二度目の転生は廃墟から……?   作:やっぱりイオは最高だよね俺っ娘最高っ!!

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特異点F 終焉り

 あの後カオスな状況を抜け出した俺達は、気を引き締めながら洞窟の最奥に向かって歩いていた。

 途中、マシュが俺のことをお姉さまとか言う度に傲慢金髪と立香が物凄い形相でマシュを睨んでいたものの、マシュは気が付いていないのかニコニコしながら歩いていた。

 

 ……にしても、俺は男なのになぁ。言うならお兄さま、だろうに何故周りの皆は訂正してくれないのか。解せぬ。

 いや、俺も落ち着いて直ぐに訂正しようとしたよ? でも……にっこり笑顔でお姉さまはお姉さまですなんて言われたら……。

 確かに俺の顔は女っぽいし声も高いけど、れっきとした男なんだぞ……。

 

「……そういえば、雪歌。アンタがさっき使ってた光。ルーンでも魔術でもなさそうだが、一体何だったんだ?」

「あっ、それは私も気になってたんだ」

 

 空気を変えるためだろうか、キャスニキがさっき俺が使ったレスタのことを聞いてくる。それに便乗するように立香も興味深そうにしていて、声には出さなかったがビビリとマシュも説明を期待するように俺を見てきた。

 でもこれ、なんて説明すりゃいいんだろうか? 説明するにはまずフォトンの事から説明しなきゃいけないんだけど……それは面倒くさいし、時間もないしなぁ。

 

 適当に魔法とか言って取り敢えず誤魔化しておくか。

 

「アレはちょっと特殊な魔法みたいなものだよ。傷を癒したりリラックスさせたりできる優れもの」

「魔法だぁ? その割には魔力も何も感じなかったが……」

「だから、ちょっと特殊な魔法。まぁ説明してる時間もないし、取り敢えずそれで納得しといてくれ」

 

 渋々、といった感じにキャスニキは頷く。良かった、これで頷いてくれなければ無視して先に進もうかと考えてたよ。

 

 ……改めて考えると、フォトンって不思議だよなぁ。コイツ一つで斬撃も炎も氷も雷も作り出せるんだし……さらに言えば縦断だって作り出せる。しかも敵を攻撃すると自動的に回復したり何もしなくても回復したり……。

 まぁ、俺がそんなこと考えても意味ないか。結局PSO2の世界でもフォトンのことは全部わかってるって訳じゃなかったし。分かってることはただ一つで、使い手次第だが万能のエネルギーという事だけ。

 

 さて、雑談したり考え事しながら歩いてたからもう最奥間際だ。

 奥の方から感じる騎士王アルトリア・オルタの威圧感に立香達は真剣な顔付きで進んでいく。

 

「これが、大聖杯……超抜級の魔術炉心じゃない……なんで極東の島国にこんなものがあるのよ……?」

「いや、ここは冬木だろ? だったら過去五回も――いや、ここがこうなってる時点で五回目は事実上崩壊してるとは言え、四回はやってるんだ。この程度あっても不思議じゃないだろ?」

「……なんで貴女がそんなこと知ってるのよっ!?」

 

 ソシャゲをやってる時に見た原作まんまのセリフを聞いて、思わず口を挟む。微かに電子音が……取り敢えず無視した。

 あれ? そういえば俺ロマンを見たことない……? うーん……まぁ、特異点が終わればいやでも見ることになるだろうし別にいっか。

 

「っと、悪いな。お喋りはそこまでだ。奴さんに気付かれたぜ?」

 

 キャスニキの言葉に反応するように直立不動だった騎士王が静かに目を開ける。そして――――一度、微かに俺を見た後、マシュを見つめて口を開いた。

 

「――――ほう? 面白いサーヴァントがいるな」

「なぬ!? テメェ、喋れたのか!? 今までだんまり決め込んでやがったのか!?」

「ああ。何を語っても見られている。故に案山子に徹していた。だが――――面白い。その宝具は面白い」

 

 見られている――ということは、ゲーティアがこの特異点の黒幕ってことは違いなさそうだな。俺の介入によって色々と変わっちゃってるけど、そこは変わっていないようで一安心だ。とはいえ全く変わってないってわけにも行かないだろうし、俺も少しだけ気を引き締めて行こうか。

 

「構えるがいい、名も知れぬ娘。その守りが真実かどうか、この剣で確かめてやろう!」

 

 言うが早いか、騎士王はエクスカリバーを使うために魔力を収束しまじめる。それを見て俺は――取り敢えず壁際に避難して見守ることにした。

 正直エミヤとの殺し合いでもう満足してしまっているし、それにこの戦闘はマシュに取っても立香にとってもなくてはならない要素だと思うからだ。それに手を出せば今でさえ崩れかけている話が崩壊してしまうかもしれないし。

 

 ……ウズウズなんて、してはいない。斬りかかりたいだなんて思ってない。騎士王とも殺り合えたら楽しいんだろうなとか、サシで、全力で殺り合いたいだなんて思ってない。

 思ってないったら思ってない!!

 

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め――――! 約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!!」

「――――宝具、展開します……! うああぁぁぁああぁッ!!!」

 

 それは、黒くて禍々しい光と、全てを守り通すという()()のぶつかり合いだった。それを見て、()せられて……思わず、身体が熱くなるのを感じる。あの光と俺もぶつかってみたい。あの想いに俺もぶつかってみたい。

 今すぐカタナを抜いて二人に襲い掛かりたくなる衝動を理性で抑える。

 

「あぁ、でも……乱入したいなぁ……」

 

 抑えきれなかった衝動がついと口から出る。でも、ダメなものはダメだ。始まる前に俺自身がそう決めたのだからこのくらいは我慢しなくちゃ。

 それに昔からクーナとかに我慢を覚えろって言われてるんだし、うん。

 ……我慢、しなくちゃ。

 

「――――フ。知らず、私も力が緩んでいたらしい。最後の最後で手を止めるとはな」

 

 ボーッとしながら理性と衝動で殺し合いをしている間に、いつの間にかマシュ達対騎士王の戦いは終わっていたらしい。

 ……乱入する前に終わってくれて正直ほっとしたというのは内緒だ。

 

「聖杯を守り通す気でいたが、己が執着に傾いたあげく敗北してしまった。……結局、どう運命が変わろうと、私ひとりでは同じ結末を迎えるという事か」

「――――それは違う」

「なに?」

 

 寂しそうに、諦めるように呟いた騎士王の姿を見て、思わず言葉が出てしまう。でも、しょうがないじゃないか。こういう困ってる人や悲しそうな人を見過ごすのは性分じゃないし、俺の矜持に反するんだから。

 

「同じ結末など決して迎えはしない。私は貴様がどの様な運命を、結末を見たのかは知らないが、ここには私がいる。そしてなにより――――絶望を希望に変えるような阿呆がいる。故に……同じ結末は迎えはしない。それを私の名に誓おう」

「…………そうか」

 

 少しでも気休めになればいいかなと思って言った言葉は、存外騎士王に響いてくれたようで……小さく俺に微笑みかける。

 その顔には先程の諦観のような色はなくなっていた。それが嬉しくて俺も騎士王に向けて微笑み返す。

 

「おい、どういう意味だそりゃあ。テメェ、何を知ってやがる?」

「いずれ貴方も知る、アイルランドの光の御子よ。グランドオーダー――――聖杯を巡る戦いは、始まったばかりだという事をな」

「オイ待て、それはどういう――――っておぉお!? やべぇ、ここで強制帰還かよっ!」

 

 キャスニキの問い詰めるような声に騎士王はそう言い残して、あっさりと消えていってしまった。そしてそれに同調するかのようにキキャスニキの身体が透け始める。

 慌てるように立香に対して後は任せると言ってキャスニキもあっさりと消えてしまった。

 ……透明になり始めてから完全に消えるまでの間がエミヤと違いすぎるんだが。この差はなんなのか……。あれかな、やっぱりエミヤは単独行動のスキルを持ってるからなか?

 まぁ、いっか。アニメでも即死する攻撃を受けても重要な言葉を残す為に数分生きてたりすることもあるし、多分そういうことだろう。

 

「セイバー、キャスター、共に消滅を確認しました。わたしたちの勝利、なのでしょうか?」

「ああ、よくやってくれたマシュ、立香! 所長もさぞ喜んでくれて……あれ? 所長は?」

 

 わっ、始めてリアルで――まぁ映像越しではあるが――見たロマン! やばい、柄にもなく戦闘じゃないのに興奮する!!

 ロマンの最後は何度も見直して涙流した程だから特に!! あっやばい涙腺が緩みそう……!

 

「……冠位指定(グランドオーダー)……あのサーヴァントがどうしてその呼称を……? それに分かっている風に答えていた雪歌も……」

「……どうかしたか? そんなに見つめられると照れるんだが……?」

 

 ブツブツと何かを呟きながら俺を見つめるビビリ。会った頃とはうって変わってその姿はなんだか威厳があるように見える……気がする。

 というか漸く俺のこと直視出来るようになったんだな。それは嬉しいんだが……俺は見つめられる事に慣れてないんだ。ちょっと緊張する。

 

「え……? あぁ、いえ。なんでもないわ。それにしても立香、マシュ。よくやったわね。不明な点は多いですが、ここでミッション終了とします」

 

 俺の問い掛けに考え事を中断したのか、見つめていた視線を切って立香とマシュの方を見て褒めていた。

 切り替えが早いのか遅いのかよく分からない。

 ……っと、そろそろか? あの穀潰しが現れるのは。一応警戒だけはしておこう。俺がいるせいで何が起きるのかは全く予想が付かないし。

 

「まずあの水晶体を回収しましょう。セイバーが異常をきたしていた理由……冬木の街が特異点になっていた原因は、どう見てもアレのようだし」

「はい、至急回収――――なっ!?」

 

 ビビリ――……いや、もうオルガマリーでいいか。最初に会った頃より威厳はあるし――に指示を出されて、マシュが行動しようとした――――その瞬間だった。

 突然空間が歪み始めて、イラつくような声が聞こえて来たのは。

 

「いや、まさか君たちがここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ。48人目のマスター適正者。全く見込みのない子供だからと、善意で見逃してあげた私の失態だよ」

 

 歪み収束したと同時に現れたシルクハットを被った男。俺がこの世界で一番嫌悪しているといっても過言ではないクソ野郎。

 思わずカタナの柄に手をかけていつでも抜刀出来るようにする。……いや、身体は正直なもので――――。

 

「貴様の戯言を聞いてやる程、私は優しくはないぞ?」

 

 柄に手を掛けるだけのつもりだったのに、右肩から斜めに斬り裂いていた。まさにレ/フのような感じで。

 ……いや、うん。俺も我慢しようとしたんだよ? でもね、身体が勝手に動いたんだ。こう、衝動的に。理性で押しとどめる暇もなく! でもまぁそれでちょっとだけ溜飲が下がったから結果オーライということで。

 

「レフ……教授……?」

 

 ……言いたいことは分かる。でも、仕方ないじゃん、俺アイツ嫌いなんだし……。

 それにほら、今は知らないかも知らないけどコイツ圧倒的ギルティな敵だし。俺は悪くない。だからお願い。そんな有り得ないようなものを見る目でこっちを見ないでっ!

 

「レフ……!? レフだって!? 彼がそこにいるのかい!?」

「あ、はい。……今まさに、お姉さまに真っ二つにされてしまいましたが……」

「えっ……? えっと、どういうこと……? それにお姉さまって……?」

 

 ……空気が、重い。傲慢金髪ですら俺を驚いたように見ているのだから。……どうしよう、この空気。何か言ったほうがいいんだろうけど、上手い言葉が全く見つからない。

 特にオルガマリーになんといえば良いのか分からない。驚いた、というよりも絶望したような青褪めた顔で俺を見てるし……。

 いや、本当にどうしよう……?

 

「――――クッ……どいつもこいつも、統率の取れていないクズばかりで吐き気がする……ッ!! 人間というものはどうしてこうも定められた運命からズレようとするんだ……ッ!!」

 

 身体を真っ二つにされても生きていたクソ野郎がいつの間にか俺から少し離れた場所で片膝を付いて吐き気のするような顔でこちらを睨んでいた。

 ……しぶといだろうとは思っていたが、身体を裂かれてもそれか。やはり粉微塵にしとけば……いや、うん。落ち着こう俺/私。

 

「――――! マスター、下がってください! あの人は危険です! あれは……わたしたちの知っているレフ教授ではありません!」

「そうよな。……あのドブのような目に斬られても生きている存在。それに……最初は気付かなかったが、彼奴(あやつ)の身からは醜悪な気配が漂っている」

 

 ムカツクけどこの空気を変えてくれてありがとうクソ野郎! 少しだけ感謝してやる!

 いや、やっぱり感謝はしない。こんな存在に感謝なんてしたくはないし。

 

「レフ……あぁ、レフ、レフ……」

 

 一度真っ二つにされてもまだ生きているという状況が飲み込めていないのかなんなのか、オルガマリーは夢遊病者のようにクソ野郎の名前を呼びながら近づこうとする。

 とはいえ、そんなのをただ見過ごすわけがない。死ぬ運命が変わらないとしても、絶望しながら死なせるのは嫌だし。

 

 ふらふらと歩くオルガマリーの近くに一瞬で移動してその腕を掴み、行動を阻害する。

 

「近付くな馬鹿者。状況を良く見ろ、アイツは敵で、倒すべき悪――――」

「離して! レフが……レフがいれば全部なんとかなるんだから! 今までだってそうだったもの。これからだって……!!」

「――――だ、から……状況を見ろと言っているのだ馬鹿者がっ!」

 

 俺よりも長年一緒にいたクソ野郎の方が信頼出来る……というのは理解出来るが、状況が状況だ。この際そのことを一旦棚上げして、オルガマリーの頭にチョップを食らわせる。

 それと同時に武器をカタナからロッドに変換してオルガマリーにレスタをかける。マシュの時と同じように光が俺とオルガマリーを包み込んだ。……気休め程度ではあるだろうけど精神安定効果があるし、少しでも正気に戻ってくれればと思いながら。

 

「……なんなのだ、お前は。私の知識にない力を使い、突如として現れたこの世のどこにもいない存在。一体何なのだ、お前は……ッ!」

「貴様にこの名を名乗るのは不服だが、あぁ、この際仕方がないか。一度しか言ってやらないからその腐った耳を精一杯綺麗にしてよく聞け下郎。――――守護輝士(ガーディアン)、雪歌。ソロ……いや、貴様等を殺し尽くす者だ」

 

 正確に言えばオラクル船団・アークスシップ所属守護輝士なんだけどな。まぁ、そんなことコイツ……いや、この世界の人に言っても意味がわからないだろうし、守護輝士の部分だけでいいか。

 でも……あぁ、クソ。口でも言ったがこんなクソ野郎に名乗るなんて苛々する。少しはその蛆が詰まった脳で考えろよクソ野郎が。まぁ、考えたところで答えなんて出ないだろうが。

 それにしても、ちょっと危なかったなぁ。思わずソロモンって言いそうになったよ。少し気を引き締め直さなきゃ。

 

「ガーディアン、だと? まさか、抑止力とでも言うのかッ!! 有り得ない、有り得るはずがない! これは人類史による人類の否定だ! それに抑止力が働くなど……ッ!!」

「……ハッ、何を勘違いしてるのか大体予想出来るが……この私が、抑止力などというバカの集まりと同じと思うなよ下郎」

「な、に……? どういうことだ、分からない……分からない、分からない! なんなのだ貴様はァッ!!」

「五月蝿い、喚くな、その口から出るゴミを撒き散らすな汚らわしい。二度は言わないと言ったぞ?」

 

 レスタの光が止み、少しは落ち着いたのかオルガマリーは分からないと何度も言いながらヒステリーを起こしているクソ野郎をボーッと見つめている。……落ち着いたが、状況などに理解が追い付かないといったところか。まぁ、分からなくはない。信頼している相手がまさか敵で、今目の前でこんな姿を晒しているのだから。

 

 っつーかさっきから分からない分からないと、学のないガキのように喚きやがって。やっぱり今すぐ殺してやろうか。

 カザミノタチ使って常絶使えば跡形もなく存在すら殺せるしなぁ?

 ……っと、やばいな。空間自体が揺れ始めた。そろそろ特異点の限界が近いか。

 

「クソ……ッ! この特異点ももはや限界か……。覚えていろ、雪歌。貴様はこの手で必ず殺す……ッ!」

「貴様程度に殺されるワケがないだろうが」

 

 言うが早いかクソ野郎はそう言い残して現れた時と同じように姿を消した。

 顔付きからして、殺せると本気で思っているようだから反吐が出る。俺を殺したければ深遠なる闇とマザーとフェルグス全部合わせた力位付けてこい。それでも今のレベルなら倒せそうだが。

 

「地下洞窟が崩れます……! いえ、それ以前に空間が安定していません!

 ドクター! 至急レイシフトを実行してください! このままではわたしは兎も角、先輩やお姉さままで……!」

「分かってる、もう実行してるとも! でもゴメン、そっちの崩壊の方が早いかもだ! その時は諦めてそっちで何とかして欲しい! ほら、宇宙空間でも数十秒なら生身でも平気らしいし!」

「すみません、黙ってくださいドクター! 怒りで冷静さを失いそうです!」

 

 なんとまぁ、無茶を言うなぁ。その何十秒ってのも理論上ってだけだし、正直本当に生きられるか考えればほぼ不可能といっても過言じゃないだろうに。

 でも、一つだけわがままを言わせて貰おうかな。

 

「私の事は後にしろ。そうすればレイシフトも間に合うだろうし……少し、やりたい事がある。いやなに、時空を超えるなど容易いことだ。すぐそちらに向かう」

「なっ……!? 何を言ってるんだ君は! そんなこと出来るわけ――――」

「――――その方が合理的なのは理解してるだろう、ロマニ・アーキマン。つべこべ言わず指示に従え」

「なんて横暴!? あぁ、もう……! わかったよ、信じるからね!」

 

 ……誰に向かって言ってると思ってるんだ。いや、そんなことこの世界の人が知るわけないか。

 まぁ、大丈夫だよという意味を込めて必死に俺に手を伸ばそうとしているマシュと立香に笑いかける。傲慢金髪は恐らくこうなることを想定していたのか、不満げにそっぽを向いていた。

 そして――――数秒と経たずに俺とオルガマリーを除いた全員が一瞬にして消える。同時に世界が暗闇に閉ざされた。

 

「――――さて。最後に、ちょっとだけオルガマリーと話したかったんだ」

 

 オルガマリーの身体を強引に抱き寄せ、本日何度目か分からない武器の切り替えをしてアンティを使う。このPAもレスタと同じく色々と仕様が変わっていて、本来の効果の状態異常回復は勿論として空気の浄化とか光っている間擬似的に保護フィールドのようなものを展開することができる。

 これがこの状況で意味を成すのかはこんな状況で使ったのが初めてだから分からないが、恐らく大丈夫だろうとは思う。なにせ万能エネルギーフォトンの保護フィールドだからな。

 

「話したかったことってのは……まぁ、なんだ。俺からの言葉じゃ意味ないかもしれないが…………あぁー、うん。お前はよく頑張ったよ」

「……え……?」

「だから、お前はよく頑張った、って言ってるの。お前、所長なんだろ? ……経験上、所長ってのはただ権力があるってだけじゃなれないんだ。下の者に慕われてなければ、実力がなければ、な」

「で、でも……私は、皆に嫌われていて……それに、それに……なにも、出来てない……」

 

 それは多分、オルガマリーの誰にも言ったことのない独白。レスタで強制的に安らぎを与えたからこそ出てきている言葉。

 だからオルガマリーが言っているのはオルガマリー自身が感じてきた事実なんだろう。

 

「そんなことない。表面上はどんなに嫌われていたとしても、心のどこかで慕われてなければ所長なんて続かないよ。あと……俺はお前のことずっと見てきたわけじゃないし、正直に言えばなんも知らない。けど、なにも出来てないって事はないんじゃないか? だってほら――――何も出来ていないのなら、お前は今ここにいないだろうし。頑張って、何かをして、今があるんだから。だから――――俺はお前を心から尊敬するよ。」

「あっ――――認め、られた……?」

「……ん、おう。だから、うん。安心していってこい。他はどうかはわかんないけど、今ここで、俺がお前を認めるから。独りじゃないから」

「……そう、ね……。……初めて会った時は、貴女に恐怖しか感じてなかったのだけど……暖かいのね、貴女……」

「そりゃぁ、生きてるからなぁ」

「そういう意味じゃなくて! ……まあ、いいわ。――――ありがとう。貴女のお陰で、少しだけ……安心出来たわ」

「そっか。それなら良かった。……じゃあ、またな。来世にでも会おうぜ」

「そうね、また。縁があったら来世にでも会いましょう」

 

 抱き合った状態で二人して笑い合いながら――――オルガマリーの身体が……いや、恐らく魂と言われるものが透けて消える。

 ……正直、こんなので救えたとは思えない。思えるわけがない。でも、オルガマリーが最後に浮かべていた笑みは決して暗いものではなく、優しいものだったから。少しだけでも救えたのかなと思うと、悲しいと思うと同時に嬉しかった。

 原作の様に絶望し、嘆きながら逝ったわけではなく、笑った状態で逝ったのだから。

 

「あぁ……だから――――安らかに眠れ。オルガマリー・アニムスフィア」




ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァア!
過去最長で過去最高の駄文!! ダメだ、これがスランプというやつか……! 原作再現しようとすると途端にダメになる……!
なんだかなぁ……(´・ω・`)
今回はご都合主義満載で文章も安定せずすごく読みづらい感じになってしまいました。申し訳ない……多分後で修正する……かも。

因みに
雪歌の母性:天元突破
ロリ巨乳で母性天元突破とか誰得だ。

PS.
クロスオーバータグが入ってなかったという事で一時完全非公開設定になってました。誠に申し訳ない……。
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