勝手な都合ですみません。
ラ・ピュセルと組むようになってから一ヶ月が過ぎた。
一緒に行動してからかなりの数のキャンディーが集まっていた。
「もう1000個超えてるよ」
「それはヴェリテが頑張ったからだよ」
「いやいや、ラ・ピュセルのおかげでもあるよ。ちょくちょく力加減を間違えて物壊したりしちゃうから、ラ・ピュセルのおかげで力の調整もできるようになったしね」
今まで加減を間違えて、物を壊していたけど、今はもう完璧に力の調整ができるようになった。
というかちょっとした疑問が浮かんだ。
もしこの魔法を限界まで使ったら……どうなるんだろう?
正直怖くて試してない。
「そういえばまとめサイト見た?」
「ん?あぁ、新人の白い魔法少女のこと?確かスノーホワイトだっけ?他の魔法少女以上に人助けしてるし……凄い子だよね」
「う、うん、すごい子なんだけど……そうだよな……ヴェリテは記憶が無いから覚えてないよな……」
何だかラ・ピュセルがブツブツ言ってるけど、何か気になることでもあるのかな?
「ラ・ピュセル、スノーホワイトの新人教育は誰がやるか決まったの?」
「あ、うん、この間シスターナナ達と話して、ヴェリテに任せようかと思って……」
何で私?
まだ魔法少女になってから日が浅いのに、もう新人教育する立場になるなんておかしい気がするんだけど、ラ・ピュセルに理由を尋ねると……
「ヴェリテはもう一人前の魔法少女だよ。最初は魔法の使い方が危うかったけど、今では完璧にコントロールできてる。だから君に任せられると思っているんだ」
そういうものなのかな?
まぁ気を引き締めて頑張るとするか。
それから数日後、件のスノーホワイトがチャットにやってきた。
俺はスノーホワイトに教育係となったことを伝えて、いつもラ・ピュセルと会っている鉄塔まで来るように伝えた。
スノーホワイトとは初めて会うため、ラ・ピュセルは今回来ないらしい。
しばらく鉄塔の上で待っていると白い魔法少女がやってきた。
彼女がスノーホワイトか。
それにしても何だか小雪に似ているうような……
「えっとヴェリテさんですか?」
「さん付けはいいよ。君がスノーホワイトだね」
「はい」
「チャットで話した通り、君の教育係になったけど……私自身魔法少女になったのは一ヶ月前なんだけどね」
「知ってます。まとめサイトでドレスの魔法少女の書き込み見ました。何だかあちこち壊しちゃっているって……」
そんなことまで知られてるのか……
「あれはなったばっかりで……魔法の加減が……」
何だか言い訳してるみたいで格好悪い感じがしてきた。
でも、スノーホワイトは笑顔で言ってくれた。
「それでもヴェリテは立派な魔法少女だと思います」
「そうなのかな?」
「はい」
スノーホワイトってすごくいい子だな……
それからお互いの魔法について教えあった。
スノーホワイトの魔法は困った人の声が聞こえるっていうものだった。
それってすごく人助け向きな魔法だと言うと、スノーホワイトは照れていた。
そしてこれからはラ・ピュセルを混ぜての3人で行動することになると伝えて、今日の活動は終わった。
そして三日後の夜のこと、少し遅れた私は鉄塔にたどり着くと何だかラ・ピュセルとスノーホワイトが何かを話していた。
「えっ!?ラ・ピュセルってそうちゃんだったの?」
「うん、私の方はすぐにスノーホワイトが小雪って気がついたよ。なにせ、昔描いた魔法少女そのものだったし……」
「えへへ、何だか恥ずかしい」
スノーホワイトが小雪だったんだ。
何というか似ているからそんな気がしてたけど……
と言うかいい雰囲気だから二人の所に出にくいんだけど……
というかこういうことを思っているとスノーホワイトに声が聞かれるのか。
それだったら……
『スノーホワイト、何だか邪魔しちゃ悪いから、私は帰るね。お幸せに』
声が聞こえたかわからないけど、後でラ・ピュセルに連絡入れておくか。
だけど鉄塔を去る瞬間、スノーホワイトが慌てふためく声が聞こえたのは気のせいかな?
まぁいいか。
家に帰り、ラ・ピュセルに謝罪のメールを送った。
「それにしてもこれから3人と一緒に行動となると本当に楽しくなりそうだな……」
俺は布団に寝そべっていると、端末にメールが入った。
きっとラ・ピュセルからだと思い、メールを開くと……
『ゲームの始まり』
次回ようやくゲームが始まります。
さて、ねむりんはどうなるのか?