俺の青春ラブコメはボーダーができても間違っている 作:ユメくん
時系列的には、修学旅行編を終えて和解したあたりです。
俺は総武高校2年F組
どこにでもいるごく普通の高校生だ。ただ、ぼっちなだけで。
いや、ぼっちというのはおかしいか。一応、同じ部活動の仲間はいるし。
俺が今所属してるのは、
どんな部活かというと、部長の雪ノ下いわく『飢えた人間に魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教える部活』らしい。要するに、依頼人の望むように動くのではなく、自立させて、依頼人の望みを叶えるやり方を教える部活ということだ。最近はいろいろおかしくなってるけどな。
でも、いろいろおかしくなったことによって生まれた苦難を乗り越えてきたおかげで、同じ部活の仲間とは、それなりに友好的な関係を気づけていると思う。そのはずだ。
とにかく、俺、比企谷八幡と
▶︎▶︎▶︎
俺たちは奉仕部の部室にいた。
俺と雪ノ下は本を読み、由比ヶ浜はスマホをいじり、時に紅茶を入れて話したりして過ごしていた。
ちょっと前までなら、ここまで親しくはなってなかったな。
俺たちは修学旅行の一件のあと、一旦離別し、その後、想いをぶつけ合って和解した。
その時の言葉については聞かないでくれ。
未だに恥ずかしいから。
『
大きい警報とアナウンスが響く。どうやら来たらしい。
隣町の
その際にボーダーと名乗る謎の組織が現れ、瞬く間にその侵攻を収束させてしまった。
それ以来、ボーダーは表に出てきて、未成年の若い隊員を集め、日夜
奴らは、どうも
でも、それだけだ。俺には何も関係ない。
ボーダーは人手不足らしく、若い人材を集めまくってるらしいが、わざわざ行く理由がない。
実際、総武高校でボーダーに入っている奴は一人もいないそうだ。平塚先生から聞いたから間違いない。
「ねえ、大丈夫かな?」
由比ヶ浜が不安そうな顔で聞いてくる。
「大丈夫よ。由比ヶ浜さん。こういう言い方は癪だけど、ボーダーがなんとかしてくれるわ」
雪ノ下が由比ヶ浜を諭す。
「そうだ。別に何も心配はいらない」
俺も雪ノ下に同調する。
そうだ。何も心配はいらない。俺たちが騒いでもしょうがない。
一時期は奉仕部でもボーダーに入るかどうかという話が出たが、すぐに却下された。
俺たちは所詮素人だ。そんな奴らがあんなバリバリの戦闘組織に入ったところで、すぐに音を上げて辞めるのがオチだ。
ボーダーもそんな奴らに入られても迷惑だろう。
俺は本物さえあればそれでいい。それが無理なら、せめて平和に過ごしたい。それだけが望みなんだ。