さくら達が出て行ったのを確認して、俺はおっさんに問いかけた。
大輔「んで、俺と大神を残した理由を聞こうか?おっさん」
米田「まずは大神だ」
大神「はい!」
米田「実は…おめえに預かっておいてもらいてえモンがあってな」
そう言いおっさんは、手元にあった刀を大神に渡す。
大神「…こ、これは?」
米田「降魔戦争の時から、ずっと苦楽を共にしてきた俺の愛刀…神刀滅却だ」
大神「そんな大事な物を…何故ですか?何故、そのような大切な刀を俺に預けるんですなんて…」
米田「大事な刀だからよ。信頼できるお前に預けるんだよ」
大神「は、はい!分かりました。神刀滅却…確かにお預かりします」
米田「…うむ」
大神は受け取った神刀滅却を大事に持った。
大輔「おっさん、少しその刀見せてもらってもいいか?」
米田「ん?ああ…お前ならいいけどよ」
大輔「じゃあ、少し失礼して…」
俺は鞘から神刀滅却を抜いた。刃毀れもなく、一目で今でも現役で使える代物だと分かった。
大輔「…流石だな(悪いな…おっさん。同調・開始!)」
俺は二人にバレないように、神刀滅却を解析した。これで俺もレプリカだが、神刀滅却を作れるようになった。
大輔「ありがとよ。立派な刀だ」
米田「そうかい」
俺はおっさんに礼を言い、大神に渡した。
米田「んで森川の方だが、おめえさんには俺が復帰するまでの間、帝劇の支配人を任せたい」
大輔「だと思ったよ」
米田「やっぱり分かってたか…」
大輔「ま、なんとなく感じただけだ。劇場の方は任せとけ」
大神「はい。支配人はゆっくりと体を治してください」
米田「ああ…そうさせてもらうぜ。皆の事…頼んだぜ…森川、大神」
大神「はい!」
森川「ま、頼まれたからには任せとけ」
そして俺達は病室を後にした。外に出ると、さくらと紅蘭が待っていた。
紅蘭「大輔はん、大神はん、待っとったで!米田はんの用ってなんやったん?」
さくら「あれ?その刀…どうしたんです?」
大神「いや、ちょっと…ね。あ、それより、待っててくれてありがとう」
「わん!」
すると、足元から鳴き声が聞こえた。下を見ると…
大神「あっ、お前は?」
紅蘭「わあ…むっちゃカワイイ犬やな〜!大神はんの犬なん?」
大輔「いや…どうやらノラ犬みたいでな」
大神「さっき、車にひかれそうになっていたところを助けたんだけど…」
さくら「大神さんに会いたくて、ずっとここで待ってたんだよね」
「わん!」
するとノラ犬は、大神にとびついた。
紅蘭「もう、大神はんの側から離れへんみたいやな」
さくら「ねえ、大神さん!この子、帝劇で飼ってあげられませんか?」
大神「いいね、そうしよう!お前も一人じゃ寂しいよな。一緒に帝劇に来るか?」
「わんわんわん!」
さくら「わあ…よかったね、ワンちゃん。大神さん、ありがとうございます!」
紅蘭「ホンマ、大神はんは優しいお人やね。ほんなら、皆行こ!皆で帝劇に帰るとしようで!」
「わんわんっ!」
そして俺達は、新たに一匹加えて帝劇へ帰るのだった。
大輔(本格的に飼うの決まったし、俺の方で検査してやるか…狂犬病とかこえ〜し。ま、この犬の場合、俺達に噛み付くことはないと思うが、一応な…)
帝劇に帰ると、サロンに今いる全員が集まっていた。
カンナ「…へ〜っ、そんな事があったのか」
紅蘭「ま、そういうことで、ウチ共々、この犬も今日からよろしくな!」
アイリス「わーい、わーい!新しいお友達だね!」
「わんわん!」
さくら「それじゃ、このワンちゃんに名前をつけてあげましょうよ」
大神「そうだな。オス犬だと、どんな名前がいいかなあ…」
カンナ「この犬が強くなるように、勇ましい名前にしようぜ」
アイリス「えーっ!?かわいい名前にしようよー!」
さくら「それじゃ、大神さんに皆の意見を聞いて決めてもらいましょう。大神さん、よろしくお願いします」
大輔「…責任重大ですね」
大神「あっはは…」
ま、連れて帰って飼うって決めたのはお前だしな。
カンナ「そうだな、この犬の名前は【ダイ】がいいな。今はまだチビっこいけど、強くて、大きな犬になるように、な」
アイリス「お兄ちゃん、アイリスも名前、考えたよ。【トルテ】ちゃんっていうの。お菓子の名前なんだけど、かわいくって、いいでしょ?」
すみれ「わたくし、この犬を見てすぐに、名前を思いつきましたの」
大輔「そんな名前ですか?」
すみれ「ええ。【花丸】ですわ。優雅な響きでしょう?わたくし達花組の一員にふさわしい名前じゃありませんこと?」
織姫「そうですね〜…【アルタイル】というのはどうですかー?アルタイルというのは、日本で言う、タナバタの【彦星】のことでーす。今はタナバタの季節ですし、この名前はとってもタイムリーでーす」
紅蘭「…こんなこともあろうかと、病院から帰りながら、既に考えておいたんや。その名も【ロン】!【龍】を中国語で読むとこう言うんや。今は小さくとも、いつかは天に龍のように元気に育ってほしい…そんな願いをこめた名前や。どや、ええ感じやろ!?」
さくら「【シロ】って名前はどうでしょうか?この子、こんなにキレイな毛並みなんですもの、ピッタリですよ」
さくらよ…いくらなんでも安直すぎないか?
大神「レニ、こいつにつけてあげるいい名前、ないかい?」
レニ「……」
大神「何にでもいいんだ。思いついた名前を言ってみてよ」
レニ「…フント」
大神「フント?」
大輔「確かドイツ語で、【犬】って意味だったような」
大神「うーん…よし、フントにしよう」
カンナ「よ〜し、決まりだな!それじゃ、フント。これから、よろしくな!」
フント「わんわんわんっ!」
大神「おっ、こいつもフントという名前が、気に入ったようだな」
こうして犬の名前はフントに決まったのだった。
米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか
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米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
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【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても