ルーラこと木王早苗はあることを考えていた。
それは今後の魔法少女の脱落ゲームについてだった。
現状ではみんな、ねむりんを殺した犯人に対抗するために協力し合うことになった。
自分たちのグループも協力しなければいけないと思っていた。
だけどその前に誰も気がついていないある問題を解決することが先だと思った。
それはマジカルキャンディーでの脱落の回避
いくら協力しあっても、マジカルキャンディーでの脱落がある。
もしも自分のグループからまたはシスターナナたちのグループから脱落者を避けなければいけない。
正直カラミティ・メアリが脱落してくれればいいと思ったが、その可能性は低い。
もしかすると今度はスイムスイム、ピーキーエンジェルズ、たまの中から脱落者が出るかもしれない。
それを避ける方法が何かないか考えていた。
そんな時だった。ファヴから新機能であるキャンディーの譲渡機能が追加されたとの連絡が来た。
「これなら……上手くいけば……」
早苗はある方法でキャンディー数の脱落回避の方法を思いついた。
それにもっと上手くやれば、
「あの女と犯人が戦えば……いけるかもしれない」
早苗は早速自分のグループメンバーに招集をかけるのであった。
王結寺ではルーラは招集した四人が集まるのを待ち、全員が集まると
「一度あんたたちのキャンディーを私の端末に移しなさい」
ルーラがそう告げた瞬間、ピーキーエンジェルズが騒ぎ出した
「ちょっと、ルーラがキャンディー独占するつもり!?」
「横暴だ!!一人だけキャンディー独占して脱落を逃れるつもりだ!」
「話は最後まで聞きなさい。これはねむりんを殺した犯人への襲撃に備えるために必要なことよ」
「備えるのにキャンディー独占にどう繋がるのさ」
「意味わかんない!!」
話を聞こうとしないピーキーエンジェルズのミナエルとユナエル。
するとたまが恐る恐る聞いてきた。
「も、もしかして、マジカルキャンディーの数を全員同じにして、一週間に一回あるキャンディーでの脱落を回避させるの?」
「珍しく勘がいいじゃない。たま。たまの言うとおり一旦キャンディーでの脱落するっていうルールを停止させれば、犯人の襲撃に集中して備えられる」
「ルーラ、あったまいい~」
「さすがはリーダーだね」
さっきまで文句言っていた二人が大喜びで飛んでいた。
「で、でも、カラミティ・メアリを説得できるの?」
「そこら辺は昼間の内にファヴと話して、運営からのプレゼントということで渡すことになったわ。それも全員がピッタリの数になるようにね」
「でもさ、でもさ。カラミティ・メアリを潰しちゃえば、後々楽になるんじゃないの?」
「確かにそっちの方が楽だと思うけど?」
「カラミティ・メアリはきっと犯人を見つけ出して、殺すわ。上手くいけば二人まとめて片付けられるわ」
「すごーーーい!!」
「いい手じゃんそれ!!」
何とか説得することに成功したルーラは安堵のため息を付いた。
そして次は彼女たちと話す必要がある。
そんな中、スイムスイムだけはただ正座をして何かを考えていた。
シスターナナから招集をかけられ、集まるとそこにはルーラたちも来ていた。
もしかして協力する気になったのかな?
だけどルーラが話したのはキャンディーの数を全員一緒にするということだった。
「確かに犯人の襲撃のことで頭いっぱいになってました」
「気がついていない子がいるみたいだけど、中には気がついていた子がいるみたいね」
ルーラはそう言いながら、私の方を見た。
「うん、考えをまとめてから話すつもりだったんだけど、ルーラのほうが上手だったね」
「当然のことよ。それでシスターナナたちは賛成してくれるかしら?」
「それはもちろん喜ん……」
「少し待ってくれないか?」
シスターナナが協力することに賛成しようとした瞬間、ラピュセルが口を挟んできた。
「ラ・ピュセル。何か問題でもあるのかしら?」
「分け合うのはいい方法だけど、もしも誰かが人助けをしたら均等に分け合う意味がなくなる。皆を信じていないわけじゃない。ただ皆が困った人を放っておけるかどうかだ」
ラ・ピュセルの言うとおり、均等に分け合うのは簡単だけど、キャンディーの数が均等の状態を維持するのは難しい。
魔法少女の本来の役割は困った人を助けること。
ここにいるみんながそんな人達を放っておけるわけない。
特にスノーホワイトは無理に近い。
だけど方法はもう一つある
「ラ・ピュセル、ルーラ。少し考えがあるんだけど」
「「?」」
私はある方法を提案した。
それは………
『というと皆がもっているキャンディーを一度回収。新しい魔法少女が来たら100個ずつ配るようにしろってことポン?』
「そういうこと。全員犯人への襲撃を怖がってるから、キャンディーのことなんて気にしなくなってきてるからね」
『ま、まぁそれは出来ることだからいいポン。でも君たちの中にみんなを出し抜いて人助けをして、キャンディーを集めたら?スノーホワイトなんて魔法の事があるポン。ほうっておくことなんて出来ないポン』
「それはファヴの仕事。人助けしてもキャンディー数は増えないようにするように。下手をすればその出し抜いたやつ以外、全員死ぬかもしれない。そっちとしても困るでしょ」
『むっ、むむ、確かにそうかもしれないポン』
「それじゃ、頼んだよ。ファヴ」
『分かったポン』
ファヴが消え、しばらくするとマジカルキャンディーの個数が0になった。
「均等に分けるより、全員0にしたほうが簡単だったね」
私がルーラにそう言った。
「思いつかなかった。全員のマジカルキャンディーを分けることしか頭になかったわ」
「でも、ルーラは皆を救いたいって思いは、ここにいる全員がわかってる」
「………そうね」
私はルーラと握手し、キャンディーの件は無事解決した。
そして今後のこととして、もし誰かが襲撃された場合、すぐに連絡するようにと言われた。
あとは備えるだけだ。
王結寺に戻ってきたルーラたちは言うと、キャンディーの問題が解決したことを喜び合っていた。
「これならしばらくは大丈夫ね」
「でも、ヴェリテはどうしてファヴにキャンディーでの脱落の廃止をしろって言わなかったんだろうね?」
「たしかにそうだよね~」
「全く馬鹿ねあんた達、それが出来たら最初の時点でルール撤回できたわ。あえて言わなかったのはヴェリテの交渉が上手かったからよ」
無理なことを言ったら、キャンディーを0にするのは難しかった。
でもヴェリテは上手く交渉し、今回の件を上手く解決できた。
「もし、襲撃の犯人がいなくなって、この場にいる全員が生き残ったら……ヴェリテと一緒に人助けもいいわね」
ルーラがそう呟いた瞬間、突然空を飛んでいたピーキーエンジェルズの二人が空中で停止した。
「ミナエル?ユナエル?」
「あ、あぁ」
たまはあることに気が付き、尻餅をついた。
ルーラは停止した二人を見ると身体を何かが貫き、血が流れているのに気がついた。
「…………」
ピーキーエンジェルズ貫いているのが引き抜かれ、二人が床に倒れた。
そして二人の身体を貫いたのは……黒いドレスの少女だった。
「ど、どうして二人を……」
ルーラが少女を睨むと少女は笑みを浮かべた。
「邪魔だったから………本当の目的は……」
少女はゆっくりとルーラに近づいた。
ルーラは咄嗟に魔法を発動させようとした瞬間、持っていた自身の杖、王笏が誰かに叩き落とされた。
叩き落としたのはスイムスイムだった。
「スイム‥……」
気がつくと少女はルーラの胸を貫いていた。
一部始終を見ていたたまは、逃げ出そうとしていた。
だけどスイムスイムがたまを押さえつけた。
「たしか彼女の魔法は………使えるわね。よく聞きなさい。たま」
少女はたまにあることを話すのであった。
話を聞き終え、たまは……
「………協力します」
「ありがとう。それじゃ貴方達二人には他の魔法少女に私の呼び名を伝えなさい。私の呼び名は魔女よ」
残り13人
ルーラとピーキーエンジェルズの脱落。
ピーキーエンジェルズの脱落理由は何となくです。
そんな理由で脱落させてすみません。