ハイスクールD×D 我埋葬に能わず   作:シグマ強攻型

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リハビリがてらのお話でございます


プロローグ

月の光も差さない暗闇の森の中。狼と猿を掛けあわせたような異形はひたすら逃げていた。異形は思う。自分は悪魔の下から逃げ出して、追手や天使や人間を屠ってきた。確か危険度はS級であると聞いたことがある。自分ならそれも納得していた。だが、何故自分は今追われている? これが四大魔王や四大天使などなら分かる。だが、追ってくるのは教会の人間のはず。自分の放った岩が灰になった。それはまだいい。そのような武装などが教会にはあるから。だが、何故自分が放った光線までもが灰になる。ありえない。異形は恐怖を抱きながら森を逃げる。しかし、追手はすぐそこまで迫っていた。

 

 

「『灰は灰に塵は塵に』ってな」

 

 

カソックに身を包んだ男はそう呟くとともに身の丈以上もある十字架を模した銃の引き金を引く。十字架から吐き出された弾丸は大口を開けていた異形を灰に変えこの世から消滅させた。男はそれを確認すると懐からタバコを取り出し口に咥え、タバコの先に両手を覆うように近づけるとタバコに火がついた。ライターなどを持たずに火をつけた男。紫煙をくゆらせながら空を見上げる。

 

 

「さて、と。今日のお仕事終わり。つーか、S級一人とか…完全に殺しにかかっているな。そんなに目障りかねぇ」

 

 

男は異端だった。生まれた時から異形の力を持っていた。同年代に『癒しの聖女』がいた事も原因だったかもしれない。いつしか、男は『教会最強の異形殺し』として生存確率が低い任務に放り込まれていった。まるで『任務にかこつけて死ね』と言われているかのごとく。だが、男は生き残ってきた。

 

 

「アーシアは元気なのかねぇ」

 

 

脳裏に浮かぶのは一歳年下の少女。教会内では『聖女』として崇められており、自分とは正反対の存在。しかし、彼女は普通に自分に話しかけてきて今では大切な友人の一人。忌むべき存在であろうが手を差し伸べる『真の聖女』。彼女の優しさはいずれ彼女を不幸にするだろう。彼女は傷ついていれば悪魔だろうが癒す。それを排他的な教会が許すはずもない。だが、彼女ならなんとかなるという確信もある。

 

 

「まぁ、俺が心配しなくても大丈夫か」

 

 

男は十字架を背負い月の光も差さない暗闇の森を歩く。灯りは咥えているタバコの火のみ。しかし、男は躊躇することなく歩き続ける。

 

 

「帰ったらどうせまた死線に放り込まれるんだろうな。また、ゼノヴィアの機嫌が悪くなりそうだ」

 

 

かつて『異端者』であるとして噛み付いてきた少女を思い出す。今でこそケンカ友達だが最初の頃はあっちが殺す気で噛み付いてきたので対処に困った。なんせあちらは『信仰者』だ。自分のような忌むべきものは排除すべきなのだろう。正直、男は自身の所属する組織に忠誠は持っていない。そもそも『神』すら信じていない。ただ、自分の食い扶持を守るためと恩を返すために居るだけだ。

 

 

「そろそろ身の振り方考えないとガブリエル様に迷惑がかかるな。最悪…消えるか」

 

 

忌むべき存在である自分の後ろ盾になってくれた大天使の一人ガブリエル。彼女への恩返しのために男は教会にいる。彼女だけには迷惑をかけられない。ただでさえ、以前成り行きで堕天使の上層部の家族を助けたせいで異端審問に掛けられかけたのだ。あの時はガブリエルがミカエルに自分を異端審問にかけないように頼み込んだという。

 

 

「まったくあの方には頭が上がらん。しかし、何故ガブリエル様は俺に肩入れして下さるのか」

 

 

目の前に存在しているならば神ですら灰に帰す自身の能力。神器(セイグリット・ギア)とはまた別の異能。自身の所有する神器と掛け合わせることでSS級だろうが何だろうが全て消滅させてきた。

 

 

「『我埋葬に能わず』……俺が死ぬときは灰になって消えるってな」

 

 

男―――アッシュ・グレイヴは静かに咥えていたタバコに触れた。そして、タバコはただ触れただけにもかかわらずボロボロと形を崩して最終的には灰になって消滅した。

 

 

この数日後、アッシュは『癒しの聖女』が『魔女』として追放された事を知り、更には彼女をそそのかした『悪魔』であるとして教会内での立場がより悪くなるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:アッシュ・グレイヴ

 

年齢:18

 

所属:『教会』の討伐隊所属であるが、実際はアッシュを任務にかこつけて殺すためだけの部隊のため、所属はリボーのみ。

 

所有神器:??

 

武装:十字架型複合火器『パニッシャー』、黒鍵、ガブリエルの祝福がされているカソック及び手袋・靴一式

 

異能:手で触れたものを『全て』灰にする能力

 

備考:『教会最強の異形殺し』『大罪人』などのマイナスな二つ名ばかりを持つ教会所属の神父。生まれた時から異能を持っていたせいで『親殺し』を行い『大罪人』として幼少期を過ごしており、一時自棄になり堕天使幹部バラキエルの家族を襲撃していた天使やエクソシストたちを全て灰にした結果、『神に弓引く反逆者』として処刑される寸前まで行ったが、ガブリエルのとりなしにより難を逃れる。しかし、たった一人ではぐれ悪魔や魔獣などの討伐をさせられており、実質任務の中で死ねと言われている状況。また前述の理由から他勢力でも名が知られており、アッシュが教会を追われるか捨てるかすれば自勢力に取り込もうとするものも居る。

 




ヒロインどうしましょうかね?

ご希望等あったらどうぞ。ただし、勝手ながらグレイフィアさんとかは無しで。
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