もうひとつの方は、まだ構想中なのでもう少しお待ちください。
ただシャルロットは普通のキャラとしては出さない予定です。
「俺を生徒会に入れる、か。いきなり何を言い出す?」
「えーと。まずはそれを下げて欲しいなーなんて、ははは・・・・・・」
「黙れ」
「・・・・・・・・はい」
あれからしばらく経ち、更識楯無は何故かまだ俺の部屋にいた。
いや、俺の部屋に住み着いているというのが正しいのだろう。
更識は俺や千冬姉さんの許可なく引っ越してきて、しかも既に荷ほどきを終えていた。そのおかげで所狭しと女物の荷物が配置されていて、最初の頃の面影はどこにもない。キッチンには専用というらしい、俺には使い方もわからないような紅茶のセットまでもが鎮座している。
部屋替えは普通は許可されないのを知っているため、正座させたまま問いただしてみれば、生徒会長権限を行使してここまでしたらしい。
生徒会長権限というのは、名前のとおりIS学園生徒会長にのみの権限であり、その優先度は学園長命令についで高い。
つまりは、コイツの行動をやめさせたければ学園長直々の許可をもらわないといけないということになる。
この時ばかりは、人に武装をあまり向けたくない俺だとしても、冗談抜きでコイツを殺さない程度に腕の一本を吹き飛ばしてやろうかと思ったほどだ。
いくらか経った今では落ち着いてきたとは言え、怒りが全くないというわけでは無い。
そのため、ガトリングなどは収納(クローズ)し、レーザーブレードであるLB-ELTANINのみを展開、その先を更識へと向けている。
LB-ELTANINには普通の物理刀のような刃は存在しない。物理刀でいう柄の部分があるだけだ。
というのもこのレーザーブレードは、攻撃する時のみ超高熱のエネルギーのブレードを発動させるからだ。刀同士の打ち合いやとっさには使えない、発動時にエネルギーを消費するなど欠点はあるものの、その分圧倒的な攻撃力と熱量を持つ。
だが、現役時代千冬姉さんが使っていた零落白夜に比べれば、攻撃力は劣る。
それでも、たったひとりの人間、それも武装を施していないのならば十分すぎる攻撃力だ。
これを説明してやったために更識は、現在進行形でガタガタ震えている。
これを更識に使えば跡形もなく熱量で、文字通り”消える”のだから仕方ないのだろうけれども。
「お願いだからそれを下げて?おねーさん怖い」
「うるさい。俺が生徒会に入らなければいけない理由を納得できるように説明すれば下ろしてやる」
「あのね?それを向けられていると怖くて話せない・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ごごごご、ごめんなさああいっ!!!」
目を細め、LB-ELTANINを光らせると、びっくりする速度で土下座をし始めた。
年上の威厳など全く感じられない更識を見ていると、入学前千冬姉さんから「変な女にまとわりつかれたらすぐに私を呼べ。すぐに助けに行く」と言われたことを思い出した。
更識はすでに変な女に違いなく、千冬姉さんをここで呼び、後のことを全て任せてしまえば、疲れた体をゆっくり休められるに違いない。
とても魅力的な考えで、有無をいわずにそうしたいのは山々なのだが、そうしてしまうと根本的な解決にはならないような気もする。
話をするまで、何度でも来そうな気がしたからだ。
・・・・・・・全く、めんどくさい。
「これを下げればキチンと話すんだな?」
「あ、あたりまえよっ!」
「・・・・・・・・そうか」
ため息をひとつつくと、LB-ELTANINを更識に向けるのをやめる。
向けるのをやめただけであって、決して収納(クローズ)したわけではないが。
「一夏君に何故生徒会に入ってもらいたいのかというとね?」
「・・・・・・・あぁ」
さっきまでのおどおどとした様子はどこへ行ったと言いたくなるような笑顔を浮かべ口を開き始めた。
久しぶりに見た、他人の心の底から笑っていそうな笑顔はあまりにも眩しすぎた。
「まず、一つ目の理由として一夏くんの身の安全のためよ」
「・・・・・・意味が分からないな。一応国際規約でIS学園関係者に対する干渉は、あらゆる国家や組織だろうと禁止されているはずだ。わざわざそうする必要があるか?」
「でも、それって半ば有名無実化しているじゃない」
「それはそうだがな」
更識の言うとおり国際規約は半ば有名無実化しているのは確かなのだが、かと言って全くの効力がないわけでもないのが現状だ。
IS学園内に居れば、特殊部隊でもなければ直接接触される心配などない。それに、たかが特殊部隊ごときに遅れをとることもないために、そこまでムキになる必要もない。
イマイチ更識の考えがわからない。
「まぁ、一夏くんのみの安全も理由の一つなんだけれど、本当の理由は私の復讐かな?」
「な、に・・・・・・?」
笑顔の、変わらない表情で言われたために、その言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
「意味が分かって、言っているのか?」
「えぇ、もちろん。口にした言葉の意味くらいわかっているわよ?子供じゃあるまいし」
「ふざけているのか?復讐なんてなんの意味もない」
「別に私の勝手じゃない?一夏くんにはそれのお手伝いをして欲しいだけなの。他人の手を汚させることはしないわ」
相変わらずの笑顔を浮かべているコイツはつまり、復讐対象を殺す気でいるということだろう。
復讐は元々そうゆうものだが、普通は対象となる人間は決まっているものだ。だが更識の言葉を聞く限り定まっていない筈だ。定まっていないなら、手を汚すとは言わない。
そして復讐に走るやつで一番危険なのが、今の更識のような人物だ。
定まっていないからこそ、関係のない人間まで巻き込み、危うくば殺す可能性もあるからだ。
「止めると言ったら、どうする?十七代目楯無」
「ふぅん。気付いていたんだ。さすがC-047、NO1(ナンバーファースト)なだけあるわね」
「お前も分かっているんじゃないか。更識のコネでも使ったんだろう?」
「もちろん」
思い出したくもないことだったがC-047というのは、”異能者”の俺に付けられた識別番号。そしNO(ナンバー)がそれぞれの強さをランク付けしたもので、1(ファースト)の俺は文字通り゛異能者”最強ということ。
やはり、思い出したくなかったが。
「へぇ?案外冷静だね。予想では”異能者”と知ってる私を殺そうとするのかなと思ったんだけど」
「お前は自殺願望者か。本当なら今すぐ口封じをしたいんだがな。お望みならしてやろうか?」
睨みつけるようにして言ってやる。
できることなら今すぐ、そうしたいところだ。
「遠慮しとくわ。復讐するのにこんなところでくたばっていれないもの。で、どうするの?手伝ってくれる?」
そういう更識の目はまさしく、俺を”異能者”にした研究者たち―――復讐に溺れた人間と同じ目をしていた。
「断る、そう言ったらどうするつもりだ?」
「貴方がIS学園に、違うわね。この世界から居場所が無くなるわ」
「手伝えば人殺し、断れば自らに死か。ゴタイソウな話だな?そこまでして俺を手伝わせたいか」
「んー、言い方がまずかったかな。訂正させてもらうわ。手伝ってもらうと言うよりは私の目が届くところにその身柄を置くこと」
「俺を監視するのが目的か」
「まぁね。そしてもうひとつ。別に貴方は今更人殺しをする必要なんて無いわよ?だって私の復讐対象は貴方なんだからね」
「何?」
まさかの返答だった。
コイツと直接接触したのは今日が初めてだ。それは”異能者”狩りのきっかけとなった、”異能者”の世界的攻撃、第三次世界大戦とも言われるその出来事の時期でもない。
「仕方ないわね。私の復讐の理由を教えてあげるわ」
3年前。
”異能者”はアジアの小国を滅ぼしたのをきっかけに知られ渡ることとなった。
世界の風潮のために全てを失った男たちが作り上げた”異能者”たちは最初、戦闘力はあるがISには到底叶わないものとして考えられていた。
ISのコアが2個失ったにしろ、戦闘データを取れなかったのもひとつの原因だった。
しかし、男たちは納得がいかない。
ISを超え、尚且つ量産できる兵器を発表したのにもかかわらず否定されたからだ。
そう伝えられた日、唐突として男たちは全世界に対して宣戦布告をし、侵撃を開始した。
男たちの戦力は100人の゛異能者”のみ。
それに対して、全世界にはISが研究用を含めれば465機。通常戦力も含めれば絶望など生ぬるい程の戦力差だった。
だが、実際は違った。
戦車100台。軍用攻撃ヘリ500機、装甲車両150台、携帯式対戦車擲弾発射器やアサルトライフルを装備した歩兵2500人。
過剰とも言えるアメリカが最初期に集めた大部隊は、たった3人の”異能者”によって、10分にも満たない時間で全滅を確認された。
二週間をかけ集められた大部隊をわずか10分足らずで全滅させられたのに行動できないでいた間に、襲撃されていったのは各国のエネルギープラントだった。
アメリカに始まり中国、ドイツ、カナダ、ロシア、そしてヨーロッパの国々。
先進国が次々にエネルギー不足で通常戦力が間に合わなくなっている中、狙われたのが日本だった。
日本で最大級の規模を誇るエネルギープラントの防衛を任されたのが、1機のIS、そしていくらかの通常戦力。その中に現楯無の父親、16代目楯無の姿があった。
結果を言ってしまえば敗北で終わり、日本もまたエネルギー不足で戦線を諸外国のようにISを除き、戦線を除いた。
生存者はゼロ。配置されていたISもまたコアを破壊され使い物にならなくなっていた。
だが、唯一残っていた戦闘データからは、”異能者”との戦闘記録がなく逃走中に撃破されたのが丸分かりだった。
それに比べ16代目楯無は最後まで戦い、そして力尽きた。
遺体は発見されず、遺品が見つかり遺族のもとに送られたがそれだけで、手紙類は一切ないまま、終わりにされた。
そしてその後”異能者”狩りが行われ、世界に大きな爪痕を残した”異能者”は全滅を確認され一連の騒動が終わりを告げた。
「私のお父さんは、あなたたち”異能者”に殺されたの。だから、貴方が”異能者”だってわかったとき、すごく嬉しかった。だけど、お父さんを殺したのは貴方かはわからないのが残念なんだけれどね」
「・・・・・・・そうか。どうする?今から俺を殺すか?抵抗は一切しない。だから殺したければ殺せばいい」
「いいえ。殺しはしない。私の捨て駒になってくれれば今はいいのわ」
「・・・・・・・・・・くだらねぇな」
「え?」
「くだらないと、お前の復讐とやらがくだらないといったんだ。復讐したい奴が目の前にいるのに何故殺さない?更識、お前がやっているのは復讐でもなんでもないんだよ。子供のお遊びだ」
目を見開く更識を見ていると、やはりコイツは子供だとしか思えない。年上とかそういうのを無視したとしてもだ。
コイツは甘すぎる。復讐がそんな程度なら、この世界でいくらでも復讐が起きている。
更識はどうしようもないくらい子供で、笑えるくらい暗部の世界の素人だ。
「く、くだらないってなによっ!!子供のお遊びってなによ!!貴方に何がわかるって言うの!?」
押さえ込んできたであろう感情を吐き出している更識の目には、涙が溜まっていた。
「そうだ。俺はお前のことなんざ何も知らない」
「ならそんなこと言わないでよ!!大好きな、大好きだったお父さんが殺されたのよ!?いってらっしゃいも言ってあげれなかったのに!お帰りなさいって言ってあげれなかった!お出かけする約束だってたくさんした!なのに!なのに”異能者”のせいで全部台無しよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だから、復讐したっていいじゃない!!子供のお遊びだってもういい!!一人ぼっちになっても、私がどうなってもいい!!ふくしゅ――――――」
「――――歯を食いしばれ」
「がっ!?」
復讐などと、ふざけた事をいう更識を手加減したにしろ、平手打ちでは無い拳で殴りつけた。
不意打ちでもあるパンチを振り抜いたのもあり、面白いくらいに更識が宙を舞い、叩きつけれるように床に落ちた。
「おい、俺が悪かったとか、”異能者”を代表して謝るつもりはない。だが言わせてもらうテメェは馬鹿か?」
「うぐぅ・・・・・ば、馬鹿ってなによ・・・・・!」
「お前は父親が死んで辛い思いしたんだろ?自分の家族にもまた同じ思いをさせるのか?」
「何を・・・・・・」
言いたいことを理解していないらしい更識は怪訝な顔をしていた。
「テメェは自分がどうなってもいいって言ったな。それは自分が父親死んだ時と同じことになるのをまだわからないのか?父親と同じ道を行くのか?」
「・・・・・・・あ」
「ようやくわかったか。あえて言わせてもらうが、父親を失った子供がこの世界にどれだけいると思ってる?お前だけじゃないんだよ」
「で、でも!原因はあなたたちに!」
「馬鹿が。誰も”異能者゛は好き好んで人殺しなんざしてない。洗脳されていたんだよ。それにな、”異能者゛になった奴ら全員が家族を殺されたり、売られたり、捨てられたりしてんだ。誘拐なんてされたりもしてな。今更俺たちが悪くないとは言わないが、被害者なんだよ。俺たちはな」
人とのつながりを立たれた俺たちにとって、99人の他の”異能者゛は文字通り家族だった。
こいつにいうことはないが、家族を全員虐殺されたのと同じ。ろくに埋葬すらしてもらえずに。
復讐しようと思ったこともあったが、千冬姉さんがいたから最悪な道に走ることはなく今を生きれている。
ふと思ったが、今年中の命だとしても復讐に走らずに済んだかと思うと、よかったのかもしれない。
「お前に家族はいるんだろう?」
「う、ん」
「ならお前は独りじゃないだろうが。家族がいるんだろう?十分じゃないか。お前の父親だって報われないさ」
うずくまる更識を尻目に、床に落ちていたものを拾い、差し出す。
「ほら。落っこっていたぞ」
「っあ。お父さんの・・・・扇子」
それを両手で包み込むと、声を押し殺しながら泣き始めた。
いつもなら逃げ出すのだけれども、そんな気分にもなれなかった。
「好きなだけ泣いちまえ。誰にも言わないからな」
だから、泣きじゃくる更識の背中を泣き止むまでずっとさすっていた。
今回から、ホワイトグリントの武器は、ハイレーザーなどとあやふやなどの名前でなく、正式な名前で出すことにしました。
基本的にアーマードコアFAからになります。
なので、この武器はよくわからない、アーマードコアってなんなの?といった質問があれば遠慮なく質問してください。
できるだけわかりやすいように、返答したいと思います。
ついでに一夏のホワグリの機体について。
ホワイトグリント(期待構成はAC4時代のモノ)
既存のISを軽く超える速度や機動性を持つ分、素の装甲防御力は低め。
だが、その防御の薄さを補うように特殊バリアが機体に張り巡らされていて、ISのエネルギーバリアーとは別物。もちろん通常のバリアーも存在している。
その特殊エネルギーバリアーは通常の武器の前では無類の強さを誇り、たとえIS級の火力であっても貫通は容易ではない。
原作で言うコジマ粒子で構成されるプライマルアーマーに近いものだが、コジマ粒子を使っていないので環境汚染の心配はない。それはオーバードブースタ、クイックブースタにも当てはまる。
機体挙動等はネクストそのままだが、PICがあるため飛行にエネルギーを必要としない点が違う。 この作品でのオーバードブースタ、クイックブースタは原作と性能が異なり、オーバードブースタは時速3000キロメートル強のスピード、クイックブースタは時速2000キロメートルと、大幅に速度がアップしている。
ホワイトグリントの拡張領域には
腕部用に
MR-R102 (総火力重視アサルトライフル)
03-MOTORCOBRA(瞬間火力特化マシンガン)
RG03-KAPTEYN(軽量レールガン)
HLR01-CANOPUS(大型ハイレーザーライフル)
LB-ELTANIN(低負荷エネルギーブレード)
背部用に
OGOTO (大口径グレネードキャノン)
EC-O300(軽量エネルギーキャノン)
HLC02-SIRIUS (ハイレーザーキャノン)
がある。
ダメージソースを腕部武器で、単発火力を背部武器で補うという戦闘スタイル。
また常時装備しているASミサイル(自動追尾ミサイル)を肩に、RDF-O700(軽量、低負荷レーダ)を右肩に装備している。