クリスマスの話を書きたかったですが、書けなかったので……
この特別編では、平穏、メタ発言、ヒロインのキャラ崩壊、酔っぱらい?もしもの世界となっております。
あと特別編から、また次の最新話からキャラ視点を書くようにします
ヴェリテ
それはシスターナナからの一通のメールから始まった。
『今年も残りわずかです。せっかくなので31日の夜、魔法少女の皆さんで一緒に年を越しませんか?』
「みんなで年越しか……それもいいかもね」
いつもの鉄塔で私とスノーホワイトとラ・ピュセルの3人はメールを見ていた。
「うん、こういう機会じゃないとみんなと集まれないからいいね」
「そうだね。こういう話でしか私の出番ももらえないだろうし……」
「あー、ラ・ピュセルは脱落しちゃったもんねー、誰のせいだろうねー」
「ヴェリテ、分かってていってるよね」
「さて、何のことかな?」
「もう二人共、喧嘩しないで」
止めに入るスノーホワイト。
でも一番可哀想なのはスノーホワイトかもしれない。
基本的に私視点だから、スノーホワイトの出番が少ないし……
「ヴェリテ、聞こえてるよ」
「おっと、ごめんね」
「とりあえず31日の20時に王結寺に集合だけど……」
「あれ?そこってルーラたちの拠点だよね。許可もらったのかな?」
シスターナナ
王結寺
そこを訪れたシスターナナはルーラと交渉していた。
「それで場所の提供できませんか?」
「どうして私達の拠点で年越しをしなければいけないのかしら?」
「この街の魔法少女全員が参加しませんが、それでも人数が多くかつ目立たない様にするとなるとここが一番いいと思いまして」
「………まず最初にやるべきことは場所の確保じゃないかしら。確保の後にみんなに知らせたりしないのかしら?」
「あら、それもそうでしたね。すみません」
シスターナナは笑って誤魔化すが、ルーラとしてはイライラしていた。
(こういう段取りをちゃんとしなければいけないというのに、この女は何を考えてるのかしら。しかもウィンタープリズンなんかさっきから無言で睨んでるし……断るなってことかしら?でもこういう事ははっきり言わないと……)
「悪いけど……」
「………ヴェリテは来るの?」
ルーラが断ると言おうとするが、スイムスイムが遮った。
「ヴェリテさんですか?彼女も来ますよ」
「ルーラ、貸してあげよう」
「スイムスイム、あなたね……」
「あはははは、スイムスイムはヴェリテのことが好きだもんねー」
「ルーラ、貸してやりなよースイムスイムの恋の成就のためにー」
ミナエル、ユナエルの二人が寺の中をくるくると飛び回っていた。
ルーラたちはスイムスイムがヴェリテの事が好きなのは前から知っている。
少し前に助けてもらったとか、その時にヴェリテの正体が男の子だっていうのを知ったらしい
「ルーラ、スイムスイムちゃんのために貸してあげようよ」
たまも頼み込んできた。
ルーラはため息をつき、場所の提供を許した。
(何だか最近スイムスイムが中心で動いてるみたいだけど、このグループ大丈夫かしら?)
早速シスターナナたちは年越しパーティーの準備をしている中、ウィンタープリズンがあることを聞いていた。
「そういえば飲み物はどうするんだ?」
「そうですね。こういう集まりではアルコールを用意したほうが……」
「飲めない子がたくさんいそうだけど…‥…」
「そうですね。それでしたらジュースだけで……」
『それだったらファヴに任せてほしいぽん』
呼ばれてもいないのに現れたファヴ。
「ファヴさん、呼んでませんが?」
『呼ばれなくても出てくるのがマスコットキャラぽん』
「今回くらいは何事もなく過ごさせてほしいものだが」
『何だか二人共辛辣だぽん。でもファヴも今回は悪意ではなく善意で出てきたぽん』
ファヴはマジカルフォンにいくつかの飲み物を映し出した。
『これはそっちでいうノンアルコールと似たようなものぽん。だけど魔法の国のものは飲んだら酔っ払った気分になるぽん。しかも身体には悪影響は何もないぽん』
「本当に信用できるものか……」
「信じましょう。ファヴさんも悪意ではなく善意と言ってますし」
『シスターナナは優しいぽん。それじゃいくつか発送しておくぽん。当日はみんなで楽しんでほしいぽん』
ファヴはそう言って姿を消すのであった。
ヴェリテ
そして当日、王結寺に集まった私、スノーホワイト、ラ・ピュセル、リップル、トップスピード、ルーラ、ピーキーエンジェル、たま、スイムスイム、シスターナナ、ヴェス・ウインタープリズン、ハードゴアアリス。
カラミティ・メアリは馴れ合うつもりはないということで不参加、
マジカロイド44は用事があるとのこと
クラムベリーは返信がなく、
ねむりんはみんなの初夢を守ってから来るとのことだった。
「それではみなさん、今日は集まってくださってありがとうございます。今年は色んな事がありましたが、来年も平和のために頑張りましょう。乾杯」
シスターナナの乾杯の合図でみんなも乾杯し、パーティーが始まった。
ファヴからもらったというジュースを飲もうとすると、スイムスイムが声をかけてきた。
「ヴェリテ」
「どうした?スイム」
「この間は……ありがとう」
「この間?あぁスイムが事故りそうになったときのことか。貴方の魔法なら大丈夫だったけど、気をつけたほうが良いわよ」
「うん」
少し前にスイムと行動することがあり、その時に車に轢かれそうになったスイムを助けようとしたが、スイムの魔法はどんなものにも水みたいに潜れるから、無事でよかったけど……
危なくこっちが怪我しそうになったのは言わないでおこう。
「ヴェリテ、出来たらまた今度……」
「ヴェリテ」
スイムが何か言いかけると今度はアリスが声をかけてきた。
「アリス、どうしたんだ?」
「ジュース注ぎにきたんだけど……減ってない」
「あぁ、スイムと話すのに夢中になってたから」
アリスとはこの中では実はかなり古い付き合いだった。
私とスノーホワイトとラ・ピュセルはこの街で初めて魔法少女になった時、アリスの父親が犯罪を起こそうとした時、助けたのが私達だった。
魔法少女の時は他の人には認識できないようになっているけど、アリスは私が助けたことをずっと覚えていた。
そして魔法少女になり、話す機会が増えた。
「スイム?」
でも何故かアリスはスイムの事を睨んでいた。
そしてスイムもアリスのことを睨んでいる。
この二人は何故か仲が悪い。
一体どういうことだろうか?
「ヴェリテが鈍いからだよ」
何だか小声でスノーホワイトに怒られた気がした。
パーティが始まり、今年もあと一時間を切った頃、それは起きた。
「ん~ラ・ピュセル~何だかあつい~」
「ん?そういえばこのジュースってお酒と似たような効果があるから、酔っ払ってきたんじゃないのか?」
「ねぇ~ぬいでいい~」
「いやいや、ダメって………こゆきぃぃぃぃぃぃ!?」
何故か服を脱ぎだすスノーホワイト。
それを見て必死に脱がせないように押さえ込むラ・ピュセル。
「スノーホワイトは脱ぐ癖があるのか……」
「見てないで手伝ってよ!」
ラ・ピュセルに言われて、手伝おうとした時、スイムが抱きついてきた。
「何だ?スイム」
「ヴェリテ~脱がして~」
何言ってるんだ?
「私も~」
更にアリスも抱きついてきた。
何でこんなに脱ぐ癖の人が多いんだ?
ふっと周りを見てみるとリップル、ルーラ以外のみんなも脱ごうとしていた。
これはおかしいと思い、ファヴからもらったジュースのラベルを見るといくつか『装備外し』という文字が目に入った。
「………あのマスコット……」
この状況をどうにかしないと……颯太も年頃だからいつ間違いを犯すか時間の問題だ。
でもスイムとアリスの二人をどうにかしないと……
「ヴェリテ~アリスの裸見てもつまらないよ~だから私から~」
「ヴェリテ~スイムの胸は偽物だよ~本当だったら私のほうが大きいんだよ~」
こいつら何を言ってるんだよ……
とりあえずこのままだとまずいことになるから、私は魔女になって酔っ払っている全員を黙らせるのであった。
王結寺の本堂の外に出た私、ラ・ピュセル、リップル、ルーラはため息を付いた。
「本当に危ないところだった……」
「まさかあんな危ないものがあるとは……」
「ちっ、参加するんじゃなかった」
「とりあえずは全員気絶させたけど……しんどい」
「これからどうする?」
「このまま放っておくわけにはいかないわね」
「全員の酔いが覚めるのを待つしか無い」
「一応服は着せといたし、酔っ払った状態でのことだから覚えてないだろうから良いけど……」
私達がまた溜息をつくと
「あれ~どうしたの~」
ねむりんがやってきた。
「もしかして終わっちゃった?」
「いや終わらせた。ファヴのせいだけど……」
「よくわからないけど~でもここにいる五人で年を越せそうだよ~」
ねむりんに言われ、時計を見るとあと一分で年が明ける。
本当に色々と合ったけど、悪くはなかった。
もしもちょっとした事で殺し合っていた未来が合ったかもしれない。
それはどんな未来なのか分からないけど、そうならないように……
「みんな、今年もよろしくね」
手と手を取り合っていくしかない
はい、もしもの世界的な話なので、設定が無茶苦茶です。
というか本当にスノーホワイトの出番が……
とりあえずは今年の更新はここまでとなります。
次回からは本編に戻ります
因みに特別編でのヴェリテは魔女になっての戦闘力強化という魔法となっております。
本編での魔女としての能力とは全然違いますので