太正?大正だろ?   作:シャト6

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第十八話

ここ最近、暑い日が続いているせいか、外を出てる人も少ない。夕方あたりは人通りが増えるが、昼時の時はかなり減っている。なので、一応昼・夜営業しているウチにとっては、昼間は最早閑古鳥が鳴いてるのが普通である。

 

大輔「ま、俺がいた前世とは違って、昼間でもだいぶ涼しいんだけどな…」

 

そんな事を呟いていると、店のドアが開いた。

 

大輔「いらっしゃいませ…って、皆さんですか」

 

やって来たのは、かえでを含めた花組一行だ。見た感じ、皆バテてる感じだな。特にロシア産まれのマリアとかはキツそうだな。

 

さくら「こんにちは…大輔さん」

 

大輔「こんにちは。皆さん、だいぶバテてますね」

 

かえで「ええ…流石にここ最近の猛暑にね」

 

すみれ「もう時期舞台があるのですが…」

 

マリア「流石に食欲がわかなくって…」

 

カンナ「あたいは沖縄出身だから慣れてるけど、流石に他の連中はな」

 

かすみ「それで、大輔さんなら食欲がない時どうしてるか気になりまして」

 

アイリス「アイリス、おソーメン飽きちゃった…」

 

あ〜…流石にさくら達が知ってるのだと、素麺とかになりがちだわな。

 

大輔「なるほど…」

 

夏バテか…ん?そう言えば常連の人が差し入れでくれたスイカがあったな。

 

大輔「なら、今日は少し変わった料理を出しましょう」

 

俺はそう言いながら、冷蔵庫からスイカを取り出す。

 

さくら「うわ〜!大きなスイカですね!」

 

すみれ「ですが、珍しいお料理とはいったい?」

 

大輔「ま〜待ってて下さい」

 

俺はそう言いながら、スイカを切り始めた。

 

カンナ「おいおい大将。流石にこのスイカを食えって言わねぇよな?」

 

大輔「スイカは後でいただきますよ。使うのは皮です」

 

かえで「スイカの皮…ですか?」

 

大輔「そうです。まず、切ったスイカの皮を食べやすい大きさにカットする。鍋に水とスイカの皮を入れ、スープのもと、薄口醤油、みりん、塩、生姜の搾り汁で味づけし、中火で煮ます。その間に、フライパンで鶏ひき肉を薄口醤油、みりん、酒、生姜の搾り汁で味付けをし、お肉がポロポロになるまで炒めます。炒めたひき肉を鍋に加え、スイカの皮が透明感が出るまで中火で煮詰めます。煮上がったら、水で溶いたくず粉を入れ、トロミをつけます。トロミがついたら完成。スイカのくずあんかけです!」

 

アイリス「うわ〜!凄い大輔お兄ちゃん!」

 

大神「まさかスイカの皮で、こんな凝った料理ができるとは」

 

大輔「まだできますので、先に召し上がって下さい」

 

大神「では皆、いただこうか」

 

『いただきます!』

 

ご飯と味噌汁、くずあんかけ食べてる間に、次の料理を作る。これは簡単に炒めた野菜の中にスイカの皮を入れた野菜炒めだ。んで次はスイカの皮きんぴら。スイカの皮を粗い千切りにする。油で炒めてここに砂糖、醤油、みりん、酒を加え暫く煮詰める。そして胡麻をふりかけ完成だ。

 

すみれ「このお野菜炒め、スイカの皮が入ってるとは思えませんわね」

 

かえで「このきんぴら、お酒のアテにピッタリね!」

 

織姫「これは驚きデース」

 

レニ「それには同意。まさかスイカの皮が食べれるとは思わなかった」

 

どうやら織姫やレニにも好評のようだ。よかったよかった。

 

『ごちそうさまでした!』

 

大輔「御粗末!」

 

見事綺麗に完食してくれた。

 

カンナ「いや〜!なんだかんだで、実はアタイも少し参っててな。沖縄の暑さと帝都の暑さが違うからよ」

 

大輔「帝都の方は、沖縄と違って湿気等がありますからね」

 

すみれ「しかし、カンナさんですら食欲が落ってたのには驚きましたわ。そんなのは無縁と思ってましたので」

 

カンナ「んだと!」

 

マリア「喧嘩はよしなさい。だけど、私も久々にこれほど食べれました」

 

大輔「それはよかった。では、食後のデザートでスイカを食べましょう」

 

紅蘭「ウチ塩かかってへんやつ!」

 

俺も食べれば、スイカ1つくらい食べ切れるだろ。あっという間にスイカの中身は完食されたのだった。

 

かえで「それじゃあ、そろそろ戻りましょうか」

 

あやめ「皆、かえで。これを持って帰って」

 

あやめから、かえでに壺を渡した。

 

かえで「姉さん、これは?」

 

あやめ「大輔さんが、さっきのスイカの皮で漬物を作ったのよ。2〜3日頃が食べ頃だそうよ」

 

かえで「ありがとうございます大輔さん。態々お土産まで」

 

大輔「いえいえ、お気になさらず。また夏バテで食欲がなくなったら、ウチに来て下さい。また別な物をご用意しますので」

 

かえで「ふふっ。その時はお願いするわね」

 

さくら「かえでさ〜ん!みなさん待ってますよ!」

 

かえで「すぐ行くわさくら。じゃあ姉さん、大輔さん。お休みなさい」

 

あやめ「ええ、おやすみなさいかえで」

 

大輔「おやすみなさい」

 

そしてかえでと花組連中を見送って、店も閉店させた。

 

大輔「次の夏バテ料理は…」

 

あやめ「フフッ、もう考えてるのね」

 

大輔「ま、これでも料理人なんでね」

 

そして俺達も、シャワーを浴びて各々部屋に帰って眠るのだった。




今回登場した料理は、クッキングパパの【スイカの皮クッキング】から出させていただきました。


【スイカの皮漬物】

1・スイカの皮は、幅5ミリ長さ5〜6cmくらいに切る(赤いところを多めに残すと甘味が増す)

2・袋に入れ、軽く塩をふって冷蔵庫で一晩。

3・サッと水洗いして完成。醤油&マヨネーズでいただこう!

機会があれば、夏にスイカが余った時に作ってみてはいかがでしょうか?

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