太正?大正だろ?   作:シャト6

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第十四話

資料を見る巻菱父の顔が、怒りの表情に変わる。

 

巻菱父「で、デタラメだこんなの!」

 

忠義「ふむ…確かに、この内容が本当とは限らんな」

 

あやめ「それに関しては心配ありません」

 

忠義「ほう、と言うと?」

 

あやめ「この情報は…【サイの花屋】からの情報提供ですので」

 

忠義「なぬ!」

 

巻菱父「さ、サイの花屋だって!?」

 

忠義「ふむ…ならば、この情報は信用たるものだな。巻菱くん、どうなのかね?ここに書かれている事は、事実なのかな?」

 

巻菱父「……」

 

爺さんの問い掛けに、巻菱父は何も言えなかった。

 

忠義「沈黙は肯定と捉えるが、よろしいかな?」

 

そう言われると、立っていた巻菱父は、力なく椅子に座った。

 

忠義「これでは、すみれの婿にはなれんな」

 

雛子「そうですわね」

 

重樹「だが…森川さんだったね」

 

大輔「はい」

 

重樹「これだけの情報、サイの花屋といえば、情報は早くて正確だが、その分かなりな依頼料が発生するはずだ。君は、すみれの為にそれだけの大金をはたいたのかね?」

 

大輔「まあ、そこはご想像にお任せいたします。そして…」

 

俺はも一つの資料を渡す。

 

忠義「今度は何かね?」

 

大輔「ええ。帝劇への資金援助の再開をお願いしたい」

 

忠義「悪いが、それは先程話した通り出来ない相談だ」

 

大輔「その資料を見ても、同じ事が言えますかな?」

 

俺がそう言うと、爺さんとすみれの親父さんが、資料内容を確認する。すると二人は顔を青褪めた。

 

忠義「き、貴様!この情報をどこで知った!」

 

大輔「もちろん、サイの花屋でですよ」

 

重樹「バカな…この情報に関しては、私と重役しか知らないはず」

 

大輔「でしょうね。ですが、これはほんの一部ですので」

 

忠義「一部…だと」

 

大輔「ええ。その気になれば、神崎家の過去の悪事、いくらでもお答えしなすよ…」

 

俺はニヤリと笑いながら、二人にそう答える。

 

忠義「…目的はなんだ」

 

大輔「目的も何も、帝劇に最も資金援助してくれてる綾小路家と神崎家からの、資金援助再開させるのが理由ですよ」

 

忠義「……」

 

重樹「綾小路伯爵までもか…」

 

大輔「それで、どうします?資金援助」

 

忠義「…すみれの家を無くすつもりか」

 

まあ、そう思われるよな。けど…

 

大輔「申し訳ないですが、すみれさんには既に了承を得てますので」

 

「「なっ!?」」

 

大輔「それに、すみれさんに関しては、私が不自由ない生活を保障してますので」

 

「「……」」

 

大輔「…で、どうします?」

 

忠義「…よかろう。帝劇への資金援助の再開を約束しよう」

 

大輔「ありがとうございます。その言葉を聞けてよかったです。戦いも丁度終わったみたいですので、そろそろ失礼しますね」

 

俺は椅子から立ち上がり、部屋を出て行こうとする。

 

忠義「最後に聞きたい」

 

すると爺さんから呼び止められた。

 

大輔「何か?」

 

忠義「ここまでの情報…一体いくら払った?」

 

大輔「…一文も払ってませんよ」

 

重樹「なんだと!?」

 

大輔「それでは」

 

そして俺達は、神崎邸を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重樹「どういう事だ…払っていないだと…」

 

忠義「フッ…ふはははははは!」

 

雛子「お、お爺様?」

 

忠義「なるほど…確かに一銭も支払う必要はないわな」

 

重樹「どういう事です?」

 

忠義「サイの花屋に関しては、我々の業界内でも知ってはいるよな?」

 

重樹「はい。会えるには限られた人で、支払いは値切りも一切行わない。必ず支払いをしてから情報を貰うのが常識…と」

 

忠義「そこだ。支払いをしてから情報が渡される。だが、彼は一銭も支払っていない…」

 

雛子「…まさか!」

 

忠義「ああ。彼が噂のサイの花屋本人なのだろう」

 

重樹「か、彼がですか!ですが、噂では私位の年齢だと…」

 

忠義「恐らく代わりだろう。フフフッ、食えぬ男だ」

 

雛子「フフッ…すみれさんは、とんでもない人を好きになったみたいですわね。あなた」

 

お爺様と妻の言葉に、私は苦笑いするしかなかったのだった。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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