太正?大正だろ?   作:シャト6

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第九話

ここ最近、帝都は平和な時間が流れている。しかし、客足はさっぱりだ。何故かって?夕方から雨が降り始め、それが次第に激しくなり雷まで鳴っている。

 

「こんな天気じゃ客は来ないな。…閉めるか」

 

今日はもう閉店だな。表に出て看板を裏返す。すると、こんな天気の中1台の蒸気自動車が走っていった。で、乗ってた人物を見て驚いた。

 

「今のは、米田のおっさんとあやめの奴だよな?こんな天気に何処行くんだ?しかも軍服で」

 

しかもえらい神妙な顔してたな。

 

「…後追ってみるか」

 

俺は店を閉めると、雨の中おっさん達を追いかけた。屋根伝いに。後を追いかけると、車はとある建物の前に止まり中からおっさんとあやめが中に入っていった。運転してたかすみの奴は帰っていった。

 

「こんな建物に何の用なんだ?」

 

建物から少し離れた場所から見る。雨は相変わらず降ってるけどな。

 

「どうやって中に入るか」

 

そんな事を考えてると、1人の学者らしき男が慌ててやって来た。

 

「……」

 

そいつを見て俺はある事をするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

米田side

 

俺は今、動かなくなった脇侍を見ている。今からこいつを解体して少しでも何かつかめればいいがな。

 

「す、すみません!遅れました!!」

 

すると、一人の男が慌てて入って来やがった。

 

「何してるんですか!貴方がいなければ指示を出せないんですよ!!」

 

「悪い悪い。じゃ、これより脇侍の解体を始める!」

 

「各部署、計画通りの行動を正確に行うよう」

 

いよいよ脇侍の解体が始まりやがった。防護服を着た男が脇侍にナイフを入れる。周りは夢組もいる。解体は順調に行われていた。しかし、いきなり脇侍から人間の腕が出て来やがった。

 

あやめ「これは!?」

 

米田「夢組!塞げ!!」

 

俺の指示に夢組は素早く行動した。しかし、次々と気絶させられていきやがる。そして脇侍から女が現れやがった!

 

「んふふ。ここがきゃつらの基地かえ?来たれ、闇よ」

 

すると、地面から脇侍が次々と現れやがった。くそっ!どうする…そんな事を考えている間に、脇侍に施設は破壊されてく。

 

あやめ「司令!」

 

米田「俺達も避難するぞ!!」

 

俺とあやめ君も避難する。しかし、逃げる途中で右足を切ってしまった。

 

米田「ぐっ!?」

 

あやめ「司令!!」

 

すぐにあやめ君が俺を抱えてくれた。しかし、こんな状態じゃ逃げれねぇ。

 

米田「あやめ君、ひとまず監視室に避難するぞ!」

 

あやめ「はい!」

 

そして俺達はそこに避難して、暫く敵の様子を見守る事にした。

 

 

 

 

森川side

 

やれやれ、興味本位で潜入した結果がこれかよ。まさか、こんな場所で脇侍の解体をしてたとはな。で、そこから敵が出て来て施設は半壊状態。おまけに逃げる連中の波にのまれおっさん達を見失った。

 

「何処に行ったんだ?おそらく、まだ逃げてないはずだし…」

 

すると、おっさんを担いでるあやめを発見した。確かあの場所は監視室だったな。

 

「とにかく俺もおっさん達と合流するか」

 

俺も急いで監視室に入っていく。中ではおっさんがあやめに右足に包帯を巻かれていた。

 

あやめ「どうやら、帝国華撃団の本部と思って現れたようですね」

 

米田「…もういい、あやめ君!君1人なら、何とか逃げ出せる!」

 

あやめ「司令…」

 

「止めときな」

 

俺はたまらずおっさん達に声をかける。

 

あやめ「貴方は」

 

米田「確か、遅刻してきた奴だったな」

 

「ま、今はそんな事は後回しだ。もう既にかなりの数の脇侍が建物の中を徘徊してる。あんた1人でも脱出は厳しいぞ」

 

米田「そうか…ん?」

 

するとおっさんは、モニターを見る。そこには華撃団の連中が映っていた。

 

米田「あいつら!?かすみの奴、喋りやがったな」

 

あやめ「戻ったら、厳重注意ですね」

 

「注意だけにしてやれよ。おそらく、向こうもあいつ等に気が付いたはずだ。これで、あんたら2人が脱出できる確率が少しだが上がったんだ」

 

俺はおっさん達にそう説明する。すると、監視室のドアが開かれる。そこには脇侍が1体いた。

 

米田「クソッ!ここまでか」

 

おいおいおっさん、何のために俺がわざわざ変装までしてここに潜り込んでると思ってんだよ。

 

「投影、開始」

 

俺は神様に貰った能力の1つを使う。魔力と気を集中させ、頭に思い浮かんだ剣を作った。

 

米田「あれは!?」

 

あやめ「凄まじい霊力…」

 

「霊力とは少し違うが…まぁ似たようなもんだな。おい脇侍」

 

脇侍「ギギ」

 

「小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタふるえて命乞いする心の準備はOK?」

 

俺は持ってた剣に自分の気を流し込む。すると剣は光だし、それでいて周囲を優しく包み込むように輝く。

 

米田「なんて光だ」

 

あやめ「はい。しかしとてつもなく優しく感じます」

 

「星光の剣よ…赤とか白とか黒とか消し去るべし!ミンナニハナイショダヨ?えっくすカリバーーーーー!!!!!!!」

 

2本の剣で脇侍を切り刻んだ。流石にこの場所であっちの方を放つ訳にいかないしな。

 

「さて、一応ほかの連中も見に行くか」

 

俺はさくら達の様子を見に監視室を出ていく。すると、おっさんが呼び止める。

 

米田「待ってくれ!お前さん…一体何者だ」

 

「……」

 

あやめ「何故私達を助けてくれたの?」

 

「…人を助けるのに理由がいるのか?」

 

「「!?」」

 

「じゃあなおっさん」

 

米田「!?」

 

そう言い残し、俺はさくら達の元に向かった。

 

米田「……」

 

あやめ「不思議な人ですね」

 

米田「……」

 

あやめ「司令?」

 

米田「気が付かないか、あやめ君」

 

あやめ「??」

 

米田「いや、気にしないでくれ」

 

米田は森川が出て行った入り口を見つめていた。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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