「どいてください〜」
「危な〜い」
風を切る音、この声の出どころは上か?
「えっ、女の子?!」
あぁ〜これは夢かな?
「ぐはぁ!」
意識が次第に遠のいていく。
「あの〜ごめんなさい」
「あの、大丈夫ですか」
身体を揺らしてみるが反応がない。
「これって、気を失ってます」
数分後……
「イタタタァ………」
真上には綺麗な女性の顔後ろにはふっくらとした柔らかな女性の膝、なんて素晴らしい状態なんだ(*´∀`)♪。
「あっ、起きたのですね」
「すいません……私の所為で」
「大丈夫だよ少し痛いけど」
頭、打って少し記憶飛んでるのかな?ていゆうか、ここどこだろう?
「大事に至らなくて本当に安心しました。」
「えっと、君は」
「自己紹介がまだでしたね私の名前は………ユフィ」
なんだか、とても見たことあるよな顔だよなぁ〜あっそうだアニメの登場人物に似ているんだ。それにしてもコスプレにしては凄い似合ってるな〜
「あの僕は、あれユフィさん?」
辺りを見回すとユフィさんが猫とお話ししていた。
「にゃ〜にゃにゃ〜にゃ〜にゃぁ〜」
「怪我しちゃてるのかにゃ?」
「にゃあ?」
「猫って、凄く可愛いですよね」
「ほら」
彼女の抱き抱える猫に手を近づける。
ガブ………
「あれ?」
「あら………」
「動物に好かれる方だと自負していたんだけどね………」
「そうでもないのかな?」
これにはかなりショックを受けたよ。今まで嫌われることなんてなかったから。
「僕は」
「ダメですよ……有名人なんですから」
「枢木ゲンブ首相の息子さん………枢木スザク一等兵」
あ〜やっぱりスザクのなのか………人間の形をした化け物通称ウザク脳筋でKYの塊。まぁ〜嬉しくない訳じゃ無いのだけど軍人だろ死にたくないよ。まぁ〜でも少なからずこの世界に居たら死ぬ可能性大だけどね。
「あの〜折り入ってお願いがあるんです」
「何ですか?」
「一緒に街を回って欲しいんです。」
「どうして、僕に」
「日本に来たのが初めてで、この辺、詳しいスザクさんに案内して欲しいのもありますが少し会話しただけですけどテレビで言うような悪い人じゃないかなって思うんです………」
「ありがとう、君は優しい人だね」
「うん、僕で良ければ案内するよ」
「ありがとうございます」
うんうん、スザクが好きになるのも少し分かるかな。
「じゃあ〜先ずは日本料理を食べたいです」
「うーん、日本料理か」
「ユフィは肉と魚どっちがいい?」
「うーん、お肉ですかね」
「じゃあ、あそこにしようか」
「猫ちゃ〜ん、バイバイ」
猫と別れてお店に入る。
一時間後………
「とても、美味しかったです。」
「それは良かった」
「次は何がしたい?」
「着物を着て見たいです」
「じゃあ、あそこかな」
お店に入り試着する………
「どうですか?」
「うん、とても似合ってるよ」
「あっ、そうだ買ってあげるよ」
「えっ、そんな悪いですよ」
「いいから、いいから」
「じゃあ、お言葉に甘えますね。」
それから、あっと言う間に時は過ぎた、楽しい時間は終わるのが早いって本当だったんだな。
続く