魔法少女育成計画YREGROF   作:水甲

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ラ・ピュセルvsクラムベリーですが、魔女も参戦。




8話 騎士が知った真実

ラ・ピュセルは周りに被害が出ないように、距離を置きながら住宅街から移動していく。

 

だがクラムベリーはそんなのお構いなしに接近しつつ、ラ・ピュセルに攻撃を仕掛けていく。

 

剣で防いでいくが、何故か攻撃を受けてしまうラ・ピュセル。

 

(音楽家って言われてるんだ。奴の魔法は音!迂闊に防御していたらこっちがやられる。それだったら……)

 

ラ・ピュセルは剣を巨大化させ、思いっきり振り回した。

 

クラムベリーはそれを避け、呆れたように話しかけた。

 

「そんな単純な攻撃が喰らうと思っているんですか?」

 

だけど、突然ラ・ピュセルの持つ剣が消えた。

 

一瞬戸惑ったクラムベリーの右肩にナイフが突き刺さった。

 

そのナイフはラ・ピュセルの剣だった。

 

ラ・ピュセルは振り回している最中に剣の大きさを変え、剣が消えたように見せ、クラムベリーに投げつけたのだった。

 

クラムベリーはナイフを抜き、ラ・ピュセルに向かって投げ返した。

 

「ふふ、そうでしたね。貴方の魔法は剣の自由に大きさを変えられるでしたね」

 

「どうして私の魔法のことを知っているんだ」

 

「聞いたからですよ。ファヴから……」

 

「ファヴが……」

 

クラムベリーとファヴが繋がっている。その言葉を聞いて、ラ・ピュセルはある疑惑が浮かんできた。

 

「まさか魔法少女が増えすぎたからって始まったキャンディー争奪戦も……」

 

「えぇ、私とファヴが楽しむためのものですよ。私は強者との戦いを、ファヴは殺し合いを……」

 

「そんなことのために私たちは魔法少女にしたのか!!」

 

「本来でしたら、キャンディーでの犠牲から始まり、奪い合い、そして殺し合いに発展させるつもりだったのが、魔女と呼ばれるもののせいでゲームの進行が進んでしまいました」

 

「ゲーム……人の命を弄び事がか!!」

 

ラ・ピュセルがクラムベリーに接近し、大きく剣を振りかざした。

 

「隙きが見えますよ」

 

剣を振りかざすラ・ピュセルに目掛けて、クラムベリーが音を出そうとした。

 

だけどその時、横から風圧が襲いかかり、クラムベリーを吹き飛ばした。

 

危機を救ったのは砂袋をもったヴェリテだった。

 

「な、ヴェリテ!?」

 

「ギリギリのところだったな。ラ・ピュセル」

 

「どうして来たんだ!スノーホワイトは!!」

 

「スノーホワイトなら大丈夫だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前、スノーホワイトが家に帰り眠りにつくのを見届けた私。

 

「何があるかわからないからしばらくここに居たほうがいいよね」

 

そう思いながら、見張っていると上の方から誰かが声をかけてきた。

 

「何してんだ?ヴェリテ」

 

「ん?トップスピード、リップル」

 

箒に跨るトップスピードとリップルがいた。

 

トップスピードとリップルの二人が降りてくると、

 

「何だ?魔法少女が覗きか?」

 

「違う。ラ・ピュセルに頼まれたんだ。スノーホワイトを守ってくれって……」

 

「ラ・ピュセルに?その本人は?」

 

「多分戦ってる」

 

「魔女とか!?」

 

「それは分からない。今すぐ行ってあげたいけど……頼まれた以上はここを離れられないし………」

 

「それだったら俺達が代わりに見ててやるよ。ヴェリテはすぐに行ってやれ」

 

「いいのか?帰る途中だったし……」

 

「いいって、なぁリップル」

 

「ちっ、面倒なことに巻き込まれた」

 

「リップル。俺達は仲間なんだから協力してやろうぜ」

 

「………分かった」

 

「ありがとう。二人共」

 

スノーホワイトの警護は二人に任せて、私はラ・ピュセルの元へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけ、さっさと終わらせよう」

 

「あぁ」

 

私は拳を構え、起き上がるクラムベリーを睨みつけた。

 

「今のが貴方の魔法ですか……確か」

 

「私の魔法は自分の力を引き上げる事ができる。限界以上まで上げたらあんたは木っ端微塵になる」

 

「出来るのですか?さっきの風圧が来た時、神経が切れる音が聞こえましたよ」

 

どんだけ耳が良いんだよ。

 

助けるために咄嗟に許容範囲以上で魔法を使ったから、右腕が痛い。

 

だけど泣き言を言ってられない

 

「数ではこっちが有利だけど、ラ・ピュセルも私も怪我してるし、隙きを突いて逃げよう」

 

「だけどここでクラムベリーを倒さないと……もっと酷いことになる」

 

「スノーホワイトを守るんだろう。お前はここで死んじゃダメだ」

 

「くっ!」

 

逃げることに納得しないラ・ピュセル。だけど私は右腕の力を限界まで上げ、クラムベリーに向けて、拳を振ると同時に砂袋を蹴った。

 

拳の風圧と同時に砂袋の砂が巻き上げられ、クラムベリーの視界を奪った。

 

視界が晴れる前に私たちは逃げ出すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅街から離れた森の中に逃げ込んだ私達。

 

「とりあえず逃げられたか?」

 

「悪かった。ヴェリテ、助けてくれて……」

 

「いいよ。さっきも言ったけどラ・ピュセルには死んでほしくないから……」

 

「………そうだよな」

 

安堵したラ・ピュセル。だけどその時茂みから物音が聞こえ、振り向くとそこには黒いドレスの少女がいた。

 

「お前は魔女!!」

 

「……………」

 

魔女はただラ・ピュセルを見つめているだけだった。

 

(ヴェリテはまだ腕が動かない。何とか隙きを突いて逃げないと……)

 

「ヴェリテ、逃げられるか?」

 

ラ・ピュセルがヴェリテの方を見た瞬間、何かがラ・ピュセルの体を貫いた。

 

「えっ?」

 

魔女は動いておらず、ラ・ピュセルの身体を貫いたものを見ると誰かの手だった。

 

「まさか………」

 

貫いていた手が引き抜かれ、膝をつくラ・ピュセル。

 

そしてラ・ピュセルを見下ろすのは二人の魔女だった。

 

「お疲れ様。スイムスイム」

 

魔女の一人の姿がスイムスイムに変わった。

 

ラ・ピュセルはすべてを理解した。

 

魔女の正体を……

 

「ヴェリテ……お前が魔女だったのか……」

 

「ラ・ピュセル。ここまで誘導するのは大変だったよ。スイムスイムもお疲れ様、あとはゆっくり帰って休みなさい。後でいいものを上げるわ」

 

「ありがとう」

 

スイムスイムを見送るヴェリテ。ラ・ピュセルは剣を握り、ヴェリテを切ろうとした。

 

だがヴェリテがそっと剣に触れた瞬間、剣が折れた。

 

「その傷じゃ助からないわね」

 

「どうして……みんなを殺したんだ!!」

 

「殺した?人聞きの悪い救ったのよ」

 

「殺すことが救いなのか!!」

 

「それだけ喋る元気があるのね。でもねラ・ピュセル。悪いけど貴方にはここで……脱落してもらうわ」

 

ヴェリテはラ・ピュセルの首を手刀で切りつけた。

 

「スノーホワイトの事は任せなさい。貴方との約束守るから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残り12人

 




魔女の正体判明。

ラ・ピュセルも脱落でした。

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