太正?大正だろ?   作:シャト6

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第四十一話

家に戻った俺とさくらは、早速地下に向かい地下にある医療室に入る。そこにはこの時代にはない最新技術の医療機器が揃っている。

 

「取り敢えず、まずはさくらの容態の確認だな。お医者さんカバン〜」

 

俺は秘密道具の【お医者さんカバン】を取り出し、聴診器をさくらの胸付近に当てる。

 

『解析中…解析中…』

 

カバンが、今現在のさくらの容態を解析している。大抵はこれでなんとかなるんだが、ここで思いもよらない解答が帰ってきた。

 

『ピピッ…解析完了。身体ニ異常ハナシ。脳ニモ異常ハナシ。心ノ病ノ可能性アリ』

 

「心の病…だと!?」

 

流石に心の病と診断されるとは思わなかった。心…夢か?

 

「夢なら、一応夢の中に入る事も出来るが…」

 

俺は1つの道具を取り出した。

 

「ユーメー人。本来は見たい夢を見る機械だが、少し改造して寝てる奴が見てる夢や心の中に入れるように改造するか。ってな訳で、天才ヘルメットと技術手袋〜♪」

 

これでこのユーメー人を改造だ。どう改造するかは、このヘルメットが考えてくれる。技術手袋は指先が色んな工具になりどんな工作もできる。これのおかげで、俺の地下は今の世界の数百年先の機械があるのだ。そこから改造する事30分。ようやく完成した。

 

「よし、これでさくらの夢の中に入れる」

 

すると医療室の扉が空いた。見るとオペレーターだった。

 

オペレーター1「マスター、米田様達が到着されています」

 

「分かった。通してくれ。オペレーター達は引き続き帝都全体の警戒を頼む」

 

オペレーター1「了解しました」

 

入れ替わりでオッサン達が入ってくる。

 

「来たのはおっさんにあやめ、そしてマリアか」

 

米田「ああ。本当は大神を連れてこようと思ったんだが」

 

あやめ「流石に貴方の姿を見たことがないしね」

 

「なるほど。既に俺の素を知っていて、花組副隊長であるマリアが選ばれたって訳か」

 

マリア「はい」

 

米田「それで、さくらの容態は?」

 

おっさんはベットで寝てるさくらの事を聞いてくる。

 

「調べたが、身体には影響なしだ。だが、診断結果だがさくらの心の中に入らなきゃならん」

 

あやめ「心の中に?」

 

「恐らくだが、先程の地震に関係あると思うんだ。それで、さくらの中に流れてるモンが反応して、さくらを昏睡状態にしたと睨んでる」

 

マリア「さくらの中に流れているもの…」

 

米田「破邪の血…か」

 

「おそらくな」

 

完全には言い切れないが、ほぼ間違いないだろう。

 

「んで、たった今改造が終わったこの【ユーメー人】を使って、さくらの夢の中に入るつもりだ」

 

米田「なるほど。お前さん程の技術ならそれも可能って訳か」

 

マリア「森川さん、私も行きます」

 

「いや、駄目だ」

 

俺はマリアの案を断る。

 

マリア「何故です!」

 

「さくらの夢の中に入るには、それ相応の覚悟がいるんだよ」

 

あやめ「どういうこと?」

 

「確かにユーメー人を使えばさくらの夢に入れるが、一歩間違うとそのままさくらの夢の中に閉じ込められて二度と現実世界に戻って来れない」

 

「「「!?」」」

 

俺の言葉に、おっさん達は驚く。

 

「おっさんやあやめ、マリアはこれから必要な存在だ。だから、戦いにそこまで関わっていない俺が行くのがいいんだよ」

 

マリア「ですが!…そんな」

 

「なぁに、夢にいるさくらを引っ張って戻って来るさ。だからそんな顔するな」

 

俺は悲しそうなマリアと、顔には出してないがあやめの頭を撫でた。

 

「じゃあおっさん、そっちは任せたぞ」

 

米田「ったく、言ってくれるじゃねぇか。任せとけ!さくらを連れて戻って来いよ。じゃないと、すみれやマリア達が突撃してくるぞ」

 

「それは怖いな。んじゃ行ってくる」

 

そう言い残し、俺はユーメー人を起動させ、さくらの夢に入っていった。

織姫とレニに対して

  • 大輔に織姫&レニ両方
  • 大輔に織姫。大神にレニ
  • 大輔にレニ。大神に織姫
  • 大神に織姫&レニ両方

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