泊のぼろ負けから六年がたった。あれから特に何事もなく平和なときが過ぎていった。
この二年で更にウイルスはパワーアップした。龍が如くof the endのタナトス以上のウイルスが出来た。これはタナトス改とでも読んでおくか。更に特典選びの時から考えていたことも実行に写せた。
更に俺はこの地下研究所を一つの生物にすることにした。参考にしたのは鬼武者に出てくる幻魔だ。
そのためタナトス改の他に幻魔ウイルスを開発した。これを投与されると幻魔…と名付けた俺に忠実な化け物に早変わりする。
これを使いスピリットの何体かを幻魔として体を改造して地下研究所と一体化させていく。そしてそれらの意識を統合して地下研究所の中枢に設置する。これで地下研究所は幻魔となった。更に何かあったときのために地下研究所の中には人型の幻魔やタナトスに感染したゾンビが徘徊しているため一種のホラーゲームのような状況になっている。
さて、話は変わるが既にこの世界に転生して早22年が経過している。ぶっちゃけ前世を忘れるほど今の生活を満喫している。しかし、自分でいうのもなんだがこのままでは原作どころかベルカにすら行き着く前に死んでしまうだろう。それではいけない。そこで俺は考えた。まあ、特典選びの時に思い付いたことなんだが。
これをすれば俺は人間では無くなるだろう。しかし、俺の頭の中でやってみたいという思いが強いためこれを実行しようと思う。だが、今はそのための切っ掛けがない。それさえあれば実行に写せるのだが。
…まぁ、まだ行う必要もないから別にいいんだが。それより今はベルテルミーニ王国のことを考えなくては。
実はついに父が退位を宣言してな。第一王子の俺がベルテルミーニ王国の国王になることが決まったんだ。
いつも通り弟が騒いだが誰一人としてそれに耳を傾けるものはいなかった。
ミーナは自分の事のように喜んでくれたが俺は少し寂しかった。ミーナも既に17歳。泊との友好関係のために俺が喧嘩を売った皇子に嫁ぐことが決まったのだ。嫁ぐ日は俺が即位してから一週間後。俺としてはあんなやつのところに嫁いでいってほしくはないが今更変えることもできなかった。
だからこそそれまでは一緒にいようと決めていた。いまだに俺になついてくれる妹のために俺は出来ることは何でもやろう。
しかし、そんなことを考えてから数日後。俺はミーナと戯れていると
「おい!クソハクア!」
そこへ弟がやって来た。昔は兄と読んでいたが今ではクソをつけて名前呼びだ。俺としてはかなりむかつくが何時もなら無視していれば勝手に帰っていくが今回は違った。
「ふん、そんな女とつるんでいるなんて、やはりクソハクアに国を任せていてはこの国はよくならないな」
俺のことはともかく大切な妹を馬鹿にされてはさすがの俺も切れる。
気付いたら俺は弟の顔面を殴っていた。殴られた弟は見事に吹っ飛び壁に激突して崩れるように床に倒れた。感触からして顔の骨は折れてる可能性があった。
「がぁ!い、いきなり…な、…にするん…だ!」
弟は口からどきどき血を吐きつつ俺を睨み付けてくるが俺はそれに構わず弟の腹を思いっきり蹴りあげる。
「グハァ!」
弟は見事に浮いて再び壁にぶつかり床に倒れる。
「…あ、ああ!…」
弟は声を出せないのか呻き声をあげる。俺はその様子を見下しながら口を開く。
「…次はないと思え」
俺はそれだけ言うとミーナをつれてその部屋を出た。ミーナはいきなりのことで対応できていなかったのか呆然としていたが俺が手を握るともとに戻った。
俺はやる必要はないと思いつつも近くの兵士に弟のことを言って手当てするように頼んだ。そして今回のことも何時もの弟の様子を知っている父なら不問とするだろう。
案の定父からは特に罰則などは無かったが口頭での注意を受けた程度だった。
弟はそれに不満だらけであったが父には逆らえない弟は俺を睨むだけで終わった。
こうして俺と弟の確執は更に大きくなっていったのだった。