太正?大正だろ?   作:シャト6

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第十七話

さくら達が出て行ったのを確認して、俺はおっさんに問いかけた。

 

大輔「んで、俺と大神を残した理由を聞こうか?おっさん」

 

米田「まずは大神だ」

 

大神「はい!」

 

米田「実は…おめえに預かっておいてもらいてえモンがあってな」

 

そう言いおっさんは、手元にあった刀を大神に渡す。

 

大神「…こ、これは?」

 

米田「降魔戦争の時から、ずっと苦楽を共にしてきた俺の愛刀…神刀滅却だ」

 

大神「そんな大事な物を…何故ですか?何故、そのような大切な刀を俺に預けるんですなんて…」

 

米田「大事な刀だからよ。信頼できるお前に預けるんだよ」

 

大神「は、はい!分かりました。神刀滅却…確かにお預かりします」

 

米田「…うむ」

 

大神は受け取った神刀滅却を大事に持った。

 

大輔「おっさん、少しその刀見せてもらってもいいか?」

 

米田「ん?ああ…お前ならいいけどよ」

 

大輔「じゃあ、少し失礼して…」

 

俺は鞘から神刀滅却を抜いた。刃毀れもなく、一目で今でも現役で使える代物だと分かった。

 

大輔「…流石だな(悪いな…おっさん。同調・開始!)」

 

俺は二人にバレないように、神刀滅却を解析した。これで俺もレプリカだが、神刀滅却を作れるようになった。

 

大輔「ありがとよ。立派な刀だ」

 

米田「そうかい」

 

俺はおっさんに礼を言い、大神に渡した。

 

米田「んで森川の方だが、おめえさんには俺が復帰するまでの間、帝劇の支配人を任せたい」

 

大輔「だと思ったよ」

 

米田「やっぱり分かってたか…」

 

大輔「ま、なんとなく感じただけだ。劇場の方は任せとけ」

 

大神「はい。支配人はゆっくりと体を治してください」

 

米田「ああ…そうさせてもらうぜ。皆の事…頼んだぜ…森川、大神」

 

大神「はい!」

 

森川「ま、頼まれたからには任せとけ」

 

そして俺達は病室を後にした。外に出ると、さくらと紅蘭が待っていた。

 

紅蘭「大輔はん、大神はん、待っとったで!米田はんの用ってなんやったん?」

 

さくら「あれ?その刀…どうしたんです?」

 

大神「いや、ちょっと…ね。あ、それより、待っててくれてありがとう」

 

「わん!」

 

すると、足元から鳴き声が聞こえた。下を見ると…

 

大神「あっ、お前は?」

 

紅蘭「わあ…むっちゃカワイイ犬やな〜!大神はんの犬なん?」

 

大輔「いや…どうやらノラ犬みたいでな」

 

大神「さっき、車にひかれそうになっていたところを助けたんだけど…」

 

さくら「大神さんに会いたくて、ずっとここで待ってたんだよね」

 

「わん!」

 

するとノラ犬は、大神にとびついた。

 

紅蘭「もう、大神はんの側から離れへんみたいやな」

 

さくら「ねえ、大神さん!この子、帝劇で飼ってあげられませんか?」

 

大神「いいね、そうしよう!お前も一人じゃ寂しいよな。一緒に帝劇に来るか?」

 

「わんわんわん!」

 

さくら「わあ…よかったね、ワンちゃん。大神さん、ありがとうございます!」

 

紅蘭「ホンマ、大神はんは優しいお人やね。ほんなら、皆行こ!皆で帝劇に帰るとしようで!」

 

「わんわんっ!」

 

そして俺達は、新たに一匹加えて帝劇へ帰るのだった。

 

大輔(本格的に飼うの決まったし、俺の方で検査してやるか…狂犬病とかこえ〜し。ま、この犬の場合、俺達に噛み付くことはないと思うが、一応な…)

 

帝劇に帰ると、サロンに今いる全員が集まっていた。

 

カンナ「…へ〜っ、そんな事があったのか」

 

紅蘭「ま、そういうことで、ウチ共々、この犬も今日からよろしくな!」

 

アイリス「わーい、わーい!新しいお友達だね!」

 

「わんわん!」

 

さくら「それじゃ、このワンちゃんに名前をつけてあげましょうよ」

 

大神「そうだな。オス犬だと、どんな名前がいいかなあ…」

 

カンナ「この犬が強くなるように、勇ましい名前にしようぜ」

 

アイリス「えーっ!?かわいい名前にしようよー!」

 

さくら「それじゃ、大神さんに皆の意見を聞いて決めてもらいましょう。大神さん、よろしくお願いします」

 

大輔「…責任重大ですね」

 

大神「あっはは…」

 

ま、連れて帰って飼うって決めたのはお前だしな。

 

カンナ「そうだな、この犬の名前は【ダイ】がいいな。今はまだチビっこいけど、強くて、大きな犬になるように、な」

 

アイリス「お兄ちゃん、アイリスも名前、考えたよ。【トルテ】ちゃんっていうの。お菓子の名前なんだけど、かわいくって、いいでしょ?」

 

すみれ「わたくし、この犬を見てすぐに、名前を思いつきましたの」

 

大輔「そんな名前ですか?」

 

すみれ「ええ。【花丸】ですわ。優雅な響きでしょう?わたくし達花組の一員にふさわしい名前じゃありませんこと?」

 

織姫「そうですね〜…【アルタイル】というのはどうですかー?アルタイルというのは、日本で言う、タナバタの【彦星】のことでーす。今はタナバタの季節ですし、この名前はとってもタイムリーでーす」

 

紅蘭「…こんなこともあろうかと、病院から帰りながら、既に考えておいたんや。その名も【ロン】!【龍】を中国語で読むとこう言うんや。今は小さくとも、いつかは天に龍のように元気に育ってほしい…そんな願いをこめた名前や。どや、ええ感じやろ!?」

 

さくら「【シロ】って名前はどうでしょうか?この子、こんなにキレイな毛並みなんですもの、ピッタリですよ」

 

さくらよ…いくらなんでも安直すぎないか?

 

大神「レニ、こいつにつけてあげるいい名前、ないかい?」

 

レニ「……」

 

大神「何にでもいいんだ。思いついた名前を言ってみてよ」

 

レニ「…フント」

 

大神「フント?」

 

大輔「確かドイツ語で、【犬】って意味だったような」

 

大神「うーん…よし、フントにしよう」

 

カンナ「よ〜し、決まりだな!それじゃ、フント。これから、よろしくな!」

 

フント「わんわんわんっ!」

 

大神「おっ、こいつもフントという名前が、気に入ったようだな」

 

こうして犬の名前はフントに決まったのだった。

米田司令が狙撃されたが、森川も命を狙われるかどうか

  • 米田と同じく、狙撃されて一時的離脱
  • 【輪廻を調整されし者】だから、狙撃しても
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