あの後10刃の宮に行き、宮の中に入ってからヤミーの超速再生を行った。やはり虚の時と違い破面になると超速再生がだいぶ低下している、再生速度は微々たるものでこちらから霊子そのものに促進させ、無理やり活性化してようやくと言った所だ。破面になった際に超速再生を失ったせいかこちらの霊圧消費が少し上がっているように感じる。たかがバラ一発程度の差だが。元が虚であるから出来るげいとうだか死神や人間の場合は傷が塞がる程度にしか出来ないだろう。
これからヤミーをある程度私と戦えるように訓練していかなければならないが、どういった内容にしようか悩んでしまう。座学で教えるのはまずあり得ないな、本人の性格的に実戦の中で体に教えていくのがベストだろう。探査神経をある程度鍛えてやらねばならないのが多少ネックだがヤミーの視認不可能な速度で動いていれば少しずつでも向上するだろう。解放状態での大きさで目視だけで戦うのは限度がある、象が蠅を見るような状態だからだ。
ヤミーの特性が憤怒であるからか性格が短気になってしまうせいか攻撃パターンが単調になりやすい、もっと短気になるように促進させても良いが解放状態での大きさが大きくなる程動きも鈍く、攻撃も避けやすい事から出来れば大きさの制御が出来るなら好ましい。
目標は10㍍以内で、霊圧だけ向上するようになればスピードの減少もだいぶ減るだろう。
宮の扉をノックする音で思考するのを止めた、霊圧からして東仙が着たようだ。明日10刃の顔合わせをするから《玉座の間》に来るようにとの事だ、少し息が切れているから走って来たのだろう。4刃以上は天蓋の下で戦ってはならないらしいからわざわざ砂漠まで行って戦ったが、そんなに速度を出していないと言うのに着いて来れなかったとは情けない。
わざわざ急いで来たのだ、茶くらい出そうと言うと断られてしまった。これから藍染に報告に行くようだ。好かれているな藍染……
まぁ報告に行くのはヤミーの状態も含んでいるのだろう、意識がヤミーに向いていたのがまる分かりだ、冷静を装っても表情に出やすいようだ、藍染の側近をしていると言うのにポーカーフェイスがまるで出来ないようだ参謀には向いていない。
ヤミーの消耗具合から今日中に起きる事は無さそうだ、私は寝るという行為を必要としないので自身の向上のため体の内部で霊圧の超高速循環を再開した。
翌日、ヤミーが起き始め自身の四肢が有ることに悲鳴を上げていた。朝から騒々しいヤツだ、私の能力で再生させたと言うと驚愕した表情で固まり、徐々に理解し始めたのか好戦的な笑みを浮かべた。また暴れられると意気込んでいるようだ。
霊蟲を運んできた女破面が1時間後に《玉座の間》に集まるように言ってきた、例の顔合わせだろう。全く時計などドコにあると言うのだ、時間になれば女破面がまた来ると隣でヤミーが喋っていた。
それまでに準備しておけと言う事らしい。
《玉座の間》に入るとテーブルと椅子が用意されていた、やたらと背もたれが高い気がするがそんなに大きいヤツでもいるのかね?席にはすでに10刃全員が揃っていた。どうやら私たちで最後らしい、空いている席に座り藍染が私の紹介をし、藍染から0の数字と司る死は『傲慢』と言う言葉をもらって終了となった。
ヤミーが他の10刃連中にからかわれたり、私に挑発的な発言をする輩もいたがその者たちのみに殺気を飛ばした所、従属官は気絶し10刃は膝を着いて大量の汗をかいていた。ほとんどが戦力外だと言うのが良く分かる。恐らく崩玉が完成してまだそこまで経っていないのだろう。試験的に破面をしほとんどがギリアンやアジューカスでヴァストローデには私以外では3刃までだろう。
藍染は今の10刃のレベルをこれから引き上げて行くのだろう、そしてヴァストローデ級の虚を探して来るのがこれからの課題になりそうだ。藍染に視線を飛ばすと力のある虚を捕らえて来てくれとの指令が言い渡された。
こちらとしても好都合だ、多少道中つまみ食いしても構わないだろう。こんな雑魚共と同列に扱われるのも虫唾がはしるのでな。戦力として多少恥ずかしくないよう見繕ってやるさ。
ヤミー何時までそこで呆けている早く支度したまえ、外に食事に行くのだ。ヤミーの首根っこを掴んで《玉座の間》を後にした。
ちょっとずつ長く書けるように頑張ります(^-^;