食戟のソーマ 創作伝   作:幸村 聖臥

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司の繰り出した物の正体は? 創真の反撃はなるのか?


漆黒の才

創真「何だ! 脳が洗脳されるような感覚は?」

 

司「君はすでに僕のテリトリーの中さ」

 

【旧遠月ベンチ】

 

和希「ここでこれだけの誘惑だ。創真は、相当なモノを喰らってるはずだ」

 

アリス「まさに食という名の凶器ね」

 

葉山「しかし、この香りを際立出せてるものの正体はなんだ?」

 

アリス「えりなあんた神の舌の持ち主でしょ?」

 

えりな「それは、食べた時にしか使えません。(それに葉山くんでも嗅ぎ分けられないものなんて私にも想像がつかない)」

 

【中枢美食機関ベンチ】

 

叡山「なあ、司先輩ってあんな怖い顔したか?」

 

紀ノ国「私に聞かないでよ」

 

すると二人の横で茜ヶ久保が震え出した。

 

茜ヶ久保 「あんな司くんを見るの久しぶり・・・・」

 

斎藤「ちょっとまずくないかこれ?」

 

薊「君たちは何を言ってるんだい?」

 

全員「えっ?」

 

薊「最高のシチュエーションだよ。彼を叩き潰すにはより地獄を味合わさないと」

 

【スタンド】

 

田所「なんか司先輩・・・すごく怖いよ」

 

(怖いなんてもんじゃねえぞ)

 

恵の席は端で、横は通路だが、誰かの震えるような声が聞こえる

 

田所「竜胆先輩?」

 

そういえば小林竜胆は中枢美食機関派だが、試合中姿を見ていなかったことを恵みは思い出した。

 

小林「なあ、田所ちゃん・・・司、いつからあの状態に?」

 

田所「ついさっきですけど」

 

小林「田所ちゃん、すぐに幸平たちを止めるんだ」

 

田所「えっ!・・・でも、まだ・・・」

 

小林「このままだと幸平は司に殺されるぞ」

 

新戸「それは、どういう意味です小林先輩?」

 

小林「今は、それどころじゃねえ。お前らもついてこい」

 

竜胆に従い田所と新戸はメインステージに向かった。

 

吉野「ちょっと恵?」

 

伊武崎「死ぬってどういうことだ?」

 

水戸「料理で人を殺すってただ事じゃねえぞ」

 

三人は大慌てでステージへの入り口に駆ける。

 

【メインステージ】

 

創真(なんだこれ・・・体が動かねえ・・・そして脳内に司先輩が!)

 

葉山「大丈夫か幸平」

 

和希「しっかりしろ創真」

 

小林「お前ら、早く幸平をステージから降ろせ」

 

和希「あんたは!」

 

アリス「竜胆先輩じゃないですか!」

 

黒木場「お前は、セントラルの人間だろうが?」

 

小林「てめーら幸平を死なせたいのか?」

 

全員「!!」

 

田所・新戸「先輩早すぎです」

 

アリス「田所さんに秘書子ちゃん?」

 

新戸「司先輩は幸平を精神から潰す気だと竜胆先輩が」

 

和希「やはり、それがこの香りの誘惑の真の狙いか」

 

竜胆は反対側のベンチにいる薊に直談判しに行った。

 

小林「薊総帥、すぐに試合を中止させてくれ」

 

しかし、薊はあざ笑いながら答えた。

 

薊「やめる。何をおかしなことを言っているのかな竜胆君」

 

小林「このままじゃ料理で死人が出るぞ」

 

薊「この程度で死ぬなら彼もそこまでとういうことだ」

 

みんな一斉に薊を睨み付ける。

 

小林「あんたそれでも指導者か?」

 

薊「君はこちら側の人間じゃないのかね?」

 

小林「いくらなんでもこれはやりすぎだ。幸平はおろか司も壊れるぞ」

 

薊「彼の才能は発揮されてこそ意味があるのだよ。あの華麗な腕もぴか一だが相手を屈服させる。まさに支配者の何ふさわしいとは思わないのかい?」

 

竜胆は、何も言えず自分の愚かさを責めるように拳を握った。そんな彼女の肩を誰かがポンと叩いた。

 

和希「あなたは、救いようのない人間のようですね。立て、立つんだ創真」

 

和希の声がかろうじて幸平に届く。

 

和希「お前はこんなところで負けていいのか? お前が負けたら料理界の希望の光が閉ざされるんだぞ」

 

創真(分かってる。分かってるが)

 

司「無駄だよ一ノ瀬和希。幸平の心は完全に僕の手の中さ。僕の支配する漆黒の闇の道に迷い込んだだからな」

 

 

 

 




かなり司先輩をダークのイメージで書いてみました。今回の「死」の意味は次話明らかに

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