二度目の転生は廃墟から……?   作:やっぱりイオは最高だよね俺っ娘最高っ!!

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感想により指摘があったので、タイトルちょっと考えてみた。
……自分のネーミングセンスのなさに絶望したorz


考察とバサクレス

 全員で歩きながら、しかし何故だかほのぼのとした空気が辺りを占めていた。マシュマロマロも立香もビビリもさっきのカオスは無かったことのように傲慢金髪と談笑している。こんな時だけは骸骨も空気を読んだのだろうか、先程からチラチラ見えるというのに襲って来る気配が全くしない。それどころか目があっても逸らされる始末である。……いやそこは襲ってこいよ。今まで空気なんて関係ねぇって感じで襲ってきてたじゃん。破壊衝動前面に押し出してたじゃん。なんなの? お前骸骨なんだろ脳みそ無いんだろ知性ないんだろだったら襲ってこいよ憂さを晴らさせろよぉっ!! しまいにゃこっちから襲いかかるぞコラァッ!!!

 

 ……はぁ……いや、一人で発狂してても仕方ないか。

 

 あぁ、それにしても本当にどうしてこうなったんだか……。確か、俺が頭ん中でぐるぐる考えてる間に話が少し進んだようで、取り敢えずここを移動しようと立香に言われたのだ。

 俺はそれにほいほい頷いて一緒に歩いてるわけなんだが……気まずい。俺がなにかしたわけじゃないというのに凄く気まずい。それもこれもギルガメッシュを名乗るこの女が登場して、尚且つ俺の夫だとか言い出したからだ。いやその場合は俺が夫だろとか、そもそも俺お前と面識ない……と思うからそんなこと言われる筋合いっつーかなんかはないと思うわけで。あぁもう、本当に何なんだこれ……。

 

 はぁ、と一つため息をついて空を見上げる。雲がどんよりとかかり、現実離れしたように少し紫がかった空は、今だけは俺に癒しを与えてくれた。うん、誰か助けて。

 

 とはいえ、そんなことを言っても誰も助けてくれないだろうしなぁ……何やら俺をハブって女子ら楽しそうに密談中だし。俺も少し考えごとしながら歩くかなぁ。

 例えばどうして俺がこの世界に来てしまったのか、とか。そんなこと分かりはしないがある程度の考察を重ねるくらいなら容易い。

 一度今の状況を整理して考えてみよう。俺はPSO2の世界で寿命で死んだ……はず。んでなんの因果かまた転生して、気が付いた時には今のFGOの世界にいた。

 さて、じゃあまずなんで俺は転生なんてしているのだろうか? PSO2ではある程度の偉業を成し遂げた、って自負はある。でも前前世でなにか偉業を成し遂げた記憶は全くない。神様の気まぐれか? とも思ったが、じゃあなぜ二度も転生させる必要があるのかという疑問が出来る。そもそも、本当にこれが転生なのかって疑問もあるのだが。いや更に考えれば今の俺は確実に生身であり、サーヴァントではない。だから偉業如何は関係ない。

 ……うーん、ここで手詰まりだ。前世でもなんで転生したのかをあれこれ考えてみたが結局見つからず今に至るわけだから当然だとも言えるが。

 いや、待てよ? 視点を変えれば……例えば、俺は転生し続ける運命……この世界的に言えばfateの元に生まれた、とか……? だとしたらなぜ俺なのかはわからないが……まぁ、前前世の世界でも色々とやったから、その影響って可能性もなくはない。でも……それならなぜ俺は俺以外の転生者にあったことがないんだ? 俺がした程度の偉業と呼べるかわからない程単純なことをした人間が少ないわけがない。ならもっと転生者がいてもいいはずなのに……あぁ、クソ。ダメだなこの案も没だ。……もう、この際転生云々に関して考えるのはやめるか。

 

 さて、となればどうしたものか。考え事も早々に手詰まったし、何もやることがない。骸骨を殲滅しに行ってもイイが、目を向けるとサッと顔を背ける骸骨を殺すのもなんだか気が引ける。……いやお前ら敵だろう。顔背けんなよ、襲ってこいよ。俺の暇潰ししてくれよ。

 はぁ……。女子らはまだまだ楽しそうに話してるし……。呑気でいいなぁってすごく思う。

 ってか今思ったがお前ら危機管理能力低すぎだろ。そこらじゅうにうじゃうじゃ敵いるのわかんないの? 馬鹿なの? 死ぬの? もういっそ死んじまえ。

 

 ――――なんて、お巫山戯でも考えたからだろうか。この世界に来てから一度もなかった俺の直感が大音量で警笛を鳴らし始める。

 

「――っ!! 全員しゃがめッ!!」

 

 咄嗟の判断で全員に指示を出し、俺は目の前から飛来してきている岩のような剣(・・・・・・)を殴り返す。重さと速度が合わさってバカみたいな威力のそれを素手で殴ったからか、一瞬だけ右腕から嫌な音が聞こえた。だが、それをフォトンの力を使って強引に直す。それに殴り返したとは言えそれで終わるはずもなく、俺は剣が飛来してきた方向を睨みつける。様子を伺うために後ろにいる立香達を見てみるとギルガメッシュ以外は全員呆けた顔をしており、何が起きたのかわからないといった感じだった。ギルガメッシュは、最初に現れた時の傲慢さを潜めて、冷や汗を流しながら剣が飛来した方向を睨みつけている。

 その様子から、相手がなんなのかギルガメッシュも予想が付いているのだろう。斯く言う俺も確実にアイツだろうな、という予想は付けている。

 

 ……斧剣。ただ巨大な岩を削って剣のようにしただけのもの。重量、大きさ共々普通の人間では確実に持てないそれを扱う人物を俺は一人知っている。

 第五次聖杯戦争にてイリヤスフィール・フォン・アインツベルンが召喚したバーサーカー、ヘラクレスだ。

 

「あぁ、もう。自分の不運を嘆く。なんだってラスボス級の敵が序盤の方で出てくるのさ」

 

 溜息を付きながら毒づくと、ギルガメッシュが全くだと言わんばかりに舌打ちをする。

 っつーかバサクレスって自分から向かわないと戦えない設定じゃなかったっけ、FGO。だというのになんで奴さんから向かってきてるのかなぁ。もしかしてアレか? 現実逃避したりしながら歩いてたから奴さんのいる方向に向かっちまってたとか? ……だとしたら――――あぁ、クソ。俺が記憶している限り黒化サーヴァントは一人しか倒せていない。それもアレは格好からしてメデューサ。つまりアサシンとランサーが残ってるわけだ。

 こんな状況でバサクレスと戦ったらどうなるかなんて目に見えている。しかも後ろには役立たず三名と本当にギルガメッシュなのか特定不明なサーヴァント一体。確実にアサシンに隙を突かれて立香が、もしくはマシュマロやビビリが死ぬ。

 それは、ダメだ。そうなると何が一番いい? 恐らくバサクレスは俺たちにターゲットを定めているだろう。逃げても追いつかれて後ろから殺されるのが落ちだ。

 

 ――――っと、なると。しょうがないよなぁ。

 

「ギルガメッシュ、貴様は立香達を連れて逃げろ。すぐ近くに黒化していないサーヴァントが居るからそいつのところまで。後は貴様とマシュ、そのサーヴァントで進めるだろう?」

 

「この我に逃げろ、と? 雪歌、いくら貴様であろうともそのような暴言は――いやまさか……!」

 

 俺の言葉に苛立ちを隠さぬまま傲慢金髪が反応し、直後何かに気付いたように言葉を止める。

 恐らく俺が考えていることが分かったのだろう。まぁ、この程度の考えギルガメッシュを名乗るのなら気づいてもらわなければ困る。

 ……現状、どう頑張ってもバサクレスと殺し合えるのは俺だけだ。傲慢金髪はマスターが立香な為魔力供給が不完全であり全力は出せない。そもそもカルデアシステムで召喚された英霊は軒並み能力が下がっている。そんな状況で黒化しているとは言えバサクレスと戦えるわけがない。さらに言えばマシュマロにも経験が不足している。最低でも宝具を展開出来るようになって貰わなければ話にならない。今のままでは完全にお荷物なのだ。立香とビビリと同類。

 

「流石ギルガメッシュを名乗るだけはあるな。そのまさかだと答えさせてもらう。恐らくあの者は私に狙いを定めているのだろう。先程から鬱陶しい視線が私に集中している。なら、狙われている私が注意を引き、その間に立香たちに逃げてもらう。合理的であろう?」

 

 バサクレスの方から目を離さず言葉のみでギルガメッシュたちに自分の考えを話す。

 一応同じサーヴァントだからだろうか、マシュマロはバサクレスの力をある程度把握出来たようで、小さく息を呑むような音が聞こえた。対してギルガメッシュは動揺も何もせず、何かを考えているようだ。

 数秒して、考え事の答えが出たのかギルガメッシュが口を開く。

 

「わかった。この場は雪歌に任せよう。……聞いていただろう、マスター。一刻も早くここから離れるぞ」

 

 どうやら納得してくれたようで。恐らく自分が残った場合、俺が残った場合、そして全員でバサクレスの相手をした場合を考えていたのだろう。で、結果俺が一人で残って相手取ったほうが効率がいい。そんなところだろう。

 ギルガメッシュは立香に有無を言わさないように強くいい、俺の言った通り黒化していないサーヴァント――クー・フーリンの方に向かって歩き出した。

 その時に天の鎖を使ったのか、こっそりと俺の近くに来て逃げようとしない立香と、腰が抜けて歩けそうもないビビリを引きずっていくような音が聞こえた。ちなみにマシュマロは大人しくギルガメッシュについていく方を選んだようだ。

 

「……さて、と。邪魔はいなくなった。それにギルガメッシュを名乗るくらいだ、あのサーヴァントにもそれなりの実力はあるのだろう。ならアサシン、ランサー共々黒化したものに遅れは取らないはず。

 

 ――――故に。さぁ、始めようではないか下郎。ちょうど私は腹が立っていてな、加減は出来ないぞ?」

 

 自分でも分かるほど口角を上げて獰猛に笑う。……なにせ、この世界で初めて全力――とは言わないまでも、ある程度暴れられる存在がいるのだ。楽しみで仕方がない。

 俺の挑発とも取れる言葉が合図になったのか、それとも立花たちが離れるのを待っていたのか。詳しくは分からないが、バサクレスは獣のような咆哮を上げて俺の方に突進してくる。俺はそれに迎え撃つようにしてレイカタナとは別のカタナを取り出し、バサクレスに向かって走り出した。

 




さて、読んでくれる方お待たせ。色々とあって更新遅れました。
いやぁ、近所の子供と遊んだり勉強したり仕事したりしてたら落ち着く暇がなかったのん(´・ω・`)
とはいえ、今日からは自由の時間が増える!! ……はず。
あっそうそう。この場を借りてちょっと解説をば。

ギル……雪歌の影響で性格が若干マイルドに。傲慢ではあるが慢心は程々に。あと人の感情の機微にも敏いので立香の良き姉御になる予定。
マシュ……百合。
立香……本作のサブ主人公にして原作の主人公。元々百合ではなかったが、素質はあった。雪歌に会うことによりその素質が開花され、雪歌にベタ惚れに。ちなみに変態。HE☆N☆TA☆I
オルガマリー……骨なしチキン。ヘタレ。よく腰抜かしたり呆けて動けなくなる人。
ロマン……出てないから知らん。
(´・ω・`)そんなーbyロマン

2017/06/12
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