食戟のソーマ 創作伝   作:幸村 聖臥

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3年生&新十傑編
おかえり


遠月学園では、現十傑が時期十傑への引継ぎのための会議に出席している。しかし、1席と2席の座席は空席のままだ。

 

黒木場「いつまで待つんすか?」

 

アリス「その2席は、今日も欠席じゃないの?」

 

一色「まあまあ、そう慌てないでさ」

 

女木島「これは、大事な案件なんだ。今まで十傑が毎度揃わずに会議をしていたのが異例なんだから」

 

久我「俺っちは、面倒だから廃止でも良かったんだけどね」

 

田所「でも、3年生が引退したら、新たに3人増えるわけですよね?」

 

一色「その通りだよ田所くん」

 

葉山「なら、あいつらには事後報告って形を取ればいいんじゃないんすか?」

 

和希「そうは、いかないから呼ばれてるんだろ」

 

すると会議室の扉がギーと開いた。

 

創真「ちやーす。みんなお久」

 

えりな「一色先輩お待たせしてすいません」

 

葉山「幸平!」

 

田所「そ、創真くん!」

 

和希「また、予想以上に早く帰還したな」

 

創真「まあな」

 

えりな「私がいるのだから当たり前でしょ」

 

一色「二人とも留学お疲れさま」

 

創真・えりな「ありがとうございます」

 

久我「面子も揃ったところだしそろそろ始めるか?」

 

十傑が各席に着席し、新たな十傑の選出が行われた結果・・・・・・・・・・・・・・

第1席・薙切えりな、第2席・幸平創真、第3席・一ノ瀬和希、第4席・葉山アキラ、第5席・黒木場リョウ、第6席・薙切アリス、第7席・田所恵、第8席・タクミ アルディー二、第9席・美作昴、第10席一ノ瀬遥となった。

 

会議を終えた面々は、極星寮での祝賀会に参加した。

 

吉野「いやー極星寮から二人も十傑に選ばれた上にみんな志同じくした同志。私は嬉しいよ」

 

榊「悠姫、騒ぎ過ぎよ」

 

丸井「でも、同期の活躍は刺激になるよ」

 

伊武崎「負ける気はないけどな」

 

イサミ「兄ちゃん、僕も負けないよ」

 

タクミ「ああ、楽しみにしてる」

 

吉野「でも、えりなっちと幸平がこんなに早く戻ってくるとは思わなかったよ」

 

和希「のんびりしても良かったのに」

 

えりな「お爺様もそう言ってくださったけど、やはり心配で」

 

創真「よく言うぜ。人のやり方にケチばかりつけたくせに」

 

えりな「何か言った?」

 

創真「い、いや別に」

 

新戸「クス、えりな様変わりましたね」

 

えりな「そうかしら?」

 

新戸「はい。今は、心から生活を楽しんでるように見えます」

 

えりな「あなたの協力があったからよ緋沙子」

 

アリス「ねえねええりな。幸平君とは、どうだったの?」

 

えりな「どういう意味よ?」

 

アリス「あれ、確かホテルは私が手配したからツインベットしかなかったはずよ」

 

アリスがうす笑いを浮かべて言った言葉にえりなは異常な反応をした。

 

えりな「やっぱり仕掛け人はあなただったのね」

 

アリス「イヤーン怖い」

 

えりな「でも、あなたにも感謝しなくちゃね」

 

アリス「珍しく素直じゃない。ひょっとして幸平君といい感じに」

 

えりな「いえ、そこまではいってないわ。散々迷惑かけたから」

 

アリス「やっぱりあなたは頑固ね。まあいいわ・・・・困ったことがあったら相談しなさい」

 

えりな「ありがとう」

 

すると、新戸の端末に着信が届いた。

 

新戸「すいませんえりな様、私はお先に失礼します。ちょっと急用が入ってしまったので」

 

えりな「そう」

 

和希「緋沙子は、今は十傑の次に権威を持つ監査委員会のトップだよ。多分、その呼び出しだろう」

 

一色「多分、君たち二人の復学祝いと僕と創真君のお別れ会の決議の確認だろうね」

 

えりな「一色先輩と幸平君?」

 

一色「創真君、君の願いが最後に叶うかもしれないよ」

 

創真「待ってたっす先輩」

 

 

 


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