あの後、私は藍染に10刃の交流試合の話を持ちかけた。10刃の戦力向上と互いのライバル意識を刺激し停滞しないようにする事が目的である事を話した。立会人として私か藍染達の誰かを付けるようにし10刃同士の合意を取ってからと言う条件も付けて。
みすみすせっかく揃ってきた戦力を失う事の無いようにする配慮でもある。10刃は基本的にプライドの塊のような存在であるため降参を言う事が無さそうだからだ。立会人を付けて勝敗を決めなければどちらか死ぬまで戦い続けてしまうのが容易に想像出来てしまうからな。
藍染から許可が下りたが《虚夜宮》での戦闘は無し、それと藍染達はしばらくソウル・ソサエティに行かなければならなく、藍染達が戻ってくるまでに成果が出ていればそのまま交流試合を継続していくと言う形で落ち着いた。
第10刃の宮に戻る前にスタークとハリベルに声をかけた、スタークは乗り気では無いようなのでリリネットに声をかけ、リリネットが来ると分かるとスタークも付いて来た。己の片割れの事はやはり気になるか、死なれでもしたら力が半減してしまうしな。
ハリベルの方も多少一悶着があった、ハリベル本人ではなく従属官3人の方だが。ハリベル本人は乗り気なのだが従属官は他の10刃との戦闘でケガをしたらだの、私のそばに居ては危険だのと騒ぎ立てていたのだ。少々殺気をあててやると静かになった、いきなり座り込んで何かあったのかね?。
どちらも交流試合の参加には多少時間がかかってしまったが、まぁ予想の範囲内だろう。出来ればウルキオラにも参加させたかったがヤツはまだ破面になっていないようなのだ、藍染は崩玉が完成してからウルキオラを破面にしたいそうだ。
ヴァストローデの中で中堅の部類だからだろう、スタークやハリベルの時に多少本来より性能が落ちているからな、原因は私の破面化の時のエネルギーの消耗だろう。いささか崩玉に無茶をさせたようだ。
他の10刃には次の機会にでも誘うとしよう、交流試合をすれば耳の早いものならそちらから勝手に寄って来るからな。考え事をしている内に第10刃の宮に着いたようだ、とりあえずまだ起きていないヤミーを叩き起こし、交流試合の件を食事をしながら行った。
ヤミーのヤツも他の10刃の強さに興味があるようだ、探査神経も鍛えてはいるが表面上の霊圧しか感知出来ていないので、どのくらい強いのか肌で感じたいのだろう。
今の状態のヤミーでどの程度まで食らいつけるか見物だな、今の状態で通常時なら6刃レベル、解放すれば3刃レベル程度、地力が着々とついているがヴァストローデ級の捜索依頼から日が経っていないのでまだ消耗しているのだ。
出来れば今回の交流試合で同格や格上との戦いを経験し、戦いの幅を広げていって欲しいものだ。頭を使い一手先の行動を読めるようになれば面白くなってくる、今回でそこまでに至る事は無さそうではあるが回数を重ねていけば良くなっていくはずだ。
破面の連中はなまじ地力があるせいか、鍛錬などで動きの無駄を省いていこうと言う気概のある者が少ない。破面化し力が多少増大した事で慢心し自身より劣っている者を標的にする。まるで現世でのガキ大将のようだ。
第5刃や第6刃のように下剋上を狙うくらいの気概があれば良いが、10刃に入れなかった者達の大半が諦めているのが現状だ。全くもって嘆かわしい、大半の者は殺処分で良いだろうに。
食い終わったようなので、スタークとリリネット、ハリベルと従属官3人を拾い《虚夜宮》を出て砂漠に出てきた。交流試合の順番をヤミーとハリベル、ヤミーとスターク、ハリベルとスタークの順番で戦う事にした。その間に従属官達の面倒を見ることになった、
死なない程度に戦いたまえ、解放はしたいのならしても良い、実践形式で研鑽しなければ意味が無いからな。死にそうになったら私が止めに入ろう、一応交流試合と言う名目だからな。
ヤミーとハリベルの戦いは現時点での実力差でヤミーが負けている、ハリベルは技巧派のようで技の引き出しがなかなか深いようだ。ハリベルのスピードにも苦戦しているようだ、探査神経で感じながら戦うように出来れば良いのだが、要所要所で目で追うように戦っている。
まだハリベルのスピードに追いついていないがそこまで大差が付くほどでは無いのだが、目で追う癖がどうにも抜けないらしい。
従属官達は頑張っているが私に傷つける事が出来ず、隙が多かった者に心臓の位置に人差し指を添えて、その者の体内での霊圧の高速循環と超速再生を同時に行った、他者から見れば一瞬の出来事だが、当事者にとって地獄だろう、何せ体の内部から切り刻まれたような感触と痛みが残るのだ。
従属官達が1人また1人と脱落していく中、ヤミーが帰刃するようだ。性格的に耐えた方だろう、ダメージもそこまで負っているようでは無いのでイエロの硬度もいい具合だ。
解放が完了した頃にはこちらの従属官達は地面に倒れていた、全員意識はあるが立ち上がる気力が無いようだ。息が整う頃にはヤミーの戦いは終わっているだろう、のんびり見学でもしていよう。
ヤミーの解放状態とハリベルは解放無しで戦っていたが、ヤミーのタフさに戸惑っているようだ。通常時と解放状態の差が一番激しいのがヤミーの特徴だからな、決定打が決められないためハリベルも帰刃する事にしたようだ。
ハリベルの解放から速攻で攻撃を行ってヤミーに傷を負わせていた、水を操って攻撃の射程を伸ばしているようだ。ハリベル本人より攻撃速度が上に感じる、初見では大抵の輩はやられるだろう。
ヤミーも抵抗したがハリベルがヤミーの攻撃をことごとく妨害し、拳を振ろうとすると当たらないように角度を変え、セロは明後日の方向に弾かれと、ヤミーはそのまま消耗し解放状態を維持出来なくなるまで削られ、そのまま敗れた。
ハリベルの戦いに触発されたのかハリベルの従属官3人も帰刃した、私に向かわず左腕をもぎ取り3人の腕が砂漠の上に重なった時に混ざり合いながら一体の獣人型の虚が出現した。
3人が獣人型をアヨンと叫んでいるため、名をアヨンと言うらしいがあれは、生みの親よりも力があるため言うことを聞いているようには見えない。10刃級の力を有しているが、知性は獣と変わらないようだ。
私を見つけて固まっていたが私が少し殺気をぶつけると私に向かって走り出した、一歩ごとに殺気を強めていくが鈍る事なく駆けてくる。拳を振り下ろして来たが私にダメージを与えられず、お返しに指でアヨンの内部で霊圧の高速循環を行ったらもがきだした。
存外丈夫なようだ、攻撃してきたら私も攻撃すると言うことを繰り返していくと、だんだん大人しくなっていった。やはり獣には躾が必要だな、私に跪いて肩に手を当て忠誠を誓うような体勢を取っている。
従属官3人が驚いていたが、獣の習性は弱肉強食だ、生き残るために全力を注いでいるのだ。私に手を出すと痛い目に合うと言うことを体に教えてやったのだ、3人がアヨンに怒鳴りつけているがそのままの体勢を維持していた。
どちらが主か分からんな、ハリベル達は私達を見ているが交流試合のメインはお前らなのだがね。ヤミーはまだ戦える程回復していないようなのでハリベルとスタークの戦いを始めるように言っておいた。
ヤミーには2人の戦いを見ておくように言いハリベルとスタークの戦いが始まった。
微妙な所で切れちゃったねσ(^◇^;)