リリカルな世界の転生者   作:鈴木颯手

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第十七話 一つの区切り

「ハクア様完成しましたぞ」

 

人が出したにしてはおかしな声を響かせて高等幻魔・ギルデンスタンは俺に声をかけてきた。

 

あの後ギルデンスタンの開発に成功して早速幻魔…いや、造魔か?を作らせていた。恐らくその一号が完成したのだろう。

 

「量産型の下等型幻魔を開発しました。名前はそうですな…。刀足軽と名付けますか」

 

ギルデンスタンが見せてきた造魔は鬼武者に登場した雑魚敵、刀足軽にそっくりだった。

 

まぁ、ギルデンスタンが作ったんだしそうだよな。

 

「こやつは人間をベースに作っておりまして知能は最低限ですが筋力は人間よりも数倍強く更に恐怖や痛覚を取り除きましたので肉体が動かなくなるまで戦い続けることが可能となりました」

 

これなら人間相手には無双できるな。

 

「流石はギルデンスタンだ。お前を作った介があったものだ」

 

「おほめに与り光栄でございます。更なる幻魔の発展を約束しましょう」

 

ギルデンスタンは優雅に一礼して自分の開発室へ戻っていった。

 

「幻魔はギルデンスタンに任せて大丈夫だな」

 

「陛下」

 

丁度そこへ白董が現れた。

 

「ガッセナール公国の準備が整いました」

 

「分かった。直ぐに向かう」

 

俺はそう言って新興国ガッセナール公国との同盟制定のために向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クーデターは多少誤差があったものの成功した。

 

泊の皇族は皆殺しにされクーデターを率いたバルドレン・ガッセナールを大公としたガッセナール公国が誕生した。

 

バルドレンは直ぐにベルテルミーニ王国に停戦を要求、新興国の承認と同盟を求めた。

 

俺はそれに了承したが一部重臣からは反対意見が飛び出した。それを押さえるのに苦労したっけな。

 

そして今はガッセナール公国と同盟を結ぶこととなった。

 

内容としては次の通りだ。

 

一、ベルテルミーニ王国とガッセナール公国は対等の立場で不可侵同盟を結ぶものとする。

 

二、ガッセナール公国はベルテルミーニ王国が占領した泊の領地以外の領有権を持つものとする(各属国についてはその限りではない)。

 

三、両国のどちらかが危機に陥れば片方が支援に回ること。

 

四、両国の国境にかける税を無くすこと。

 

五、これらの条文は何者にも変えがたくどのような状態においても優先されるものとする。

 

これで同盟は結ばれた。その際バルドレンの妹アゼイリア・ガッセナールが俺に嫁ぐこととなった。

 

アゼイリアは元々の美貌も去ることながらクーデターの際には自ら敵陣に入り武器の鎌を振るい敵兵を退却させるほどの武の者として知られていた。

 

これらはすべて計画通りだったが保留として重臣達に一応相談するも重臣達も早く嫁をもらって跡継ぎを付くってほしいと考えていたため特に反対意見はなかった。まぁ、一応何かあった際の人質に使えると考えているのだろう。別に俺はそれでもいいがな。人間にアゼイリアを捕まえることは出来ないと思うからな。

 

そして後日俺は嫁入りを了承して数日後に俺とアゼイリアは夫婦となった。ただしこれはあくまで仮染めの夫婦であるがな。

 

そのため初夜等は存在しない。

 

…まぁ、俺も男だから欲求の吐き出しぐらいには頼むかもしれないがな。今はそれよりも次の段階だな。

 

大陸の東側はこれで押さえたも同然。後は西側に勢力を持つアルテミラ皇国を倒すのみだ。それを倒せば大陸統一を成し遂げたと言っていいだろう。

 

そのためには一刻も早く俺の延命の最重要項目を成功させなければ。

 

泊を倒して一段落と行きたいが今後はもっと忙しくなるな。大陸統一までようやく半分だしな。原作までまたまだとおいか。頑張らないとな。

 

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