「お待ちしておりました、紅様、日暮様、高梨様、柊様、矢倉様」
俺は目の前の人間に頭を下げる。
「いやいや、いつも楽しくさせてもらっているのはこちらだからな」
俺にそういったのはIT企業の社長の高梨雄作だ。
「その通りですな。それで今日はどの様なシナリオで?」
興奮ぎみに詰め寄るのは日本のみならず海外にも末端組織を持つ紅玉会会長の紅十三だ。
「今回はゾンビに溢れ隔離された都市部で取り残された軍隊員と言う設定で行います。今回はこの五人のみ、支給武器はハンドガン一丁に替えの弾が二セットとなっております」
「前回の戦国時代も良かったが今回も面白そうだな」
「フフフ、腕がなりますワイ!」
五人がそれぞれ戦意を高揚させている。なかなかにいいけいこうだ。
…ん?何をしているかって?
単純な話だ。壊滅した惑星を使ってお偉いさんを相手に金儲けをしている。
三つの惑星をそれぞれゾンビ、幻魔、戦国時代にテーマを合わせてそれを使ったゲームを楽しんでもらう。
例え死んでもギルデンスタンが甦生してくれる。よって普段は味わうことのない死と言うものも味わえる。
このゲームはかなり人気で最近では海外空もお客が来ている。
今回この五人がやるのはゾンビサバイバルゲームだ。ゾンビで溢れる今は壊滅した都市部でゾンビを射ちまくるゲームだ。ゾンビだけではなくタナトス極の改造生物も現れるからかなり人気がある。
「それではこちらの部屋に移動してください」
「全くいつも思うが素晴らしい技術だな」
「ありがとうございます。それではいつも通りこの部屋でお待ちください。暫くすれば眠気に襲われ目が覚めればいつも通りに」
「楽しみだ。支給武器はあちらに?」
「はい、目が覚める場所はセーフゾーンとなっており近くにゾンビはいないようになっております。それとバックに防護服が置いてあります。それにお着替えください。衣服は回収しておきます」
「そうか。今日はずいぶんと羽振りがいいな」
「今回は皆さま方が多大なる金額をお支払いただきましたのでその分を繁栄しました」
「成る程、初期装備を豊かにしたければもっと金を寄越せと?」
俺は無言で頷く。このゲームの参加費用は一人百万だ。しかしこれはあくまで最低金額でそれ以上を積まれれば初期装備をよくするようにしている。
今回五人が出した総額が二千五百万だ。一人だいたい五百万、それなりに装備をよくさせてもらった。因みに羽振りのいい外国人がいたが一人で三千万を出してきたときは驚いたよ。その時はゾンビの攻撃をある程度防ぐアーマーにゾンビ化を防ぐ抗菌薬、他にも武装をよくしてやった。
「それでは暫くお待ちください」
俺はそう言って部屋を後にする。暫くすれば催眠ガスが出てきて五人が眠れば転移で惑星まで運ぶことになる。その辺は責任者のバルドレンがやってくれる。
期間が三日のためそれまで俺は麻薬の売り上げについてや方針について考える。
麻薬の売り上げはかなり高いが警察が目をつけつつある、か。問題はないな。警察内部にも顧客は数多く存在するからな。これは管理局も同じだ。
次に造魔の状態か。既に刀足軽の製造を止めてジャイドに移行しているか。他にもマーセラス、ドルドーが量産体制に入りつつある、ねぇ。
これは朗報だな。一騎当千の力を誇るマーセラスにドルドー。これらが量産されればかなりの戦力アップになるな。
最後に第二基地建設の状況か。これはゲームの会場の一つである幻魔の星に作っているからな。既に基地の八割は完成しているか。ここが稼働すればここからゲームの実況や三つの惑星の管理を行うことになるだろう。しかしそうなると次元航行艦が必要になるな。こちらで作るか?…いや、いっそのこと架空の管理局員を作り管理世界にするか?どちらもメリットデメリットがあるな。これはもっと考える必要がありそうだな。