ある夜のこと、一人でパトロールをしていると何だか見覚えのある魔法少女を見つけた。
「えっとマジカロイドだっけ?」
「おヤ、ヴェリテさんじゃないデスか。どうしたんデスかこんな所で……」
「パトロールよ。貴方は?」
「私も似たようなものデスよ。一応魔法少女をやめようかと思っているので……」
マジカロイドは魔法少女をやめると決意したのか。
「一応理由聞いていいかしら?」
「そうデスね。私としては楽にお金を稼げればよかったのデスが、これ以上魔法少女を続ければお金なんてあっても意味がアリマセンから……」
命のほうが大事か……確かにそのとおりかもしれない。
誰だってお金と命どっちがいいかと聞かれれば、命のほうが大切だって言う。
「答えは変わらないみたいね。でも、どうしてパトロールなんて?」
「魔法少女になった以上は魔法少女らしく働こうと思いましてデスね」
「なるほどね。頑張ってね。あと魔法の国からは迷惑料としてお金の方も支給されるから……」
「それは助かりマス。あぁ、それと」
「何?」
「カラミティ・メアリはどうなったのデスか?あのアジトでは見かけまセンでしたが……」
「彼女は私の独断で魔法少女の力をなくさせたわ。彼女のやってきたことはとても許されないこと……とりあえずは力と彼女の頭に偽りの幻覚を植え付けたわ」
今頃どこかの病院にいると思う。
命を奪わなかったけど、今後の彼女は社会復帰は無理そうだ。
マジカロイドと別れた私が訪れた場所は、王結寺だった。
何だかみんな答えを決めるのが早いから、正直聞きに行ったほうが早いと思った。
本堂に入ると中にはルーラ、たま、ピーキーエンジェルがいた。
「こんばんわ」
「あら、ヴェリテじゃない。どうしたの?」
「何だかみんな決めるのが早いから、聞きに行ったほうがいいと思ったからね」
「そう……」
「ここにいるみんなはもう決めたの?」
私がそう聞くとすぐに答えたのはピーキーエンジェルの二人だった。
「私たちは辞めることにしたよ~」
「このまま続けたら、今度こそ死んじゃうからね」
「正直ヴェリテが早めに脱落させてくれたから助かったとは思ってるからね」
「そうなの?」
「そうだよ。私達の魔法は戦闘向きじゃないからね」
「下手こいて死んじゃったら嫌だからね」
何だか私としては襲っておいて、お礼を言われるのはちょっと変な感じがする。
「ミナエル、ユナエルの二人は辞めると……一応魔法の国から迷惑料は支給されるから……」
「お姉ちゃん、迷惑料だって」
「どれくらいもらえるんだろうね?」
本堂の中を飛び回る双子の天使。
私がそんな双子を見ていると、たまがあることを言い出した。
「あの、私もやめる」
「そう」
「きっとまた辛い思いをするかもしれないから……」
「止めやしないわよ。貴方が決めたことだからね」
「でも、ヴェリテちゃん。魔法少女の記憶がなくなるけど……私が変われたっていうのは無くなったりは……」
「それは大丈夫よ。貴方が変われたというのはなくならない。別の記憶に塗り替えられるけどね」
たまは自分に自信がないって言っていた。
だけど今回の事件で、たまは勇気を出せるようになり、失敗を恐れないようになった。
「ありがとうね。ヴェリテちゃん」
「いいえ、それでルーラは?」
「私は続けるわ」
「でしょうね。口でなんだかんだ言いながら、人助けしてるからね」
「わ、悪かったわね」
「いいのよ……とりあえずこの場にいる皆は気持ちは変わらないみたいね」
ルーラたちと分かれた後、残り聞く魔法少女の名前をつぶやいた。
「リップル、トップスピード、アリス、そしてスノーホワイトか……」
短めですみません。とりあえずは残り2~3話くらいで終わります