくなって目を泳がせてしまったのが更にツボにハマったのか双子はクスクスと笑うだけ。俺はそんな双子の様子にムッとしてしまったが、その俺の反応さえも彼女たちは愛しい者を見るような優しい眼差しを向けるだけだった。

 正直とても調子が狂う。けれどだからと言って今この状況が好転することはなく、ゆっくりと時間は過ぎていくだけ。けれど正直、俺が彼女たちに告白されたことは嘘ではなく真実……故に俺はそのことに関して口を開く他なかった。

 

「……えっと……冗談ではなく、本気なのか?」

 

 俺のその言葉に、双子は即答だった。

 

「もちろんよ。あなたが好き。この気持ちは本物よ」

「もちろん……あなたが好き。私も本気だよ」

 

 双子の目は紛れもない本心を語る物、嘘偽りのない本物の好意だった。

 彼女たちの言葉を聞き、俺はゆっくりと双子を見つめる。俺のその目線に彼女たちは頬を赤らめ少し照れくさそうにするが、それでもいつも見せてくれる笑顔を隠すことは決してしなかった。

 彼女たちは幼馴染、けれどそういう関係になれればと考えなかったことはない。今はもう高校生にもなって恋愛にも興味がかなりある年頃だ。学校でも彼氏がいる人、彼女がいる人を見て羨ましいと思ったことだってもちろんある。好きになった女性と一緒に多くのことをしてみたい、そんな関係になりたいと考えたのはいつだってこの双子たちだった。

 ずっと一緒にいたとはいっても、成長していく彼女たちを見て段々と女性として意識していく。少女から女性への成長を示すように可愛いと思っていた顔立ちは美しくなり、平らだった胸はたわわに実り……このように挙げればキリがないが、彼女たちはもう立派に大人の女性へと近づいていたのだ。

 些細なことでもドキドキしてしまい彼女たちの存在を大きく感じてしまうこの感覚、もしかしたらこういう気持ちを抱えている時点で俺も同様に恋をしてしまっていたのかもしれない。

 

「……………」

 

 双子に告白されたこと、己の気持ちを理解した今となってはそれはとても嬉しかった。願わくば俺の方から気持ちを伝えたかったなどと考えはしたが、もう告白されてしまった身となってはそれは過ぎたことである。

 

「……………」

「……………」

 

 黙り込んだ俺の返答を待つように、双子は口を閉じて俺を見つめながらジッとしていた。

 彼女たちに気持ちに応えなければ……そう考えるのだが、ここで俺は一つの事実に気付く。それは俺がこの双子のどちらかではなく、どちらも好きなのだというものだった。それも当然で、俺にとって彼女たちは二人揃って大切な存在なのだ。どちらかに優劣なんてなく、どちらにも傍にいて欲しいという願いがある。もちろんこの考え方は許されない物であり、ハッキリさせなければいけないものであるということは理解している。理解しているのだが、やっぱり俺には彼女たちのどちらかを選ぶという選択肢は選べそうになかった。

 

「俺は……」

 

 ここから続く言葉はおそらく永遠に出てこない、俺は直感でそう感じた。

 答えが出せず、ハッキリしない俺に対し双子はどのような言葉を掛けてくるだろうか……悩みに悩み抜いていた俺の心を察してなのか、双子が口を開いた。

 

「ねえ。どうして私たちが一緒に告白したと思う?」

「……どうしてか分かるかな?」

 

 ……確かにそれについては分からない。

 答えが出せない俺の元に歩み寄り、左右から抱きしめるようにその身を寄せながら双子は口を開いた。

 

「きっとあなたは優しいから、どっちかなんて選べないと思ったわ。そしてそれは私たちも嫌だった」

「うん。私たちは三人で一緒だから。私たちどちらかが選ばれて、どちらかが身を引くのも嫌だった」

 

『だから』

 

 彼女たちは言葉にする。

 同時に告白した意味を。

 

「私たち二人をあなたの彼女にしてほしいと思ったのよ」

「そうすれば三人とも幸せになれる。誰も泣かない方法」

 

 二人を彼女にする、つまり二人と同時に付き合うという選択肢を彼女たちは考えていたのだ。確かにその方法が許されるのであるならそれが尤もいい方法なのだろう……けれども今のご時世、そんな在り方は絶対に肯定されない。絶対に、確実に世間に否定される在り方。

 

「もちろん、これが一般的にはダメなものだって分かってるわ。それでも私たちはこの方法を取ろうと決めた。愛するあなたと共に、大切な半身であるこの子も一緒になるために」

「我儘だって、簡単なことじゃないって分かってる。それでもこの方法を取りたいの。愛するあなたと共に、大切な半身のこの子も一緒にいるために」

 

 生半可なものではない、絶対にそうするのだという覚悟を双子は既に持っていた。

 双子は俺から離れ、大きめのベッドに向かう。そして――。

 

「ちょっ!?」

 

 双子はほぼ同時にスカートを脱いだのだ。

 スルッと綺麗にスカートは脱げ落ち、健康的な素足が露になる。意識しなくても、魅惑的なその光景に自然と目線が固定されてしまう。

 更にカッターシャツの胸元ボタンを外すことで、窮屈に押し込められていたたわわな胸がその谷間をくっきりと見せつけるように現れた。

 双子はベッドに座り、互いに体を寄せ合う。

 互いの体の距離が0になったことで、お互いの胸がお互いの胸に潰されるようにむにゅりと歪むその光景はとても官能的だった。体を寄せ合った双子は俺を見つめる。その目は男を誘うサキュバスのよう、情欲を駆り立てられ双子しか見えなくさせてしまうような不思議な力を放っているようにさえ見える。

 

「私たちを愛して。強く、激しく、あなたという存在を刻み込んで……っ!」

「私たちを抱いて。体の奥深くまで、あなたの物だと証を刻んで……っ!」

 

 もしかしたら、この場に来た時点で後戻りはできなかったのかもしれない。

 双子を前にして、俺の取った道は――。




幼馴染の全く顔の同じ双子があなたを好きだと、愛してほしいと誘惑してきます。

あなたはどうしますか?

1、押し倒す。
2、押し倒す。
3、押し倒す。
4、押し倒す。
5、押し倒す。

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